一流の部下力

会社でチャンスをつかむ人は皆やっている!一流の部下力
上村 光弼 (著)
これは面白かった。後ほど。
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プロジェクトで、カウンターのお客様エグゼクティブが少々クセのある方だったので、ここはひとつ普段目を向けていない分野の自分を伸ばしてみようと手にしたのがこの本だった。目を向けていなかっただけにとても新鮮だったと共に、実は社会人として、ヒトと接する上で当たり前のことが書かれていて改めて自分を反省する材料ともなった。各トピックが見開きで書かれていて、それぞれメッセージがとてもシンプルにまとめられているのでとても理解しやすい。
個人的にはここにあるような類の内容がいちばんうまくできるのは、相手を心から尊敬できている場合だと思う。その気持ちがあれば、ここに書かれているほとんどのことは自然とできていると思うし、できていないことに気付けさえすればすぐさまそれをやり始めることができるだろう。
尊敬できていないがやる必要がある場合、この本に書かれている内容を文字として理解し(往々にして自然にできているときは自分が何ができているのか気付けていない。なのでいざできない状態になると何ができていないのか明確にはにわかに理解しづらい)、それをやるメリット、やらないリスクを踏まえれば、必要なものはキチンと実践できるだろう。
自分の上司にしても一緒に働く相手にしても、先ず大切なのは相手を受容れ、自分に無い長所を素直に認め尊敬することだと思う。相手が自分と同じでない時点で必ず何か素晴らしいものを持っている。それと並行してここに書いてある内容を形式知として理解していれば、相手の良いところを見つけた後も見つける過程においても、円滑に仕事を一緒に進められると思う。
一部印象に残っているところをご紹介。

P.59
「部下力の低い人」は、「自分の言動・態度に対する、相手の感情や解釈へのリスク意識が低い」

P.67
「①まずはさえぎらない」「②頭から否定しない」、そして「③最後まで聴く」

P.88
一流の部下は、「ガーディアン・スピリッツ」を持っている

P.94
部下力の低い人は、自分の業務に直接関係することは変えるのを嫌がり、自分の業務に関係しないことでは、「うちの会社は変化することができないんだよね~」と批判する

P.106
一流の部下は、愛嬌力が高い

P.128
「質問・確認する」より、③の「観察する」ことのほうがより大切だ

P.148
一流の部下は、「仕事は矛盾だらけ」と理解している

P.209
「小才は縁に出合いて縁に気づかず、中才は縁に気づいて縁を活かせず、大才は袖すり合う多生の縁をも活かす」

P.214
「常に進歩、成長していること」(中略)「上司として、3ヶ月前、1ヶ月前、1週間前と同じようなアウトプットしかできない人間を評価できるか?」(中略)上司の大きな喜びのひとつは、部下の成長を見ること

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