刺激的な出会い

この週末には刺激的な出会い(?)があった。出会いというほど出会ってないのだけど(なんだそりゃ)、面白い方を見つけることができた、という感じ。その人は年は30過ぎくらいで、大学卒業後飲食店等を経営し、その後外資戦略系コンサルティングファームへ。そして今は新たなビジネスを立ち上げて独立されている。涼しげな風貌と落ち着いた佇まい。GMSのSTRの講師の方にイメージが重なる。
で。感心してても始まらないのでどの当たりが”面白い”と感じたのか、いくつか上げてみます(ランダム)。
① 基本に忠実
② ”よどみ”がない
③ NegativeなMindを持たない
④ 相手の意見を引き出すスタンス
⑤ 周りを落ち着かせる自信
結構あいまいながらこんな感じでしょうか。
① 基本に忠実
そう。基本に忠実。基本とは。何のために考えるのかをまず考えることであり、考える前にGoalとGoalの評価軸を定義することであり、そこに向かって議論をすること。
② ”よどみ”がない
まず言葉によどみが無い。で、おそらく頭の中のロジックであり意志でありによどみがない。頭の回転が速く、そのフットワークも”軽い”。スタックしたりロジックを破綻させること無くスムーズに話す。そしてそれは聞き手に対してスムーズに届く(届いてるつもりにさせてしまう程に)。
③ NegativeなMindを持たない
基本的に~なくてはならない、~べきだ、といった精神的にPressureの強い言葉は使わない。難しいとは思うけどできないことじゃない、キモは~だ。というようにPositiveに話を前に進める。”難しいけどどうしよう”、”どうすればいいんだろう”という否定的なMindもしくは否定的なMindを打ち消したいがために生じる焦りのようなものは無い。
④ 相手の意見を引き出すスタンス
基本的に主役(当事者)に話をさせる。これはあなたが考えたほうがいいこと、あなたの考えをもとに進めた方が良いこと。と当事者の考えからDiscussionをスタートする。自分の意見や仮説は前面には出さない。あくまで当事者が自分たちで頭を使って、動くよう、その支援をする。(これは関わり方によって変わってくる。)
⑤ 周りを落ち着かせる自信
ディスカッションをしていても”なんとかなる”という自信と落ち着きを与える。②の効果も大きいがやはり自分でこれまで成し遂げてきた経験に裏付けられているからなのか、終始安定している。
こうして書いてみるとたいしたことなさそうに見える(?)のだけど、実際にこれをやる、そした他人にこう感じさせるのは簡単なことではないと思う。勉強して知識やスキルを身につける分には好きにやれると思うのだけど、根っこの部分を鍛えるのは結局泥臭い言い方になるけど、必死・本気になって考え抜いて、動いた経験とその結果に対して責任を負っていく過程で生まれるのだと思う。
こうして出会いに恵まれ、人に恵まれているのだし、そこから学ぶだけでなく、現実の自身の行動に結び付けて活かしていきたいと思う。
学べば学ぶほど自分の至らなさに気づき、周りにいる方々の素晴らしさに気づく。謙虚になることができる。謙虚と萎縮は意味は違う。堂々と自分らしく謙虚に行きたい。

隅田川花火

7/29(土)は同期夫婦のお家へお邪魔してみんなで隅田川花火大会を鑑賞した(^^)
途中雨がちらついたりすることもありながら、ベランダから両会場が一望でき、人ごみも暑さも雨も何の影響もなし。ビールを飲み、同期の奥さん(同期)が腕を振るってくれた料理に舌鼓を打ちながら優雅な時間を過ごす。
梅雨明けが遅いからなのか、最近ばたばたとしているからなのか、夏をあまり感じていなかったのだけど、この花火を見てようやく夏を感じることができたような気がした。早く本格的な夏の気候になるといいなと思う(夏好き)。
写真を撮っていてつくづく感じたのだけど、三脚がほしい…。左利きなのでただでさえ右手でシャッターを切るとぶれてしまう可能性が高いのに、花火や夜景を撮るときのように、シャッタースピードを下げて撮るのは至難の業(三脚なしでうまく取れる人も世の中にはいるのだろうか)。かといって普通モードで写真を撮ると何かこう”あじ”がなくなってしまうような気がするし(それほど写真詳しくないのだけど、なんとなく)。
そして、花火の合間にはまっていたのがニンテンドーDSの脳力トレーニング。飲みながらひたすらやっていた(^^;)で、どうしてもできないのが2分間で数字やら漢字やらを覚えてるというもの。少ない数(9個とか12個とか)を一瞬”ぱっ”と映されて、それを書けって言われるとできそうなのだけど、2分間時間を与えられると40個くらいの数字・漢字を暗記する集中力が出ない…(^^;)この集中力の無さも含めて脳力が衰えているということなんだろうか…。
話は微妙に戻って、カメラを置いてタイマーで撮ったときの写真がこれ↓これでも微妙にぶれているのだけど、やはり固定して撮った方がキレイに映る。

人を動かす

人を動かす
ほぼ読み終えた。レビューは後日。
この本と出会えて良かった。頭でっかちだった自分に心の遣い方、人との関わり方を、”わかりやすく”、”具体的に”教えてくれた本だと思える。
–7/29(土)–
読んで思い出すのは”北風と太陽”の話。相手を動かそうとするのではなく、相手に主体的に動きたくなってもらうということ。そのために必要となることが書いてあると言える。

<人を動かす原則>
①批判も避難もしない。苦情も言わない。
②率直で、誠実な評価を与える(心から長所を賞賛する、励ます)。
③強い欲求を起こさせる(相手の立場での動く理由・目的に訴える)。

<人に好かれる原則>
①誠実な関心を寄せる。
②笑顔で接する。
③名前を覚える(名前の本人にとっての大切さを忘れない)
④聞き手にまわる。
⑤相手の関心事を話題にする。
⑥重要感を与える。誠意を込めて。

<人を説得する原則>
①議論に勝つ唯一の方法は議論を避けること。
②相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない。
③自分の誤りをただちに、素直に認める。
④おだやかに話す。
⑤相手がすぐに”イエス”と答える問題を選ぶ。
⑥相手にしゃべらせる。
⑦相手に思いつかせる。
⑧人の身になる。
⑨相手の考えや希望に対して同情(共感)を持つ。
⑩人の美しい心情に呼びかける。
⑪演出を考える。
⑫対抗意識を刺激する。

<人を変える原則>
①まずほめる。
②遠まわしに注意を与える。
③まず自分の誤りを話した後相手に注意する。
④命令をせず、意見を求める。
⑤顔を立てる。
⑥わずかなことでも惜しみなく心からほめる。
⑦期待をかける。
⑧激励して、能力に自身を持たせる。
⑨喜んで協力させる。

それぞれの原則について具体例を織りまぜて話がなされているが、上記原則の中にもレイヤーがあると感じられる。そして最初に書いたとおりで、最も根本的な原則は、北風と太陽でいう太陽であれということ。自分が望むようとおりに相手をコントロールするのではなく、自分が望むことを相手も望むように仕向ける(というと何か汚いというかなんというか、どうも抵抗があるのだけど)ことだ。
後大切なのは、それをする過程で、自分の目的というものを、利己的なものとして捉えるのではなくもっと高潔なものとして捉えることだと思う(無理やり思い込んでも相手がそう思えなかったら意味ないのだけど。)
原則で言うと”相手の美しい感情に呼びかける”ことになるのかもしれないし、”相手に重要感を持たせる”ことになるのかもしれないが、本人にしか意義の無い目的に対して、他人が犠牲を払ってもらう/動いてもらうことは難しい。そこには自分だけの意義を超えた、相手に対して、世間社会に対してといった、広い、そして深い”貢献”の意義が求められるのだと思う。
ためになる内容ではあったのだけど、小手先だけで使うような真似はしたくないとも思った。

理由があるから/目的があるから

今週途中からある提案活動に参画。フェーズがフェーズだけに、リーダーを支えるためにただひたすらに残Taskをこなす。木-金に関しては無睡眠。今日の昼で区切りがついたので、今日は仕事を早めにまとめて切り上げた。
最近意識していることで、この提案活動の中でも改めて意識したのが、理由と目的について。
過去につくられた事実を理由として未来をつくるのではなく、未来に達成したい目的があるからそのために今があり、結果過去を重ねていくのだということ。7つの習慣でいうと、目的を持って主体的に生きることであり、そのために刺激と反応の間にある、反応を選択する踊り場で目的を意識して選択するということ。
提案活動の中で、過去の経緯は理解していないのだが、リーダーから見てパフォーマンスの悪い方がいた。その方に対してリーダーは遂次Taskの進捗をチェックし、パフォーマンスが悪い理由を聞き、どうするべきかを説明し、指示を出していた。フェーズがフェーズだけに、語気も非常に強く、選択される言葉自体もインパクトの強い言葉になっている。
この場合考えるのは、メンバーのパフォーマンスが(自分の期待に対して)悪いという刺激を受けたときに、その反応(強い語気、インパクトの強い言葉による相手の行動の理由の確認と指示)がなんのために選択されたか、ということだ。
で、自分の考えを書くと、ここで必要なのは、刺激に対してその刺激がありそれでは目的が達成できないからという理由で行動を選択するのではなく、(自分の期待に対して)相手のパフォーマンスを高めるためにはどうすればよいのか、目的をインプットにして刺激に対する行動を選択することだ。
たとえば仮説として、メンバーが自分が任されたTaskの重要性を大いに認識し、それを自分がやることに強いプレッシャーを感じており、その中で作業をしているので過剰に慎重になって作業が遅れていたとする。
そのときに、強い語気で遅れの理由を確認し、やるべき仕事を指示することが本来の目的である(自分の期待に対して)相手のパフォーマンスを高めることに対して適切な手段なのか、ということだ。
そうすることよりも全体のTaskの中で任せているものがどの程度の規模・重要性なのかを伝え、納得するよう相手とディスカッションし、相手の頭を整理してあげたほうが良いのではないか等。
極限状態の中でそれをすることがどれだけ難しいか、経験したことは無くとも難しさは想像できるつもりでいる。その状態であれば相手のパフォーマンスを責め、伝えたいことを伝えて自分の頭を整理してじぶんの作業効率を上げた方が、そもそもの提案そしてWinという目的に照らしたときに効果的なアプローチなのかもしれない。スポットで参画したので詳しくはわからないが、今後の自分を考えたときに学ぶことは非常に多かった。
プライベートのコミュニケーションにしてもそうだし、自身のCareer等にしてもそう。過去の刺激だけをインプットにして反応してしまうのではなく、そもそも目的は何なのか、それを一番のインプットにして反応を選択する。
事業を行っているときに、過去成功した、これだけ伸びた、という理由から反応を選択してはならないし、その逆も然り。その事業を行う目的や意義はなんであるのか。それにしたがって刺激に反応していかなくてはならない。
企業・事業を考えたときに、無数の外部や内部に生じる刺激を整理し、そもそもの目的を特定し、それに照らした反応ができるようにClientを支える。
まさにConsultantのMissionであると思うし、自分はそれができる存在でありたい。どのような状態に置かれたとしても。

世界級キャリアのつくり方

世界級キャリアのつくり方―20代、30代からの“国際派”プロフェッショナルのすすめ
結構前に読み終えた。石倉さん、黒川さん、両者とも職業こそ違えど、世界を活躍の場としている”世界級(?)キャリア”をいっている方。
内容が、型にはまったロジックや”どうあるべき”というだけの話でなく、両者の経験・反省・教訓から、(日本人が)世界で活動するためにはどうする必要があるのかを書いている。20代に入る前、20代、30代、それぞれで何を考え、どのような経験をすべきかに言及している。
20代でするべきだと彼らが言っているのは4つ。

・旬を逃さず、まず飛び込む
・一流の人の仕事ぶりを間近に見る
・自分を磨くには場を変えることが大切
・メンターを積極的に見つけ、つながりを大切にする

所属する会社や組織を選ばず、仕事を選ぶ。そして何事も躊躇せず積極的に経験し、自分を磨く”旬”を逃さないようにする。
そして、一流の人間の仕事ぶり、高いパッション、スキルを肌で感じる。自身が一流でないと感じていても、一流の人間であればどうするか、自分が一流の人間になるためにはどうすべきかを常に考えられるようになる。また人が一流であるかどうかを感じる感覚を磨く。
同じ場所、同じ仕事にマンネリ化することは避ける。既存のやり方・慣習にとらわれず積極的に新しいやり方を試してみる・場を変えてみる。同じ組織にいることで、そこにいる長所・メリットに気づけなくなる。そしてそこに属する自身の長所やメリットも見えなくなる。チャレンジが無くなったら場を変えるべき。勿論マイナス面もあるが。
メンターを探し、自分から積極的に接触する。自分が”すごい”と思う人に触れ、自分もそこに近づきたいと思うそのときめきが成長の源泉となる。関係を維持するためには地道な努力を怠ってはならない。
そして、国際派プロフェッショナルとして必要な力は5つ。

・現場力
・表現力
・時感力
・当事者力
・直観力

20代でどうすべき、30代でどうすべき、その時間のくくりにとらわれる必要は無い全くないのだけど、読んでよかったと思う。特に5つの力は国際派プロフェッショナルかどうかは関係なく、仕事をやっていく上で最低限必要なものだと思う。
本やレポートに書いてある分析を鵜呑みにするのではなく、Factを集めて考える・判断する。
周りに対してわかりやすくビジョンであり、進むべき方向でありを伝え、頭で理解、心で納得、体で動いて結果を出してもらう。
物事の緊急性・重要性を考えて、時間が有限であることを理解し、有効に使う。
問題を他人として見るのではなく、当事者として”自分ならどうする”という姿勢で考え抜く。
何でもかんでも”網羅性”を重要視するのではなく、情報のパーツが抜けていてもその本質が何か、仮説を立て行動する。
5つの力。すべて仕事の基本だ。