今日の午前中は実家から送った自分の荷物を受け取る。(amazonの多用により)すでに顔なじみになっているドライバーさんが届けてくれたのだけどどうやら荷物が多い。”全部で4点になりますねー”爽やかな笑顔で言う。あ、そうだお世話になっているパートナーが再び本の整理をして、”ダンボール3箱分送っといたからねー”とメールをくれていたのだった。それが届いたのだ。うっすらそんなことを思いながら手渡された4つの受領書?にサインをする。
一瞬手が止まる。
あれ。本じゃない?
なんだろう。
あれ。王?王って・・・。
本気で考えてしまった・・・何が入っているのかと。でも他の2枚からこれは”本”であると無事認識(^^)開いてみるとまたしてもすでに持っているもの以上に、持っていない&自分が手を伸ばしていなかった本の山。やりたいことがあってなかなか時間をつくることができない最近。でもそんな中でも息抜きは必要。そこで読書はとってもいい(最近ちょっと息抜きすぎじゃないかという感も否めない)。楽しく吸収していきたいと思う。
このパートナーには本当にお世話になっていて、何度となくお礼を言ってしまう(言葉じゃなく結果で返せと言う話なのだが)。すると”自分だって若い頃上にそうされて育ってきた。だから何も気にしなくていい。むしろあなたの下に還元していきなさい”と言われたのを覚えている。
さて、いただいたものの既に自分が読んでいる本たち。そして自分が既に吸収しきれているであろうコトが書かれている本たち。誰に送ろうか:P
#全部で80-90冊くらいある。よくよく考えるととっても恵まれていることだ。ありがとうございますm(_ _)m(結果で返さねばなのだけど)

難しい質問

土曜日は2+1の用事があって銀座へ。1つは買ったばかりのにインクが出なくなってしまうボールペンのインクの交換。1つは一ヶ月ほど前にまとめてメンテナンスに出した靴の受け取り。最後1つはどうしてもすき焼きが食べたくなったのでついでに食べてこようというもの。
最初の用事のために伊東屋へ。出の悪いインクを渡して聞いてみる。”先日こちらで買ったものなのですが、最初は出るんですけどすぐに出なくなってしまうんですよー”。店員さんが白紙にためし書き。少し緊張する。なぜなら本当に書き始めしばらくはインクが正常に出るからだ。しばらくするとかけなくなってくるのだが、本当にかけなくなるのか?と不安になるくらい最初は書ける。
しばらくすると案の定インクが薄くなりかけなくなる。直線も曲線も、円を描いていろんな角度からボールを回そうとしてももうでない。一安心。店員さんはルーペでペンの先をみて色々と考えを巡らせている。何が原因なのか自分でも気になる。ボールが回っていない感触はないし。交換当初は、間違って古いインクをはずして、また古いインクをつけたんじゃないかと思い自分の適当さ加減を悔やみかけていたくらいだ(悔やんでいた)。
店員さんが一言。
”お客様済みません。こちらのボールペンなのですが、どういった用途でご使用されていましたか?”
・・・
・・・?
・・・え?
想定外の質問に頭が(ムダに)ぐるぐるまわり始める。
なにを確認したいんだろう。あ、きっと書いていた紙の種類かな。上質の紙だったらいいけどわら半紙(懐)とか粗い紙だったらその細かい繊維がボールにはさまってしまっていると言うことがあるのかもしれない(最近わら半紙のような紙にメモを取ることが増えていた)。それとも左利きだったからボールをペンの中に押し込むように筆圧がかかるから、そういうことなのか(どういうことなんだ)。いやまてよ用途を聞かれてるんだからこれは、ノートや手帳にメモをとったりするくらいですね、と言う話でいいのか。でもそれって当たり前の気もするし、その答えだったら聞いても何も解決しない気もするな。あー、でもなんか小さいボタンを押したりとか、なんかそもそもペン本来の用途とは異なることにつかってインクが出なくなってしまう人っていうのが多いのかもしれない、そこを確認したいのかな。んー、どうでしょう。
”手帳にメモを書かれたりとかですか?”
”はい。手帳とかノートとかですねー。”
ということであっさりとこの質問のくだりは終わってしまった。(え?)
なんだったんだろうか。と思いながらいやーひとつの会話、1つの質問のやり取りにもこれだけのすれ違いと言うかおそらくお互いの頭の中に浮かべる前提や想定している答えが異なるんだから、普段人に質問をするときにも気をつけないといけないなー、そしてヘタに考えずに聞かれたことにまずシンプルに答えるって言うのを忘れていたなー、とぼーっと考えていた。
結局インクは交換になるも、レシート・領収書を持っていなかったため買い換えることに。大きい買い物ではなかったのでよかったのだけど、おそらく僕がレシートを捨てたのは今回ここに来る前に家で財布の整理をしたときだった。いやーちゃんと考えて整理せねばなりません。
その後は、何事もなく靴を受け取り、すき焼きを食べることができた。すき焼きを食べたのは久しぶりだったのだけどたまに食べるとおいしい(^^)

直球勝負の会社

直球勝負の会社―戦後初の独立系の生命保険会社はこうして生まれた
出口 治明 (著)
昨年5月18日より操業を開始しているライフネットの社長、出口さんの著作。保険業界・業務に明るくない自分でもよみやすく感じた。一貫して伝わってくるのはまさにタイトルどおりの出口さんの「直球勝負」の思い。文章全体が自然体で、読み手の気持ちに変にひっかかることなくするすると沁みこむ。かといって主張がないような丸められた内容では決してない。言葉遣いがカジュアルではないが小難しく感じない。文章が流れるようで読みやすい。ここには出口さんの人柄も多分に影響しているのかなと感じる(直接の面識ないのですが)。このくだりをよんでみて、自然体の人なんだなとわかるし。

P.2
たとえば、5年先、10年先のあるべき姿をまず決めて、そこから、いわば現価に引き戻した形で懸命に努力する生き方もあります。それはそれですばらしいと思いますが、私には、川の行く先が見えないのでそのような生き方はできないのです。私は、毎日毎日を悔いのないように生き、その時々の人々との出会いを大切にしながら、よく食べよく眠って元気に明るく生きていく、言い換えれば「自分に正直に生きていく」ことが、何よりも大切だと思っています。

書かれているのは、出口さんがベンチャー(ライフネット)立上げを決めるまで、そこから実際に立ち上げるまで、立ち上げる中で決めたビジョンとそれを体現するための会社デザイン・オペレーションの工夫、そんな出口さんのこれまでの経験、今後について。
個人的に印象に残ったのはライフネットに対する出口さんの想いと過去の経験からの学び。一部抜粋する。

P.134
現在のライフネット生命は、実質ゼロに近いレベルです。私は、還暦をこえています。100年と言えば、法螺話に聞こえるのは無理からぬことかもしれません。歴史上のいろいろな出来事を見ていますと、人間が願ったことは99%、いや99.9%実現しないと言えると思います。しかし人間が願わなかったことが100%実現しないこともまた事実なのです。そのように考えて、ライフネット生命は100年続く企業にしようと決意したのです。

P.141
本来会社の仕事は単純で合理的なものです。おそらく90%の人が、与えられた課題に対して正しい解を見つけることができるはずです。ところが、現実の世界では、90%の人が正しい解から外れてしまうのです。どうしてかと言えば、仕事の目的以外のことを考慮にいれるからです。つまり、上司がこの発想は嫌いだとか、この案は前回の会議で評判が悪かったとか、ついつい余計なことを考えてしまうからです。私は、可能な限り仕事本来の目的だけを考えようと努めました。それに、どんなに小さな仕事であっても、純粋にその仕事の目的だけを考えて工夫すれば、達成感があり、とても楽しいということもわかりました。この頃から、食事と同じように仕事の好き嫌いはほとんどなくなりました。

P.170
心がけたことの1つにスピードの重視があります。高校の物理の授業で、運動量=質量×速度という公式を習った記憶があるのですが、質量を個人の能力と置き換えると、スピードを増すほうが、相手に与える印象力はまったく違ったものになるのではないでしょうか。私は、特にお客さまに頼まれたことは、他の内部の仕事はいったん忘れて、最優先で回答するように努めていました(もちろん、今もそうしています)。スピード重視は内部の仕事でもまったく同じことです。

P.200
異質の競争を行うためには、社員一人ひとりが、つねに生命保険の常識を疑い、think differentを不断に行っていくことが求められます。そのためには社員一人ひとりの個性を伸ばして自由闊達な社風を作っていく必要があります。言い換えれば、健全な身体に健全な精神が宿るように、社員一人ひとりが、元気で明るく伸び伸びと働けるような職場をつくっていくことが、社長である私の一番大切な仕事であると思っています。社員全員が、ライフネット生命で働くことが心底楽しい、朝起きたら早く会社に行きたいと心から思うようになれば、成功はなかば約束されたも同然だと思うのです。

いちばんやさしいファイナンスの本

いちばんやさしい ファイナンスの本 (実務入門)
保田 隆明 (著)
企業におけるオカネについてとってもカンタンにまとめている一冊。詳細なBS/PL/CFの読み方や考え方等、本格的な内容は明確に他書籍に譲り(巻末に著者オススメ書籍一覧あり)、ここではそれら3つの関係と、MAのEvaluationの種類や、例えば事業計画におけるファイナンスの考え方でありをシンプルにまとめている。
ビジネスパーソンに必要なのはITと英語と会計だ!と頑張って、会計→ファイナンス→Corporate Finance上下→挫折→・・・なくてもなんとかなるしな・・うん→忘却→でもなー・・・、という感じの人が入り口に選ぶには適した本だ。
あとがきで保田さんも書かれているが、これだけシンプルにまとめるのは相当の知識・経験と思い切りがないとできない。その道に精通するほどに、これでは○○がカバーできない、厳密には△△と矛盾する可能性がある等々気になってしまって結局難しくなってしまうことはよくあること。それを避け、かといって単に粒度を上げてなんとなくの内容におさまることなく見事にまとめられている。
最後に、印象に残っている言葉をひとつ抜粋する。

P.11
会計士の仕事は「飛行機整備士」の仕事と同じです。整備士は飛行機の機体をチェックし、機体整備書を作成します。これに対して「会社の経営を考えること」はパイロットの仕事に例えられるでしょう。パイロットは整備士が作った機体整備書を見て、「よし、今日はどうやって操縦しようかな」と考えます。つまり、「機体整備書を読むことそのもの」は仕事ではありません。

仕組み進化論

小飼弾の 「仕組み」進化論
小飼 弾 (著)
いわずと知れたアルファブロガー、小飼さんの著作。僕が小飼さんの著作に触れるのはこれが初めて。開いてみると文字が少なく、とても読み易い。ところどころにでてくるquoteのデザインが小飼さんのブログを彷彿とさせる。
メッセージはいたってシンプル。人間だからこそできる仕事は減っている。その仕事をいつまでもやっているわけにはいかない。新しい仕事を創っていく必要がある。なので既存の仕事を仕組み化しましょう。新しい仕組みを創りだしていきましょう。そしてそのためのいくつかの助言が書かれている。
助言の最たるものが20%ルールの適用。Googleは時間の20%を本業以外の自由な研究に使うことをルールとして定めているが、そうではない。時間の20%で既存の仕組みでの仕事を終えて、残りの80%を新しい仕組みを創る方へ充てましょうというもの。
そのためにまず既存の仕事を仕組み化。生むべき価値は何なのか、それに結びつかない時間の使いか他をしていないか、もっと効率的に結び付けられるやり方はないのか(他のリソースに任せる、効率的に動かせる仕組みをつくる等)等。
勿論他のリソースに丸投げすればうまくいくというものではない。投げるなら何をどこに投げるか見極めるべきだし、投げる先に最も効率的に動いてもらうための仕組みが必要であればそれをつくるべき。安全性は確保するべきだし、誤っても下手に動いてしまうより誤ったらとまってしまう仕組みにしておいたほうがよかったり。特にこのあたりは感心した。
印象に残っている部分を一部抜粋。

P.36
人に仕組みを回してもらおうとするなら、その判断能力を最大限活かすことが大切です。

P.42
よくできた仕組みとは、自動化でヒューマンエラーを防ぐ仕組みや、リスクをほかに転化せずにそこで止まる仕組みを内包しているものなのです。

P.52(怠慢について)
全体の労力を減らすために手間を惜しまない気質。この気質の持ち主は、役立つプログラムを書いてみんなの苦労を減らしたり、同じ質問に何度も答えなくてもいいように文書を書いたりする。よってプログラマー第一の美徳である。

P.60(短気について)
コンピューターが怠慢なときに感じる怒り。この怒りの持ち主は、今ある問題に対応するプログラムにとどまらず、今後起こり得る問題を想定したプログラムを書く。少なくともそうしようとする。よって、プログラマーの第二の美徳である。

P.66(傲慢について)
神罰が下るほどの過剰な自尊心。または人様に対して恥ずかしくないプログラムを書き、また保守しようとする気質。よってプログラマーの第三の美徳である。

P.112
ゴールが見えていれば、それに向かって自身の行動を調整することができます。ゴールを見せないことは、各人の知能を無駄にすること。意外に、これを理解していない会社は少なくないように思います。

P.181
何が正しいかではなく、生き残ったものが正しいのです。そのためには、自分自身や組織の目的、あるいは自分たちに求められている(と思っている)本質的なコトを疑ってみましょう。それが生き残り戦略につながります。

P.184
ブルー・オーシャンが青いのにはたいてい理由があるもので、それを見抜けるかどうかが生死を分けることになります。その海の青い理由が、誰にも見つかっていなかったからということはまずないと考えた方が良いでしょう。あなたがブルー・オーシャンを初めて見つけたと思ってもすでに10番目で、先に試した9人のうち3人は死んでいる。そんなことも珍しくありません。

P.208
あなたは本当に働いていますか?働いているつもりで、たんに既存の仕組みを回しているだけということはありませんか?クリエイティブな仕事をしているつもりでも、たんに既存のテンプレートを使ってモノを作っているだけではありませんか?