2nd TermのクラスとMBAとコンサルティングのチームワークの違い3つ

今日で冬休みが終わる。明日から早速2nd Termのケースの海へ。加えて2ndはチームアクティビティが多い。チームでレポートを書く、実際にプロジェクトに臨む等。

コンサルティングのバックグラウンドから考えればく当たり前の活動の仕方。しかしコンサルティングとは3つの点で大きく異なる。その違いがタフさを増すのだろう、そこが面白いチャレンジなのだろうと考えている。

まずヒエラルキーがない。次に頭の使い方・ものの伝え方が違う。最後に各人の優先順位(参画希望度)が違う。


コンサルティングのプロジェクトではヒエラルキーがある。パートナーがいて、マネージャーがいて、コンサルタントでありアソシエイトがいる。それぞれ実力に裏打ちされた役割の違いがある。役割の違いは背負う責任の重さの違いだ。重い責任を担うからこそ重い意思決定ができ(なくてはならない)し、そのために他のメンバーを動かせる。(ロジックとファクトの前ではヒエラルキーは一切の意味を持たずフラットに議論する)

MBAのチームワークにおいてアサインメントごとにリーダーを立てられるがそれは実力を伴わない。論点をもれなく構造化する、優先順位をつける、閉塞した議論に新たな視点をもたらす、発散した議論をまとめて仮であっても答えを出して前に進む、そういった行動を強引にであってもなし制限時間内でのアウトプットの価値を最大化しづらい。


コンサルタントの頭の使い方、モノの伝え方は共通だと思っている。そして使う言葉も多少の違いはあれ共通のものが多い。まずイシューを明確にするし、分析・主張をする際には結論があり、サポートするフレームワークがありファクトがある。ファクトと解釈は切り分ける。ミーティングの際にも、ゴールがあり、達成に必要なアジェンダがあり、必要な時間配分をし、その中で答えを出していくよう議論する。細部で悩まず一度最終的に答えるべき問に対する仮説とそれをサポートするロジックを組み上げてしまってから精度を高めていく。等。共通の基本動作がある。

MBAのチームワークにおいてはそれぞれが異なるバックグラウンドを持っており、コンサルティングの経験がない人の方が多い。往々にして自分の業界の話であれば自分の経験を正として話をしてしまいがちであるし、例えば金融系のバックグラウンドの人であれば数字のディテイルに時間を費やす傾向がある。共通のイシュー定義、議論のアプローチでありフレームワークでありの定義なしにそれぞれの得意領域のレンズをつけてケースのファクトと自分の経験、そこからの解釈を混ぜて話をし始めると時間はあっという間に経つ。そして結論はでない。イシューが定義されていないのだから当然といえば当然。ギリギリまで時間を使って、時間がきたからこれくらいにしよう、となるケースが散見される。


コンサルティングでは基本的にマネージャ以下もしくはメンバーは100%ケースに参画する。なので共通の目的に向かってチーム全員が100%彼女、彼らの時間を投入できる。実際には提案活動であったり、インターナルタスクであったりで時間のやりくりは発生する場合が多いが。

MBAのチームワークにおいては、当然各人がMBAを通じて成し得たいこと、獲得したいものは異なり、結果複数のクラスやクラブ活動、コンペティション等を持って活動する上で優先順位は異なってくる。結果、例えば、チームアサインメントとは言え、あるメンバーはそれに50%のちからを割いてそのクラスでAが取れるようにしたいが、他のメンバーは20%程度でCを避けられれば良い、もしくはクラス貢献で点数を上げられているのでレポートやプロジェクトは程々でいい、というような自体が発生する(だろうと考える)。誰も他人への強制力を持たないし、このあたりどうチャレンジしていくかは楽しみなところ。

コンサルタントであることが優秀であることではない。ただ、プロジェクトというスタイルで活動する上で、うまく標準化されているのだなと感じた次第。上に書いたような点をどうマネージしていくかが、1st Termにはあまりなかった新たなチャレンジなのだと考えている。自分もunlearnしてよりよいチームワークのかたをみにつけていきたい。

で、その2nd Termのクラスたちは以下の7つ。気合をいれて楽しんでいきたい。

Competitive Strategy
Marketing Planning and Implementation
Operations Management
Operational Finance
Managerial Accounting
Communication
Business Spanish Program

たこ焼きが食べたい。

遅ればせながら2012を振り返る

早いもので既に新年を迎え1週間が経つ。年末にレストランで食べた生牡蠣にあたり、初日の出を見た後にまるまる一日寝込むというスタートをきった2013ではあったものの、それでも幸せな年末年始を過ごすことができたことには変わりなく、そろそろ2nd termのスタートに向けてギアをあげていきたいところ。

このタイミングで2012を振り返りたい。思えば大きい変化を迎えた年だった。

2012の今頃は受験の真っ最中で、日々エッセイと格闘しながら、スコアを上げる努力も続けていた。仕事と並行して。これは受験とは関係がないが難しいプロジェクトだった。これまで自身が手がけてきたプロジェクトとは違う意味で。今思えば学ぶことの多い経験であったと思う。

IESEからのオファーを受ける選択をした後、最後のプロジェクトで1.5ヶ月単身中国へ渡った。非常に自由度の高いエキサイティングなプロジェクトだった。当時何も考えていなかったが、VISAを取得し、バルセロナでの生活をセットアップし、東京の生活を閉じるスケジュールを考えると、そのタイミングでその期間海外に滞在するのはタフだった。並行して残っていた親知らず2本も抜いた。どうなることかと思っていたがなんとかなるものだ。こうして無事バルセロナで生活ができている。

8月19日、誕生日を迎えてからの出国だった。地元の空港からで、家族、友達が見送りに駆けつけてくれた。友達まで来てくれるとは考えていなかったのでとても嬉しかった。中学からの親友も家族で駆けつけてくれた。

バルセロナについて生活をセットアップしている時間は、最もゆっくりした時間を過ごせていたのではないかと思う。その後スペイン語集中クラスが始まり、0からのスタートで日々スペイン語と格闘していた。その後本クラスがスタートし日々ケースと格闘していたらあっという間に12月の半ばになり、試験を終え、冬休みに入り、年末年始を迎え、今に至っている。

1st termの振り返りというかは、過去のエントリー”IESEでの一学期を終えて ー二学期以降をより良くするための5つのポイント”としてまとめている。また、年末に得たフィードバックに関しても他のエントリー”自分のチャレンジをする義務”としてまとめている。

ここでは割愛するが、自身の目標に、これらも踏まえて2013の自身を展望している。

抽象論になるが、MBAの20%を終えて、2013に臨むに際し2つのことを感じている。

1つは、もっと主体的にー自分に必要な経験を得る機会をつくるところからして主体的にー動かないと結局カリキュラムを受け身でこなすだけで終わってしまうということ
1つは、自分は自分が考える程強くない。目標をこれまで以上に細分化して生活に埋め込む必要があるということ

至極当たり前にみえるが、これらを感じている。自分のやりたいことがあって、その手段としてMBAを選択しているわけでそれが万能なわけはない。クラスへの臨み方、チームでのディスカッションの運び方、標準的に与えられた枠組みの中でも自分が得たいものを得るための工夫の余地は多分にあるが、それだけでは足りない。もっと主体的にカリキュラムの外に必要な機会を見出し、もしくはつくり出しチャレンジをしていきたい。

そう考える一方で自分の弱さも感じている。上記のように望んでいても、幾つものプレッシャーを背負って日々過ごしていると、自覚なく妥協している、小さくまとまっている自分にふと気がつく時がある。自覚して、自ら選択してそうしているのならいい、無自覚にそうなっているというのが怖いなと思うと同時に、意志の力だけに頼れる環境ではないのだなと思う次第。(この感覚と、自分のやりたいこと、チャレンジ=苦労と短絡的に考えることは異なる。楽して達成できるものは徹底して楽をすればいい)

仕事をしているときはクライアントがいて、限られたリソースの中で最大限の価値を出すという明確な方向性があって動いていたので合理的な選択こそあれ妥協は一切なかった。今はそのクライアントがいない、ないしは自分だ。自分のやりたいことが明確ならば小さくまとまるなんてことはない、と思っていたが、そうではないと気づいた。

となると仕組みに頼る必要があるのだと思う。

それでもなお自分の思い通りに行かないのが人生だと思う。そんな時の粘りが大切なチャレンジなのだろうと思う。

新年早々まとまりのないエントリーになった。