オペレーションマネジメント、プロジェクトマネジメントを理解するために10年近く前に読んだ4冊

2nd TermにはOperation Managementがある。今となっては一般的になっているTheory of Constraintに始まり、プロダクトやサービスを提供するOperationとその管理手法を学ぶ。特にProject Managementに関しては、キャリアの始まりがSIのProject Management(といっても小規模であり、PMの方のもとで学ぶ日々)だったのでPMBOK -Project Management Body Of Knowledgeで学んだ内容を思い出す点が多い。

Operation Managementの基礎を理解するのに、過去に読んだいくつかの本が参考になると感じたので以下に紹介する。読んでいた期間が短い(2002-2004)。8年以上が過ぎている。今はより良い書籍があるかもしれないが、自身が実際に手にとった本の中で役だったものを紹介する。

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
エリヤフ・ゴールドラット (著), 三本木 亮 (翻訳)

ストーリーを通してTOCをわかりやすく理解できる。具体的に現場で何が起こるのか、どうやってボトルネックを見つけるのか、どう解消するのか、解消するとどうなるのか。記憶が曖昧だが、工場等の管理手法(評価指標をどう設定するべきか)に関してもこの本は言及していた記憶がある。

クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?
エリヤフ ゴールドラット (著), 三本木 亮 (著)

TOCをプロジェクトマネジメントへ適用した話。TOCではプロセスに焦点があてられているが、こちらではプロジェクトに従事するリソース(人)も含めてどのように捉え、管理するべきかが言及されている。

ゆとりの法則 – 誰も書かなかったプロジェクト管理の誤解
トム・デマルコ (著), 伊豆原 弓 (翻訳)

これはプロジェクト型組織のなかで働く人に焦点をあてていたと思う。パフォーマンスを下げないために、計画通り進捗させるためにどういう管理の仕方が良いのかが具体的に書かれていた記憶がある。その背景に組織の中での力関係や当事者が背負うプレッシャー、パフォーマンスが下がっている際にその現象の裏側で何が起こっているのか等。

熊とワルツを – リスクを愉しむプロジェクト管理
トム・デマルコ (著), ティモシー・リスター (著), 伊豆原 弓 (翻訳)

リスク管理に焦点をあてた話。確かリスクの捉え方定量化の仕方、リスクと踊る価値について触れられていた。

上記を読めば骨子がおさえられるとは言い切れない。基本は業務経験の中、PMBOKを学ぶ中で身につけていったし、PMNOKの分野と上記書籍の分野を対応付けて考えても抜けているところは多くある。しかし、勘所をストーリー仕立てでわかりやすく説明しているのは上記ではないかと思う。

今回上記を確認するために、読書に関して自分の過去を振り返った。アマゾンの履歴と自分のブログと。アマゾンで購入した書籍は700冊程度だったが、時系列で過去に遡って行くと、自分の興味のある分野の遷移、プロジェクトの分野が見てとれて面白い。一方で一覧することができないのが不便に感じた。ブログは、始めたのが2004年頃だったと思うので、その前に読んだ書籍に関しては自分のレビューは見つけられず。

武器としての決断思考

武器としての決断思考
瀧本 哲史 (著)
ディベートの手法をベースに自分で考え、自分で決めて人生を歩むことを説いている一冊。メリット、デメリットをどのように捉えるのか、そしてある主張に対してどのように問いを投げかけより良い理解を得るのかが具体的に示されている。
”武器としての”というのがいいネーミングだと思う。
ここで紹介されている内容は、あくまで自分の人生を自分で決めて歩むためのツール(武器)の1つであり、これだけが全てではない。そして、それをつかうこと自体は目的になり得ない。ツールについては、よく板に途中まで打ち込まれた釘の話を聞く。もし手元に金槌があればそれを打ち込もうとするだろうし、釘抜きがあればそれを抜こうとする、というものだ。ツールがその人の行動(意思決定)に対して与える影響を簡単に表現する話だと思う。
ディベートの手法でいうなら、何でもかんでもメリット・デメリットを洗い出し、そのために対象へツッコミを入れれば良いというものではないということだ。
その先には自分の選択(決断)があり、その選択にコミットした行動がある。そしてその行動が自分の生きたい人生に自分を重ねるものでなくてはならない。ここをなしにこの武器をつかうことを目的化してしまっては本末転倒だ。
本の終盤に良いことが書かれている。

P.236-237
最後の最後は「主観で決める」(中略)ディベート思考とは、客観を経て、主観で決断する方法です。最初から主観的にものごとを決めるのではなく、一度、客観的に考えてみてから、最後は主観を持って決める。(中略)価値観や哲学の問題には、自分自身で決着をつけるしかありません。(中略)事実に対する判断や予想は、議論を重ねていくなかである程度、収束していきます。ただ、最終的にどのメリット、デメリットを優先するか、重要視するかという「決断」には、何度もくり返すように正解がないのです。(中略)なんらかの絶対解や真実を求めようとすることは、「誰かの決めた決断」や、すでに役割を終えた「古い意思決定」に頼ってしまうという、もっとも危険な考え方、そして生き方につながります。

主観なくただメリット・デメリットを洗い出して比べるだけなら、如何に精緻に洗い出すことができてもその人の人生に一切の価値を生まない。比べるだけでは行動が変わらないからだ。行動が変わらないというのは比べないのと同じ人生を歩むということだからだ。
客観的のみに判断を委ねては自分の人生は歩めない。客観的な分析だけで100%白黒つく問題はシンプルなものだ。自分の人生、歳を重ねる程ステークホルダーも増えるし生きる世界も複雑化する、で決断を迫られる問にシンプルなものは少ない。問を分解してもそうだと思う。どれだけの材料が集まったら、それをどう解釈し、不確実な部分をリスクとして引き受けて前に進むのか、これは主観で決めなくてはならない。
往々にして、この本で紹介されている武器もそうだが、客観的な思考に磨きをかけると、一度主観を失う段階が訪れる。客観的に分析する能力が磨かれるし、それは同時にどのような不確実性が潜んでいるかを自分に知らせるようになるからだ。
そしてその不確実性を磨かれた分析能力で解消しようとし続けるからだ。
必要なことだ。しかし不確実性を取り除くためのリソースは有限だ、人生は有限だ。
この能力はあくまで自分で考え、決断し、自分の人生を歩むための手段の1つだ。使うことは目的ではない。
このことを忘れずに、自分もだが、持っている武器を磨き、活かしていきたいと思った。
印象に残った部分をいくつか以下に抜粋する。
#以下に加えて、終盤のパスカルの言葉には感動を覚えた

P.27
実学の世界では、知識をもっていても、それがなんらかの判断につながらないのであれば、その知識にはあまり価値はありません。そして、判断につながったとしても、最終的な行動に落とし込めないのであれば、やはりその判断にも価値はないのです。

P72
世間では、ブレない生き方がやたら賞賛されていますが、「ブレないこと」自体に価値はありません。

P.103
メリットの3条件
1. 内因性(なんらかの問題があること)
2. 重要性(その問題が深刻であること)
3. 解決性(問題がその行動によって解決すること)

P.111
デメリットの3条件
1. 発生過程(議題の行動をとったときに、新たな問題が発生する過程)
2. 深刻性(その問題が深刻であること)
3. 固有性(現状ではそのような問題が生じていないこと)

p.205
発言で強調されているポイントは実は重要でない可能性があるということ。
 どういうことかというと、たとえばIR説明会(企業が投資家に向けて経営状況などを報告する会)で、「我が社は3年連続、売上40%アップです」と言っていたら、「売上」ではなく「利益」が問題なときがあるということです。実は3年連続で減益だったということがよくあります。
 つまり、会社にも立場があるので、言いたくない情報は隠し、どうでもいい情報は誇張することが多い。これは個人においても同じことです。

P.206
相手が一般論を語り出したら、例外を聞くようにしてください。

P.208
バカをよそおって、知らないふりをして、話全体を自分の知りたい方向性へ持っていくのが、優秀なディベーターの条件になります。

フォトリーディングまとめ

備忘録。フォトリーディングの流れをまとめる。
1. 準備
読書に集中できる状態をつくる。「とっつきにくい本を、楽しい小説のように熱中して読める状態」。みかん集中法(後頭部の15-20センチ上に浮かぶみかんをイメージ)
2. 予習
本の内容を調査して、その本を読む目的を明確にする。アンテナを張って情報の感度を高める。(数分程度)
(加えてアファメーション。できないと思いながらやってもできない(できたことに気づきにくくなる))
3. フォトリーディング
1ページ1秒のペースでめくっていく。文章として読まず、画像としてみる。脳にダウンロードしてる感覚で(まだファイル開いてないから内容はわからないのが当たり前と)。
(みかん浮かべながら、ページの四隅を一度にみる意識で(縦書きの場合)目を上下に動かしていくか、本の真ん中の線(溝?)が2重に見える状態を維持して目を上下に動かす)
4. 活性化(3つのサブプロセスあり)
●まず、ダウンロードしたファイルを開いて意味を解釈する。フォトリーディングの直後にキーワード抽出。10-25個くらい。「これは気になる」、「これは何だろう」と自分が力を感じるものを選ぶ。フォトリーディングした内容は、5-20分、できれば1晩寝かせる。
●次に、「スーパーリーディング&ディッピング」。文章をみながら「ここは理解したい」というものをピックアップ(スーパーリーディング)。
●そして読んで実際に意味を理解する(ディッピング)。全文書量の4-11%が目安。この4-11%がキーになっているはずなので、そこから芋づる式に残りの96-89%の文章も一貫性を持って思い出せるようになっているはず。
(4-11%は、1ページ1行程度のイメージ)
–以上のステップは全部で30-60分程度の作業。なじみがある分野の本を読んだり、何かしらヒントを得たいという目的であるならここまででOK。さらに深い理解を必要とする場合は5つ目のステップへ–
5. 高速リーディング
本の最初から最後まで一気に読む。緩急をつけて。十分理解してるところはさらっと、理解してないところはゆっくりと。
参照:
非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣
神田 昌典 (著)
あなたもいままでの10倍速く本が読める
ポール・R・シーリィ (著), 神田 昌典 (翻訳)
図解! あなたもいままでの10倍速く本が読める
フォトリーディング公認インストラクターズ (監修), 神田 昌典 (著)
読書そのものについてはこちら
本を読む本
モーティマー・J. アドラー (著), C.V. ドーレン (著), Mortimer J. Adler (原著), Charles Van Doren (原著), 外山 滋比古 (翻訳), 槇 未知子 (翻訳)
(当ブログエントリー)http://sagad.exblog.jp/7307829
速読にも概念が似ている加速学習についてはこちら
コリン・ローズの加速学習法実践テキスト―「学ぶ力」「考える力」「創造性」を最大限に飛躍させるノウハウ
コリン ローズ (著), Colin Rose (原著), 牧野 元三 (翻訳)

ただそこに立つ潔さ

今日ふとiNNOを見てみると三谷さんの”伝説のプレゼンターを目指せ!”が”伝説のプレゼンターを目指せ!2”として新たにスタートしていた。(http://www.microsoft.com/japan/inno/backnumber/presenter/default.aspx
三谷さんとは面識はないのだが、書籍やいくつかのコラムの極めて簡潔な考え方・その表現に触れて以来、これまで以上に意識して読むようにしている。
今回の内容の中で最も印象に残ったのがタイトルにまとめたところだった。
仕事上、プレゼンテーションをする機会も人のプレゼンテーションを見る機会も多い。その中でもプレゼンターとしての理想であり、受け手として最も引き込まれるのがここに書かれているようなプレゼンテーションではないかと思う。
自分が知識や論理で武装した側面だけを見せる、目的に向けて自分が考えたアプローチに沿って内容を見せるといったことではなく、ただ自分という人間全体を使って話をする。話し手・聞き手という境界なく、一体となった雰囲気の中で対話する。互いの思考の交流の場を生み出す。
勿論そこに至るためには、最低限プレゼンテーションの内容と自分の価値観・思考が完全に合致していることが必要だし、それを相手に伝わりやすい言葉で表現できる必要がある。これは徹底的に準備だ(特に大切なのは前者。前者無くして言葉や構造にこだわるのは本末転倒だ)。
準備が中途半端だとどこかに自信が持てない。
すると自信のある側面だけを見せようとする、自信のない側面は隠そうとする。自信のあるアプローチでプレゼンテーションを進めたくなる。その場でアプローチや想定を崩すようなカウンターを避けようとする/スムーズに受容れられなくなる。
徹底的に準備をして、最後に(不要になっているはずの)その型を捨てる。そして、ただ、自分全体としてそこに立つ。
まだ理想には遠いが、それに近いプレゼンテーションができたとき / 出会えた時は冷静な興奮、相手と一体となれる喜びに溢れているように感じる。

My Strengths

自分だけの特長的な資質
The Gallup Organizationが長年に渡って実施してきた調査によると、仕事を最も効果的に行うのは、自分の強みと行動を理解している人たちです。このような人たちは、仕事や家庭生活で日々求められていることをやりこなす戦略的な能力に優れています。
自分にどのような知識やスキルがあるかを確かめることによって、基本的な能力はわかりますが、自分の本来の資質に気付き理解することによって、どのような行動を取ることで将来成功を収められるかがわかります。
「自分だけの特長的な資質」のレポートは、あなたのStrengthsFinderの結果に基づき、上位5つの資質を強い順に並べたものです。全34項目中、これらの資質があなたの強みの上位5つです。
「自分だけの特長的な資質」は、資質を最大限に活かし、将来の成功につなぐ手がかりとなります。個々の資質に着目したり全体を概観することで、自分にどのような資質があるかをよく把握することができ、さらにそれらを強みとして成長させ、仕事やプライベートの両面で一貫してよい結果を得ることができます。
親密性
親密性という資質は、あなたの人間関係に対する姿勢を説明します。簡単に言えば、親密性という資質によって、あなたは既に知っている人々とより深い関係を結ぶ方向に引き寄せられます。あなたは必ずしも未知の人たちと出会うことを避けているわけではありません――事実、知らない人と友人になるスリルを楽しむような他の資質を、あなたは持っているかもしれないのです――しかし、あなたは親しい友人のそばにいてこそ、大きな喜びと力を得るのです。あなたは親密であることに心地よさを感じます。一旦最初の関係ができあがると、あなたは積極的にその関係をさらに深めようとします。あなたは彼らの感情、目標、不安、夢を深く理解したいと思っています。そして、彼らにもあなたを深く理解してもらいたいと願っています。あなたは、このような親密さがある程度の危険性を含んでいることを知っています――あなたは利用されるかもしれないのです――しかし、あなたはその危険性を解かった上で受け入れます。あなたにとって人間関係は、それが本物である時のみ価値を持ちます。そして、それが本物であるかどうかを知る唯一の方法は、相手に身を委ねることです。互いの気持ちを共有すればする程、お互いの危険性も大きくなります。お互いの危険性が大きくなればなる程、自分たちの意思が本物であることを、よりはっきりと証明できるのです。これらが真の友情を築き上げるための一つひとつのステップであり、あなたはそのステップを喜んで進んで行きます。
学習欲
あなたは学ぶことが大好きです。あなたが最も関心を持つテーマは、あなたの他の資質や経験によって決まりますが、それが何であれ、あなたはいつも学ぶ「プロセス」に心を惹かれます。内容や結果よりもプロセスこそが、あなたにとっては刺激的なのです。あなたは何も知らない状態から能力を備えた状態に、着実で計画的なプロセスを経て移行することで活気づけられます。最初にいくつかの事実に接することでぞくぞくし、早い段階で学んだことを復誦し練習する努力をし、スキルを習得するにつれ自信が強まる――これがあなたの心を惹きつける学習プロセスです。あなたの意欲の高まりは、あなたに社会人学習――外国語、ヨガ、大学院など――への参加を促すようになります。それは、短期プロジェクトへの取組みを依頼されて、短期間で沢山の新しいことを学ぶことが求められ、そしてすぐにまた次の新しいプロジェクトに取組んでいく必要のあるような、活気に溢れた職場環境の中で力を発揮します。この「学習欲」という資質は、必ずしもあなたがその分野の専門家になろうとしているとか、専門的あるいは学術的な資格に伴う尊敬の念を求めていることを意味するわけではありません。学習の成果は、「学習のプロセス」ほど重要ではないのです。
収集心
あなたは知りたがり屋です。あなたは物を収集します。あなたが収集するのは情報――言葉、事実、書籍、引用文――かもしれません。あるいは形のあるもの、例えば切手、野球カード、ぬいぐるみ、包装紙などかもしれません。集めるものが何であれ、あなたはそれに興味を引かれるから集めるのです。そしてあなたのような考え方の人は、いろいろなものに好奇心を覚えるのです。世界は限りなく変化に富んでいて複雑なので、とても刺激的です。もしあなたが読書家だとしたら、それは必ずしもあなたの理論に磨きをかけるためではなく、むしろあなたの蓄積された情報を充実させるためです。もし旅行が好きだとしたら、それは初めて訪れる場所それぞれが、独特な文明の産物や事柄を見せてくれるからです。これらは手に入れた後、保管しておくことができます。なぜそれらは保管する価値があるのでしょうか?保管する時点では、何時または何故あなたがそれらを必要とするかを正確に言うのは難しい場合が多いでしょう。でも、それがいつか役に立つようになるかどうか誰が知っているでしょう。あらゆる利用の可能性を考えているあなたは、モノを捨てることに不安を感じます。ですから、あなたは物や情報を手に入れ、集め、整理して保管し続けます。それが面白いのです。それがあなたの心を常に生き生きとさせるのです。そしておそらくある日、その中に役に立つものが出てくることでしょう。
自己確信
自己確信は自信と共通する点があります。心の奥深くで、あなたは自分の強みを強く確信しています。あなたは自分は絶対出来る――リスクを取ることができ、新しい挑戦をすることができ、そして最も重要なこととして成果を出すことができる――ことを確信しています。ただし、自己確信は単なる自を越えるものです。自己確信という資質に恵まれたことで、あなたは自分の能力だけでなく判断力にも自信を持っています。自分の周りを見た時、あなたは自分の見方が独自かつ独特であると強く思います。そして、あなたと全く同じ見方をしている人は誰もいないので、あなたに関する事について決定を下せる人はあなたしかいないと絶対に信じています。何を考えるべきかは、誰もあなたに指示できません。彼らはヒントを与えることはできるでしょう。助言することもできるでしょう。しかし、あなただけが、結論を出し、何をするかを決定し、行動する権限を持っています。この権限、更にはあなたの人生に関する最終的な責任を取ることを、あなたは決して怖がりません。むしろ、あなたには当たり前に感じられるのです。状況の如何に関わらず、あなたは何が正しい決断であるかをいつも知っているようです。この資質は、あなたに確信に満ちた貫禄を与えます。他の人と異なり、いくら説得力があっても、あなたは他の人の主張に安易に左右されることはありません。この自己確信という資質は、あなたの他の資質の持ち方によって、表面に現れたり現れなかったりしますが、その資質は強くしっかりとあります。船の竜骨のように、それは方々からの攻撃に耐えて、あなたが進路からはずれないようにします。
個別化
あなたは個別化という資質により、一人ひとりが持つユニークな個性に興味をひかれます。あなたは一人ひとりの何が特別でどこが個性的なのかを覆い隠したくないので、人を一般化したり、あるいは類型化することに我慢できません。むしろ、個人個人の違いに注目します。あなたは本能的にそれぞれの人の性格、動機、考え方、関係の築き方を観察しています。あなたはそれぞれの人生における、その人にしかない物語を理解します。この資質によって、あなたは、あなたの友達にぴったりの誕生日プレゼントを選んだり、ある人は人前で誉められることを好み別の人はそれを嫌うことを分かったり、一から十まで説明して欲しい人と、一を示せば十を知る人とに合わせて、教え方を調整できたりするのです。あなたは他の人の強みをとても鋭く観察する人なので、一人ひとりの最も良いところを引き出すことができます。この個別化という資質は、あなたが生産性の高いチームを作ることにも役立ちます。完璧なチームを作りに当たり、チームの「組織構造」や「作業手順」に着目する人もいますが、あなたは優秀なチーム作りの秘訣は、各自が得意なことを充分にできるような、強みに基づく配役である、ということを本能的に知っています。