経営思考の「補助線」

経営思考の「補助線」
御立 尚資 (著)
最近は読書の時間を絞っているのだけど、それでもやはりなんとかして本を読みたくなる。で手にしたのがこの1冊。戦略「脳」を鍛える過去エントリー)、使う力過去エントリー)も読んでいて面白かったので。
なんらかの意図をもって連載?されていた記事をくくってまとめられている。個人的には時系列で並べられていた方が面白かったかなと思う。やはり2008の秋前後で内容も大きく異なっているとか、背景を追いながら読んでいけるので。
本の中では明確にこれが「補助線」だと、引いたもの、そこから見えるものというのが明示されているわけではない。が、それにこだわらずとも楽しめる一冊だ。いくつか今の自分に残った部分を抜粋。

P.95 「小を持って大を推し量ってはいけない。大抵の考案は寸法が小さいときにはうまく成功しても、大きくすると失敗するものだから」

P.128 長めの時間軸について、誰が、責任と権限を持つのか。トップなのか、持ち株会社なのか。あるいは、事業から切り離されたプロジェクト組織なのか。特に、現在成功しているビジネスモデルを有する企業の場合、これを曖昧にしていては、誰もが「今日のメシの種」ばかり考えてしまい、いつまでたっても「明日のメシの種」がでてこない。「未来を拓く」という意志を持ち、誰がどの時間軸に責任を持つかをはっきりさせていくことが、ビジネスモデル・イノベーションの第一条件だろう。

P.221 金融危機という「波」にもまれながら、一方でまるで「潮流」のような本質的変化にも洗われている企業のリーダーに必要な要件として、少なくとも以下の3つのようなことがあると考えている。
1. 先が読めない状況の中で、組織の中にはびこりがちな不安感を払拭できる「明るさ」
2. 一方で、短期、中期、長期といった複数の時間軸を見渡しながら、冷静に状況を判断し、「深く読むべきこと」と「読んでも仕方のないこと」を切り分けられる「ウィズダム」
3. 自らとタイプの違う異質の人材を活用し、さらに自分の目的達成だけではなく部下の自己実現を支援することで、より強いモチベーションを持ったチームを作り上げ、動かしていける「懐の深さ」

P.251 仮に何か事を起こせたとしても、不安感いっぱいという状態では平常心を失い、普段なら起こさないような単純なミスをしでかしてしまうことも多い。ただでさえ不安な時にリーダーが悲観的だと、組織のメンバーが予想外の事態に対応できなくなったり、ポカミスを犯したりする危険性はさらに高くなる。

ひっぱりあげてくれる人

自分をより高いところへひっぱりあげてくれる人との仕事はとても楽しい。最近そう感じながらタフな日々を過ごしている。自分もそういうことをする必要がある立場になりつつもあるのだけど、自分で自分をひっぱりあげていかないとと思っているのだけど、こういう人と仕事をすると往々にして自分が自分の想定を上回るパフォーマンスをだせていることが多い。
学ぶことは多い。

ちょっととまる

今日は朝起きて予定のキャンセルを決めた。ちょっと疲れがたまってたかなー、まあ疲れもやりたいこと・やるべきこともたまっているのだけど。まず睡眠をとって、それから手をつけ始める。自分で継続的に予定だったのだけど、いざキャンセルしてみると肩が軽くなっている自分がいる。自分の中で仕組みとして回り始めている物事は継続するという慣性が働くということであり、それをとめるのはなかなか難しいということか。
せっかくの休み?なので有意義に使おうと思います。

肉食系・草食系

”営業が肉食だったのに最近草食化してしまっている”という話を聞いた。うまい例えだなと思いつつでもsmartに躾けられた肉食というカテゴリがあるんじゃないかと思った。(会社に)躾けられる=草食でもないんじゃないかと。でも飼い主?がいる時点で草食っていうイメージもあるよなあ。うーん。(twitter風)

フィルタ

ここのところなんだか自分にネガティブなフィルタがぴたっとくっついているようで何かと思わしくない。だいたいそういうのってはたからみたらたいした話ではないことが多い&もしたいした話だったとしてもアウトプット変えないなら状況良くならないしネガティブに解釈することだけなら意味ないと思っているのですが。それにしても。
なんだろなあ。