難しい質問

土曜日は2+1の用事があって銀座へ。1つは買ったばかりのにインクが出なくなってしまうボールペンのインクの交換。1つは一ヶ月ほど前にまとめてメンテナンスに出した靴の受け取り。最後1つはどうしてもすき焼きが食べたくなったのでついでに食べてこようというもの。
最初の用事のために伊東屋へ。出の悪いインクを渡して聞いてみる。”先日こちらで買ったものなのですが、最初は出るんですけどすぐに出なくなってしまうんですよー”。店員さんが白紙にためし書き。少し緊張する。なぜなら本当に書き始めしばらくはインクが正常に出るからだ。しばらくするとかけなくなってくるのだが、本当にかけなくなるのか?と不安になるくらい最初は書ける。
しばらくすると案の定インクが薄くなりかけなくなる。直線も曲線も、円を描いていろんな角度からボールを回そうとしてももうでない。一安心。店員さんはルーペでペンの先をみて色々と考えを巡らせている。何が原因なのか自分でも気になる。ボールが回っていない感触はないし。交換当初は、間違って古いインクをはずして、また古いインクをつけたんじゃないかと思い自分の適当さ加減を悔やみかけていたくらいだ(悔やんでいた)。
店員さんが一言。
”お客様済みません。こちらのボールペンなのですが、どういった用途でご使用されていましたか?”
・・・
・・・?
・・・え?
想定外の質問に頭が(ムダに)ぐるぐるまわり始める。
なにを確認したいんだろう。あ、きっと書いていた紙の種類かな。上質の紙だったらいいけどわら半紙(懐)とか粗い紙だったらその細かい繊維がボールにはさまってしまっていると言うことがあるのかもしれない(最近わら半紙のような紙にメモを取ることが増えていた)。それとも左利きだったからボールをペンの中に押し込むように筆圧がかかるから、そういうことなのか(どういうことなんだ)。いやまてよ用途を聞かれてるんだからこれは、ノートや手帳にメモをとったりするくらいですね、と言う話でいいのか。でもそれって当たり前の気もするし、その答えだったら聞いても何も解決しない気もするな。あー、でもなんか小さいボタンを押したりとか、なんかそもそもペン本来の用途とは異なることにつかってインクが出なくなってしまう人っていうのが多いのかもしれない、そこを確認したいのかな。んー、どうでしょう。
”手帳にメモを書かれたりとかですか?”
”はい。手帳とかノートとかですねー。”
ということであっさりとこの質問のくだりは終わってしまった。(え?)
なんだったんだろうか。と思いながらいやーひとつの会話、1つの質問のやり取りにもこれだけのすれ違いと言うかおそらくお互いの頭の中に浮かべる前提や想定している答えが異なるんだから、普段人に質問をするときにも気をつけないといけないなー、そしてヘタに考えずに聞かれたことにまずシンプルに答えるって言うのを忘れていたなー、とぼーっと考えていた。
結局インクは交換になるも、レシート・領収書を持っていなかったため買い換えることに。大きい買い物ではなかったのでよかったのだけど、おそらく僕がレシートを捨てたのは今回ここに来る前に家で財布の整理をしたときだった。いやーちゃんと考えて整理せねばなりません。
その後は、何事もなく靴を受け取り、すき焼きを食べることができた。すき焼きを食べたのは久しぶりだったのだけどたまに食べるとおいしい(^^)

コメントを残す