市場からいなくなる日

写真を撮るのが好きだ。もとをたどれば初めて手にしたデジカメはSonyのCybershotだった。200万画素程度のサイズもとても小さいもので、”ビジュアルブックマークしよう”というキャッチフレーズに惹かれたのを覚えている。(参考:http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200206/02-0627/
その後いくつかのデジカメを経て、SNSやブログに触れる機会が増えるに連れていつの間にか写真が趣味になっていた。そしてデジタル一眼レフを手にした。初めてのものはNikonのD40x。色々いじったりレンズを買っているうちに物足りなさを覚えるようになりD300を手にした。気がつけばレンズも増えた。今もそれをつかっている。腕はなかなか上達しないが明確な意図をもって上達しようという考えも特にない。自由に感じるままに撮るレベルが心地良いので。
ふと価格.comでD300のページをみた。新製品はまだ発表されていないものの、D300はそろそろ市場から姿を消そうとしているようだ。価格.com上だと取り扱っている店舗も残すところあと1つになっている。
発売当初から手にしている人もいれば、そうでない人もいる。まだまだD300についての質問を投げかけたり情報交換をしている人もいる中で、寄せ書きのようになっているレスをみつけた。
http://bbs.kakaku.com/bbs/00490711094/#11028825
これだけ愛されている製品というのは幸せだと思う。そしてこの開発・製造・販売に関わった人々もきっと幸せなのではないかと想像する。冥利に尽きるだろうと。
コンサルタントは自分たちで製品をつくることはない。クライアントと共に作り上げた戦略やその過程でお互いに身につけた知識や暗黙知にはかたちがない。文字や図や、データこそあれ。
それらがいつまでたっても大事に抱えられているというのも考えようによっては幸せではない。実行して、結果をだして、それらとさよならして次の一歩をはやく踏み出してもらうことが幸せだと思うから。僕たちもクライアントも同じ課題といつまでも対峙しているわけではない、お互いに成長して、より高みを目指していかねばならないと思う。
それでもその土俵に登るまでは、今回こうしてつくりあげた戦略でありオペレーションでありには、魂を込めて、苦しいときがあっても握りしめて実行しきって欲しい(臨機応変に)。
最終報報告前夜、ふと思った。
#ってタイトルがふさわしくないか。。

コメントを残す