再会

昨日は久しぶりに学校の仲間と会う(歳は10-20くらい離れていたりするのだけど)。とある企画の打ち合わせだったのだけど会話の大半を占めたのはそれぞれの近況報告だった(後半ちゃんと企画の打ち合わせも済ませた)。
独身・新婚(最近親になる)・親ベテラン(子供が二十歳前後)の3人と、立っている人生のフェーズというかが違うので仕事にしてもプライベートにしても話が新鮮だ。
人とのインターフェイスが華やかでもそうでなくても、誰しも意志を持って、それぞれのチャレンジを持って、一方で全てが思い通りとは行かないジレンマとも戦いながら、日々生きているのがとても刺激的だった。自分にそれができているかと問いかけると、胸を張ってyesと言えないところがあることを自覚できたのも収穫だと思う。
アツく、それでいてしなやかに生きていきたい。

gmailでタスク管理

gmailでタスク管理ができるようになったと、昨日かその前に他のブログで見かけた。なので早速触ってみた。
普段、タスクはexcelとmailboxのフォルダ分けで管理しているのでgmailのこのガジェットは自分にとってはそれほど目新しいというか価値があるものではない。
のだけど、直感的に操作できる(エンター押したら次のタスク入力、タブでインデント(サブタスクのイメージで書ける)、del or BSでタスクを削除していける etc…)というのはラクでいいと思う。gmailを仕事で使っている人にとっては生産性が上がりそう。メールをみたらその場でざっとタスク分解して処理していけるし。別ファイル開くよりはやく処理できる。
Google Calendarとの連携ができるようになったり、(個人的には特に)Excelとin/exportできるようになってくれるととってもうれしい。

スパークする思考

スパークする思考 右脳発想の独創力
内田 和成 (著)
いつ頃からだったか忘れたのだけど、内田さんのブログ”内田和成のビジネスマインド”をGoogle Readerに登録している。その内田さんの内面が、ブログよりもう少し見られるのではと思い手にした。そういえば『仮説思考』も読んでいたことを思い出した(過去のエントリー)。もう2年半以上も前のことになるのかと思うと時間の経つ速さを感じずにはおれない。自分はあの頃から何ができるようになっているんだろう。そして何ができなくなっているんだろう。
と過去を振り返ることは横に置く。
仕事でも日常のようにクリエイティブに、ワクワクしながら頭を使おう。左脳(データやロジック)だけに偏らずに。
というところだろうか。個人的にはこのメッセージが印象的だった。

P.171
そうした多彩にしてクリエイティブなあなた本来の姿、生き方、ノウハウをなぜ仕事にも活かさないのかということだ。
(中略)
人生のゴールデンタイム、しかも一日の半分、昼間の大半の時間を仕事に充てているのであれば、その仕事で楽しまなければ人生は寂しい。

同意だ。やりたい仕事に必要な知識・スキル・経験を積み上げていくことは勿論必要なことだけど、それだけが仕事に必要なリソースではない。それらを持っている自分という存在の全てが仕事で価値を生み出すリソースになる。
全員が当たり前のようにそうできるチームであり組織でありをつくっていきたいと思う。
そういえば、この言葉も印象的だった。

P.157-158
期限が定められている仕事や特定のプロジェクトで、本当にクリエイティブなアイデアが必要なときにどうすればよいかといったら、それこそ、うんうんと唸るしかない。お金をもらって斬新なアイデア、企画、事業計画を提出しなければいけないときは、さすがに講演のネタや印象付けのための小噺や、将来のためのジャブの応酬とは違って、「ちょっと試してみる」というわけにはいかない。ジャブではなく、ストレートが必要になる。
相手にこちらの限界を見切られてしまったら、つまらない人間だと思われてしまう。特にコンサルタント業界はそうだ。

大事なのは、何が価値か、何が”自分”ができる貢献かを徹底的におさえて、そこにFocusすること、それに対して適切な手段をとること。ここを忘れてしまうと、スパークする思考でさえも、作業の一部に成り下がってしまうように感じるのだ。
本の中で言われている問題認識であり、(それに紐づかなくても日々行う)情報のindexingは、真剣に、楽観的にやる必要がある。

決断力

決断力
羽生 善治 (著)
他の書籍、雑誌、人との会話の中で何度か登場していた羽生さんの書籍。きっかけは忘れたのだけど手にとった。何らか閾値が超えたのかもしれない。
全体の雰囲気からの印象は”松井”に似ているなということ。そう、巨人の松井秀喜。以前彼の書籍『不動心』を読んだのだけど(過去のエントリー)、それと雰囲気が似ているのだ。おおらか、どこか楽観的、やわらかい、あたたかい、自然体etc…当たり前のものとして体現している徹底したプロフェッショナリズムとは裏腹にそういった印象を与える表現であり考えであり。なんとなくついでに考えると、中田やイチローと良い比較対象になるんじゃないかと思える。
そんな雰囲気の中印象に残った言葉をいくつか抜粋する。

P.27
知識は単にえればいいというものではなく、知識を積み重ねて理解していく中で「知恵」に変えないと生かすことはできない。

P.62-63
将棋にかぎらず、ぎりぎりの勝負で力を発揮できる決め手は、この大局観と感性のバランスだ。感性は、どの部分がプラスに働くというのではなく、読書をしたり、音楽を聴いたり、将棋界以外の人と会ったり・・・・・・というさまざまな刺激によって総合的に研ぎ澄まされていくものだと思っている。

P.89
一気に深い集中力には到達できない。海には水圧がある。潜るときにはゆっくりと、水圧に体を慣らしながら潜るように、集中力もだんだんと深めていかなければならない。そのステップを省略すると、深い集中の域に達することはできない。焦ると浅瀬でばたばたするだけで、どうもがいてもそれ以上に深く潜っていけなくなってしまう。

P.156
自ら努力せずに効率よくやろうとすると、身につくことが少ない気がしている。近道思考で、簡単に手に入れたものは、もしかしたらメッキかもしれない。メッキはすぐに剥げてしまうだろう。

P.171
何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続してやるのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。

P.187
勝負に勝つことは、企業でいえば目先の利益である。目先の利益も大事だが、先行投資的な研究もしなければならない。長く将棋を続けていくには、目先の勝負以外のところで何かしなければならないのだ。