成長する仕事 / しない仕事

最近仕事の中で人の成長について考えることが多い。殊更経験の浅い、若い人間であればその成長余地は大きい。そういった類の方と仕事を共にするのであれば彼彼女の成長カーブを最大化するよう務めたい。

なので仕事の分担の仕方についても考える。そんな中で感じたことを簡単にまとめておきたい。

成長する仕事は、①意思決定ポイントが多く、②クライアントと議論を含む。成長しない仕事はその逆で、意思決定ポイントがなく、クライアントとの議論を含まない。

意思決定のポイントがないということは、全てが決められているということだ。考えずとも与えられたプロセスの通りに手足を動かせばアウトプットがでてくる類のものだ。不明な点、不確実な点があっても質問すれば答えもしくは具体的な方針とそちらへ向かう手順が示されるような仕事だ。

クライアントとの議論を含まないということは、資料が最終アウトプットになるということだ。現実には資料は、もしくは資料化されていなくても練られた主張は、議論のインプットに過ぎない。その議論を通じてより良い内容、相手に馴染む内容となり、合意を形成して組織を動かす拠り所になる。その議論を闘わせる所を含まないような仕事だ。

プロジェクトの難しい局面になる程、成長する仕事を任せることも難しくなる。成長と効率のトレードオフがあるのだけど、上手くやっていきたいと思う次第。

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