ビジネスプロフェッショナルの仕事力

ビジネスプロフェッショナルの仕事力
日本経済新聞出版社 (編さん)
内容は後ほどup致します。
[2008/07/09 21:36更新]
ProNovaの岡島悦子さん監修のもと、7人のプロフェッショナルへの自らのミッションをやり抜くために必要な心構えやスキルについてのインタビュー集。一般的なノウハウにとどまらないメッセージが込められている。
時間が空いてしまったので一通り以前自分がチェックした部分を読んでみた。少し眠気や疲れを自覚している今であっても鮮明に心に響いてくるのが御立尚資さん、糸井重里さん、冨山和彦さんのメッセージだ。
御立尚資さん

P.24
「周りが教えてくれる人」になることも大事です。ここで一番大切なのは性格です。簡単に言うと、ボケができる人、他人に突っ込んでもらえる人ですね。
(中略)
要は、駄目だしをしてくれる人をいかに増やすか、いろいろな人が注意しやすい性格にどれだけなれるかが、美自演すプロフェッショナルとしての成長を左右する重要な要素の一つと言えます。
意外かも知れませんけど、これは大切なことです。特に自学自習せざるを得ない人は、自分が突っ込まれやすいか。失敗した時に「仕方ないな」と言われながらも手を貸してもらえるタイプかどうかも、大真面目に周囲の人に確認してみることをお勧めします。自分がそういうタイプでないなら、性格の面でも鏡機能を意図的に作っていくことが必要です。

糸井重里さん

P.97
経験を通して他人と価値観をぶつけ合わないと、自分の価値観とか大切にしているものが見えてきません。自分の価値観を浮き彫りにしてみることのほうが、学歴なんかよりよっぽど重要だと思います。

P.98
反射しなきゃいけないときに自分が見える。しっかりした受け身ってすごくアクティブなんです。でもアクティブになれるほどの受け身を維持するには、まず自分で経験して、何がいいか悪いか、好きか嫌いかを、まず思わなくちゃいけない。この経験の部分なしに、頭で考えちゃうとダメですね。

P.101
こうしたボディと密着した経験というのは、突き詰めていくと人間の気持ちがわかることに通じていきます。うれしい、楽しい、正しいとかいうことだけじゃなくて、悪いものも間違ったものもいろいろ含めた人間の混沌とした情の部分です。これって仕事で最後に重要になるんですよ。友達の気持ち、自分の気持ち、最終的にはみんなの気持ちがわからないと何もできません。効率よく勉強していると、きれいに割り切ることしか理解できなくなってしまう。でも人間はそうじゃないんです。だからやっぱり、「思う」ことが大事。「心」の部分が大事なんですね。

冨山和彦さん

P.162
一方のソフト系、すなわち人間系については体験がものを言いますから、それぞれの経験に際してどれだけ好奇心をもって対峙したかという歴史を積み重ねるしかありません。だから好奇心を持たずに何かを経験しても学習がないのですね。
好奇心が弱い人は自分の価値観や思い込みで体験を価値的に処理してしまうから、それは注意した方がいいでしょう。

(中略)
ストレスのかかる話の方が実は学習があるのです。だから、不快な経験をしているときほど、「どうしてこの人と話が噛み合わないのだろう」「なんで嫌な思いをしているのだろう」と意識的に考えてみることです。

P.164
インディペンデントではないってことはプロフェッショナルではないってことと同義なのです。

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