スパークする思考

スパークする思考 右脳発想の独創力
内田 和成 (著)
いつ頃からだったか忘れたのだけど、内田さんのブログ”内田和成のビジネスマインド”をGoogle Readerに登録している。その内田さんの内面が、ブログよりもう少し見られるのではと思い手にした。そういえば『仮説思考』も読んでいたことを思い出した(過去のエントリー)。もう2年半以上も前のことになるのかと思うと時間の経つ速さを感じずにはおれない。自分はあの頃から何ができるようになっているんだろう。そして何ができなくなっているんだろう。
と過去を振り返ることは横に置く。
仕事でも日常のようにクリエイティブに、ワクワクしながら頭を使おう。左脳(データやロジック)だけに偏らずに。
というところだろうか。個人的にはこのメッセージが印象的だった。

P.171
そうした多彩にしてクリエイティブなあなた本来の姿、生き方、ノウハウをなぜ仕事にも活かさないのかということだ。
(中略)
人生のゴールデンタイム、しかも一日の半分、昼間の大半の時間を仕事に充てているのであれば、その仕事で楽しまなければ人生は寂しい。

同意だ。やりたい仕事に必要な知識・スキル・経験を積み上げていくことは勿論必要なことだけど、それだけが仕事に必要なリソースではない。それらを持っている自分という存在の全てが仕事で価値を生み出すリソースになる。
全員が当たり前のようにそうできるチームであり組織でありをつくっていきたいと思う。
そういえば、この言葉も印象的だった。

P.157-158
期限が定められている仕事や特定のプロジェクトで、本当にクリエイティブなアイデアが必要なときにどうすればよいかといったら、それこそ、うんうんと唸るしかない。お金をもらって斬新なアイデア、企画、事業計画を提出しなければいけないときは、さすがに講演のネタや印象付けのための小噺や、将来のためのジャブの応酬とは違って、「ちょっと試してみる」というわけにはいかない。ジャブではなく、ストレートが必要になる。
相手にこちらの限界を見切られてしまったら、つまらない人間だと思われてしまう。特にコンサルタント業界はそうだ。

大事なのは、何が価値か、何が”自分”ができる貢献かを徹底的におさえて、そこにFocusすること、それに対して適切な手段をとること。ここを忘れてしまうと、スパークする思考でさえも、作業の一部に成り下がってしまうように感じるのだ。
本の中で言われている問題認識であり、(それに紐づかなくても日々行う)情報のindexingは、真剣に、楽観的にやる必要がある。