世界級キャリアのつくり方

世界級キャリアのつくり方―20代、30代からの“国際派”プロフェッショナルのすすめ
結構前に読み終えた。石倉さん、黒川さん、両者とも職業こそ違えど、世界を活躍の場としている”世界級(?)キャリア”をいっている方。
内容が、型にはまったロジックや”どうあるべき”というだけの話でなく、両者の経験・反省・教訓から、(日本人が)世界で活動するためにはどうする必要があるのかを書いている。20代に入る前、20代、30代、それぞれで何を考え、どのような経験をすべきかに言及している。
20代でするべきだと彼らが言っているのは4つ。

・旬を逃さず、まず飛び込む
・一流の人の仕事ぶりを間近に見る
・自分を磨くには場を変えることが大切
・メンターを積極的に見つけ、つながりを大切にする

所属する会社や組織を選ばず、仕事を選ぶ。そして何事も躊躇せず積極的に経験し、自分を磨く”旬”を逃さないようにする。
そして、一流の人間の仕事ぶり、高いパッション、スキルを肌で感じる。自身が一流でないと感じていても、一流の人間であればどうするか、自分が一流の人間になるためにはどうすべきかを常に考えられるようになる。また人が一流であるかどうかを感じる感覚を磨く。
同じ場所、同じ仕事にマンネリ化することは避ける。既存のやり方・慣習にとらわれず積極的に新しいやり方を試してみる・場を変えてみる。同じ組織にいることで、そこにいる長所・メリットに気づけなくなる。そしてそこに属する自身の長所やメリットも見えなくなる。チャレンジが無くなったら場を変えるべき。勿論マイナス面もあるが。
メンターを探し、自分から積極的に接触する。自分が”すごい”と思う人に触れ、自分もそこに近づきたいと思うそのときめきが成長の源泉となる。関係を維持するためには地道な努力を怠ってはならない。
そして、国際派プロフェッショナルとして必要な力は5つ。

・現場力
・表現力
・時感力
・当事者力
・直観力

20代でどうすべき、30代でどうすべき、その時間のくくりにとらわれる必要は無い全くないのだけど、読んでよかったと思う。特に5つの力は国際派プロフェッショナルかどうかは関係なく、仕事をやっていく上で最低限必要なものだと思う。
本やレポートに書いてある分析を鵜呑みにするのではなく、Factを集めて考える・判断する。
周りに対してわかりやすくビジョンであり、進むべき方向でありを伝え、頭で理解、心で納得、体で動いて結果を出してもらう。
物事の緊急性・重要性を考えて、時間が有限であることを理解し、有効に使う。
問題を他人として見るのではなく、当事者として”自分ならどうする”という姿勢で考え抜く。
何でもかんでも”網羅性”を重要視するのではなく、情報のパーツが抜けていてもその本質が何か、仮説を立て行動する。
5つの力。すべて仕事の基本だ。

「世界級キャリアのつくり方」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    今日は東京で「国際女性ビジネス会議」に出席し、石倉さんと
    お会いしてきました。その前に・・・と私もこの本を読みました。
    「当事者力」やどんな選択も自分がしたと認識する、というのが頭に残りました。 感想をぶしつけにも手紙で送ったら、今日実際お会いした際に
    ちゃんと読んで下さってて、名刺みた瞬間に「あー!」と。
    感動でした。
    同じ会議内で、ソニーの茂木さんの話を聞いたんですけれど同じように
    「飛び込む」のは勇気がいるけれど飛び込むファーストペンギンにならないと脳は成長しない、という言葉が非常にココロに残りました。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    さきさん、
    コメントありがとうございます(^^)
    当事者力。どんな選択も自分がしたと認識する。大切なことですよね(^^)主体的に人生を生きるうえでの基本になると思い私も心がけています。こうしたほうが楽しいですよね!
    さきさんの手紙をちゃんと読まれていて覚えている辺り、すばらしいですね(^^)
    最初に飛び込むのが”ファーストペンギン”でしょうか。確かに、当事者になるのと客観的に見て学ぶのは違いますが、すでに誰かが通った道を通るのと、誰も通っていない道、もしくは道なき道を行くのはさらに大きな学びがあると思います。

    自分として主体的に、楽しい人生をいきたいですねっ!

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