人を動かす

人を動かす
ほぼ読み終えた。レビューは後日。
この本と出会えて良かった。頭でっかちだった自分に心の遣い方、人との関わり方を、”わかりやすく”、”具体的に”教えてくれた本だと思える。
–7/29(土)–
読んで思い出すのは”北風と太陽”の話。相手を動かそうとするのではなく、相手に主体的に動きたくなってもらうということ。そのために必要となることが書いてあると言える。

<人を動かす原則>
①批判も避難もしない。苦情も言わない。
②率直で、誠実な評価を与える(心から長所を賞賛する、励ます)。
③強い欲求を起こさせる(相手の立場での動く理由・目的に訴える)。

<人に好かれる原則>
①誠実な関心を寄せる。
②笑顔で接する。
③名前を覚える(名前の本人にとっての大切さを忘れない)
④聞き手にまわる。
⑤相手の関心事を話題にする。
⑥重要感を与える。誠意を込めて。

<人を説得する原則>
①議論に勝つ唯一の方法は議論を避けること。
②相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない。
③自分の誤りをただちに、素直に認める。
④おだやかに話す。
⑤相手がすぐに”イエス”と答える問題を選ぶ。
⑥相手にしゃべらせる。
⑦相手に思いつかせる。
⑧人の身になる。
⑨相手の考えや希望に対して同情(共感)を持つ。
⑩人の美しい心情に呼びかける。
⑪演出を考える。
⑫対抗意識を刺激する。

<人を変える原則>
①まずほめる。
②遠まわしに注意を与える。
③まず自分の誤りを話した後相手に注意する。
④命令をせず、意見を求める。
⑤顔を立てる。
⑥わずかなことでも惜しみなく心からほめる。
⑦期待をかける。
⑧激励して、能力に自身を持たせる。
⑨喜んで協力させる。

それぞれの原則について具体例を織りまぜて話がなされているが、上記原則の中にもレイヤーがあると感じられる。そして最初に書いたとおりで、最も根本的な原則は、北風と太陽でいう太陽であれということ。自分が望むようとおりに相手をコントロールするのではなく、自分が望むことを相手も望むように仕向ける(というと何か汚いというかなんというか、どうも抵抗があるのだけど)ことだ。
後大切なのは、それをする過程で、自分の目的というものを、利己的なものとして捉えるのではなくもっと高潔なものとして捉えることだと思う(無理やり思い込んでも相手がそう思えなかったら意味ないのだけど。)
原則で言うと”相手の美しい感情に呼びかける”ことになるのかもしれないし、”相手に重要感を持たせる”ことになるのかもしれないが、本人にしか意義の無い目的に対して、他人が犠牲を払ってもらう/動いてもらうことは難しい。そこには自分だけの意義を超えた、相手に対して、世間社会に対してといった、広い、そして深い”貢献”の意義が求められるのだと思う。
ためになる内容ではあったのだけど、小手先だけで使うような真似はしたくないとも思った。

「人を動かす」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    私もそう思います(^^)
    そこで新しい発見があれば、それもどこか成長したということなのでしょうね♪

コメントを残す