若者と働く・接する機会が多い。
ので、彼・彼女らの悩みについて話を聞くことも多い。
自分も昔通ってきた道だけに、頷ける部分もあれば、自分にはなかった感覚を新鮮に感じることもしばしば。
物事は自分の思い通りに進むことの方が少ない。自分がコントロールできる範囲・影響を及ぼせる範囲・どうしようもない範囲、なんて考えてみれば、自分がコントロールできる範囲というのはどうにも狭くて、いかにして人に影響を及ぼし動いてもらうか、というのが大事なんだな、人との関わりというのは自分が若い頃に何となく思っていた以上に大事なんだな、なんて思えたりする。
話がそれた。
大きいプレッシャーのもとで、心身ともすり減らして仕事をしていると、仕事に背中を向けたくなる時もあるだろうと思う。
そんな時に取り違えを避けるべきは、その背中を向けたくなる理由が、
①仕事そのものの先に自分が実現したいものがないからなのか、
②自分のパフォーマンスが低いからなのか、
どちらか、ということだ。
今の仕事はそのままで、自分がスムーズに頼まれたことを処理でき、マネージャやパートナーから高く評価され、感謝されるシーンを想像してみる。
それで仕事から背中を向けたくなる気持ちがなくなるのなら、②だ。
だったら成長しなくてはならない。共に仕事をする周りに自分を理解してもらい、期待値を適正にすることも含めて、常にアウトプット>期待値、でい続けるための打ち手を練り、実行しきらねばならない。
もし周りに高く評価され、感謝されていたとしても、その先に自分が実現したいものがない、(周りに認められても)自分で認められない気持ち悪さがあるのなら、①だ。
だったら自分の実現したいものにつながる仕事をしなくてはならない。
もし、今の時点で何が実現したいかわからない、というのなら、少なくとも仕事の範囲においてやるべきことは②と同じだ。
周りに高く評価されることは、周りが与えてくれる機会の質と量を高める。そうした機会が、自分の実現したいものを見つける助けになってくれる可能性はいくらでもある。
もし、こうしたことを冷静に、自分に素直に考える余裕も失っているのだとしたら、パフォーマンスの改善も何も、何をどうしていいのか皆目検討つかず、ただ闇雲に長時間労働し、アウトプットが相手の期待と噛み合わず、フリーズしてしまうことが増えているのだとしたら、
そのときは、一度、ゆっくり休んだほうがいい。
このサイクルに耐えられる期間は、自分が思っている以上に短い場合が多い。