器用貧乏

teamにロジカルなヒトが多いとロジックは安心して任せて自分は発想(適当?)を膨らませたり考えをとばしたりする。teamに発想力豊かなヒトやすぐに飛んでいくヒトが多いとロジックは任せられないので自分がロジカルになる。良くいえばteamを補完してteamとしてのパフォーマンスを高められているのかもしれないし、多彩なのかもしれない。でもいってしまえば中途半端というか器用貧乏というか。で、往々にしてそういうバランスを気にしないヒトは補完している相手をみてそれを相手の強み、相手の得意と判断しがちだ。そらある種Fact baseなんだけれども。そしてそら勿論感謝するべきなんだけれども、補完してteamとしてうまく行くのは彼らがいてこそなのだし。
こうしたあたりを考えるっていうことは自分の中に何か重なりたい像があるっていうことなのだと思うし、丁寧に輪郭を彫っていきたいと思う。

瞬間

昨日の話。ここ最近一緒にプロジェクトをしているパートナーに思いきり叱られた。感情と表現力豊かなそのパートナーはその勢いあって色々なことを言うのだけど、根っこの部分は自分の内面に照らしても正しく感じられて、でもそれはきっと言われなければ気付くことができていないところで、とても嬉しい叱りだった。
最近は、あるものさしをもって自分のコンサルティングスタイルを見直す機会を得ていた。なので良し悪しが見えてきていたつもりだった。でも、良し(ものさしに照らしても問題ない)と思っていた、当たり前だよそんなことはと思っていたところが実際にできていなかった。場合に応じては勿論当たり前にしていることであっても、そうする場合を読む力、もしくは場面関係なく自然と立ち振る舞える力がなかったのだ。ほんの瞬間の不適切な行動が全てを壊してしまうこともあるというのに。
こんなことに気付くたびに大差ないと思っていたものさしに対して自分が小さい存在であることに気付く。
気付かせてくれたパートナーに感謝して、瞬間を積み上げていきたいと思う。

ラッシュライフ

ラッシュライフ
伊坂 幸太郎 (著)
今回はこれまでに読んだ著作と違いペースが少し速いように感じた。他の作品でもシーンが流れるスピードが速かったり、その振幅が大きかったりはするのだけど、音が少ないというか色が淡いというかでどこかゆったりとした印象が多かった。しかしこの本の中では人物であったり交錯する各人の物語におけるシーンの色が時折とてもビビッドに自分の内側に描かれるように感じた。
そんなスピード感というかダイナミックさを感じさせる中で密に関係していくそれぞれの物語は読んでいて鮮やかささえ感じさせる。
メインキャラクターの多さがそう感じさせるのかもしれない。死神の精度やオーデュボンの祈りでは主役はだいたい1人に定められていたがラッシュライフの中では明確に誰が主役とは言えない。それぞれが主役であり絡み合う物語の中でメインをはっている。だからそれぞれの物語がビビッドに感じられるのかなと。シーンがダイナミックなのは物語の内容上の話かもしれない。
死神の精度は短編集(それぞれの結びつきはたまにあるが)なので違うが、オーデュボンの祈り、そしてこのラッシュライフでは話がかわるところで次の話の主人公?だったりシーンだったりがアイコンで示されているので話が追いかけやすい。

オーデュボンの祈り

オーデュボンの祈り
伊坂 幸太郎 (著)
先に死神の精度を読んだのだけどここからは順を追って。非現実的なようで現実的なような不思議な島と本州を、現在と過去を往来しながら進む物語。もつれた糸が1度に解れるようなクライマックスはなく、ゆっくりともつれていった糸が部分的にゆっくりと解れていきながら先が見えていくような話の流れ方をする。
今はラッシュライフを読んでいるところだけど、複数の決して単純ではない複雑な過去や個性をもっていながらそれを感じさせない登場人物、交錯する物語、飄々クールに進んでいく話(全体にビビッドというよりは淡い水彩画/水墨画のようなイメージ)というのは伊坂さんの作品の特徴なのかなと感じている。

ホッと一息

昨日の夜~今日の昼頃まで休みといいつつホットスタンバイ。緊急の連絡もなかったのでようやく一息。そして明日はゆっくりできそう。今のプロジェクトをはじめたのが8月の中旬だったのでかれこれ2ヶ月。これほどまでに濃く、違う意味でタフだったプロジェクトは初めてだと思う。新しいチャレンジに満ち溢れていたことを本当に嬉しく思う。その過程では何度となく苦しい・辛い気持ちを味わったのだけど。
来週からまた新たなチャレンジが始まる。今のうちにゆっくりを満喫したい。