スローな一日

この土曜日はとてもスローに過ごした。
朝起きて英会話をし、ジムへ行き、翌週分の食料の買い出しに行き、ランチをとり、ここ1-2ヶ月で予定しているフライト・ホテルの予約を済ませ、本を読み、昼寝をして、写真の整理をして、いくつかメールのやりとりをしながらネットを眺め、今に至ると。ケースを読みながら夜ご飯をどうするか考え中。
たまにはこういう日もいいなと思った次第。

行動があなたのPassionでありValuesでありを示す

MBAの過程にいる多くの人がインターンシップを行う。学生からすれば卒業後のキャリア形成の活動のひとつであり、企業からすれば採用前に学生の適性を見極めるプロセスのひとつだ。その採用に際して企業からリクルーターがキャンパスに来ることは多い。採用基準に関してリクルーターの多くが口にするのが、PassionでありValuesのフィットだ。
大事だと思う。SkillよりもWillのフィットが大切だ。
ではそのWillをどのようにして測るのか。
それは過去の行動と今のパフォーマンスからだ。
ポテンシャルも大切だ。そう思う。
ではポテンシャルをどのようにして見極めるのか。
それは過去の行動と今のパフォーマンスからだ。
言葉でしか支えられていないPassionにもValuesにも一切の説得力がない。それらが本物であれば、それに従ってしてきた行動があるはずだ。出してきた結果があるはずだ。もしくは、少なくとも、それに従うために重ねてきた準備があり、不十分でも今だせるパフォーマンスがあるはずだ。
PassionでありValuesでありを持ってから時間が経っているのならば上記。行動の全てがうまくいっている必要はない。失敗があればそこから何を学び、どのように軌道修正をかけ、次の行動をとったのかを示せるはずだ。これがインターンシップの面接の場であれば、それらを経て、どういう理由でインターンシップが必要なのか説明できるはずだ。
PassionでありValuesでありを持ったのがごく最近の事であるなら、例えば、過去の自分のPassionは何であったか、それに従って何をしてきたか、何を通じて新たなPassionを得たのか、それを体現するために必要なものは何か、そのためにどのような行動をとる必要があるのか、その中でインターンシップをその企業でやることがいかに重要であるのか説明できるはずだ。
面接の場での印象も大切だ。が、その印象を醸すものは本物のPassionでありValuesでありだ。面接の前ににわかに準備した、履歴書に書いたいくつかの経験と結びつけた取ってつけたようなものではないだろう。
PassionとかValuesが大切だということは簡単だ。それを体良くまとめて話すことも簡単だろう。しかし実際にそれを測るには企業側は相手の人生を理解する必要があるし、学生は自分の人生の重要なシーンを、限られた時間で、ヴィヴィッドに伝える必要がある。
それらを自覚し、それに従いながら人生を送ってきた人にとっては簡単なことであるかもしれない。が、自覚なく、自分のそれらを我慢して他の都合を優先して生きてきた人がいたとして、いつの間にか自分のそれらを自覚せずに周りの期待に沿って生きてきた人がいたとして、組織を離れた個人として、自分の人生に筋を通すPassionでありValuesでありを見出すことは恐らく簡単なことではない。
一方でとても貴重な経験だ。
キャリアに関する話を聞いていてふと感じたことを書いた次第。

オペレーションマネジメント、プロジェクトマネジメントを理解するために10年近く前に読んだ4冊

2nd TermにはOperation Managementがある。今となっては一般的になっているTheory of Constraintに始まり、プロダクトやサービスを提供するOperationとその管理手法を学ぶ。特にProject Managementに関しては、キャリアの始まりがSIのProject Management(といっても小規模であり、PMの方のもとで学ぶ日々)だったのでPMBOK -Project Management Body Of Knowledgeで学んだ内容を思い出す点が多い。

Operation Managementの基礎を理解するのに、過去に読んだいくつかの本が参考になると感じたので以下に紹介する。読んでいた期間が短い(2002-2004)。8年以上が過ぎている。今はより良い書籍があるかもしれないが、自身が実際に手にとった本の中で役だったものを紹介する。

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
エリヤフ・ゴールドラット (著), 三本木 亮 (翻訳)

ストーリーを通してTOCをわかりやすく理解できる。具体的に現場で何が起こるのか、どうやってボトルネックを見つけるのか、どう解消するのか、解消するとどうなるのか。記憶が曖昧だが、工場等の管理手法(評価指標をどう設定するべきか)に関してもこの本は言及していた記憶がある。

クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?
エリヤフ ゴールドラット (著), 三本木 亮 (著)

TOCをプロジェクトマネジメントへ適用した話。TOCではプロセスに焦点があてられているが、こちらではプロジェクトに従事するリソース(人)も含めてどのように捉え、管理するべきかが言及されている。

ゆとりの法則 – 誰も書かなかったプロジェクト管理の誤解
トム・デマルコ (著), 伊豆原 弓 (翻訳)

これはプロジェクト型組織のなかで働く人に焦点をあてていたと思う。パフォーマンスを下げないために、計画通り進捗させるためにどういう管理の仕方が良いのかが具体的に書かれていた記憶がある。その背景に組織の中での力関係や当事者が背負うプレッシャー、パフォーマンスが下がっている際にその現象の裏側で何が起こっているのか等。

熊とワルツを – リスクを愉しむプロジェクト管理
トム・デマルコ (著), ティモシー・リスター (著), 伊豆原 弓 (翻訳)

リスク管理に焦点をあてた話。確かリスクの捉え方定量化の仕方、リスクと踊る価値について触れられていた。

上記を読めば骨子がおさえられるとは言い切れない。基本は業務経験の中、PMBOKを学ぶ中で身につけていったし、PMNOKの分野と上記書籍の分野を対応付けて考えても抜けているところは多くある。しかし、勘所をストーリー仕立てでわかりやすく説明しているのは上記ではないかと思う。

今回上記を確認するために、読書に関して自分の過去を振り返った。アマゾンの履歴と自分のブログと。アマゾンで購入した書籍は700冊程度だったが、時系列で過去に遡って行くと、自分の興味のある分野の遷移、プロジェクトの分野が見てとれて面白い。一方で一覧することができないのが不便に感じた。ブログは、始めたのが2004年頃だったと思うので、その前に読んだ書籍に関しては自分のレビューは見つけられず。

あなたのPrincipleが大切なのだ

1st TermのGradeがオープンになった。

一定数低いGradeをとると進級そして卒業ができない。そして仕組み上常に一定の%の学生に低いGradeは割り当てられる。日々のケースディスカッションもさることながら、中間試験、期末試験、そして各種アサインメントの全てにおいてそれなりのプレッシャーを抱えながら全員が切磋琢磨している。

期待通りのものもあればそれより上、下のものもある。

成績が良かったら嬉しい。悪かったら残念。この感覚は昔小中高大学生だった頃と比べて小さくなっているものの、自分の心のどこかにある。自分が投入したリソースへのリターンの1つに変わりはないし、教授であり周りの仲間にからの承認を求める欲求があるのだろうと思う。あるクラスがAだった、Cだった、というその成績のアルファベットのみを見れば、それらが自分の将来に及ぼす影響はとても小さいと考えられるのに。

成績よりも気にするべきは、自分がそのクラスに臨むに際して持っていたPrincipleを貫き、自分がそのクラスに期待する以上のリターンを得られているかだ。クラス前と後の自分に生まれた差の大きさとその質、それを生み出すプロセスにおける自分の振る舞いだ。成績は差を試験という定規ではかり、並べて、上から順に規定された量のアルファベットを振りつけたものに過ぎない。(言うまでもなく優秀な人は成績も卓抜しているが)

各人にとってのMBAの価値は、各人が何を望みどういう信念をもって臨んでいるかが規定する。

喜ぶ分には良いけど、憂うことなく、自分のPrincipleを再確認して、次に進めば良い。成績は学校、教授のものさしで相対的に測った結果であり、あなたのPrincipleに照らした評価と必ずしも一致しない。もしよりよいGradeが必要ならば、その時は、それをとるための方策を練り徹底して実行しきればよい。

麻婆豆腐も食べたい。

元気があれば発言もできる

2nd Term初日。ケースディスカッション。1st Termと比べるとディスカッションの流れは追いやすく、発言もしやすく感じた。とは言えまだ考えの全てをアウトプットしていない。そういう部分がクラスの学びの核であったりするにもかかわらず。改善を続けたい。
このやりやすさの違いはどこから来るのか考えた。
クラスへの慣れはあるだろう。4週間近いブランクはあるが。
ケースの内容が自分の過去のプロジェクトと重ねらたことは理由にならないだろう。そういう経験は1st Termでも既にしている。
一方で英語からは少々遠ざかっていたから話しづらい・聴きづらくなっている可能性はあったはずだ。スペインにいるうちは英語もしくはスペイン語を使うが、日本人のみでいるときには日本語で話すし、日常会話レベルの英語はクラスディスカッションのそれとはプレッシャーも求められる内容のレベルも異なるから。
”元気だったこと”が一番の違いではないかと考えるに至った。冬休み中睡眠時間を削ることは旅行で早起きする必要があった数日以外はしていないし、早起きしても移動中に寝て補えていた。プレッシャーにさらされることもあまりなく自由に自分を放牧していたし。1st Termの自分を振り返ると、タフな状況にいたと思うし、恐らく疲労から、集中力・生産性は低かったと思える。
当面、元気をキープするために睡眠時間は十分に確保していきたい。もっとうまく学べる要素がみつかれば修正を加えて行きたい。
元気。十分でなくても必要条件だとは思う。