プロフェッショナルの原点

プロフェッショナルの原点
P.F.ドラッカー (著), ジョゼフ・A・マチャレロ (著), 上田 惇生 (翻訳)
自分を顧みるときに手元においておきたい一冊。
私は本を読むとき、だいたいボールペンを持って、何色か使って線を引き、そのページの端を折りながら読み進める。(面白いものでボールペンを持ちながら読むのとそうでないのとで線を引こうと感じる個所の量が異なる。基準が曖昧であることと同時に、自分の意識というのがツールにいかに影響を受けやすいかというのを感じる(とんかちをもてば叩きたくなる))。
この本は、ドラッガーの著作から抜粋し、95の項目としてまとめ、それぞれについて解釈の仕方と行動へ移す際の心構えが書かれている。
もともとエッセンスが凝縮されているので線を引き出したらきりがない。なので特に今の自分に必要な個所はどこかという観点で線を引きながら読み進めていった。
95の項目の関係であったり、同じような記述が異なる項目としてまとめられているが、大切なのは自分が貢献する・成果を出すために必要だと感じる部分をどれだけ正確に見つけ、実際に行動に移し、結果をだすかだろう。
今の自分にとって特にためになったメッセージをいくつか抜粋する。ちょっと多いが。。。最初に書いたとおり、自分の貢献であり成果でありにフォーカスして行動し、振り返り、磨きなおしていきたい。

弱みのなかで重視すべきことは一つしかない。真摯さの欠如である。これだけは見逃してはならない。真摯さは、それだけでは何も生まない。だが、真摯さの欠如、とくにリーダーにおける真摯さの欠如は、悪しき見本となり諸悪の根源となる。

知識ある者は理解される関にがある。素人に対して理解するよう要求したり、専門化仲間に通じれば十分であるとすることは野蛮な傲慢さである。

仕事上の関係において成果がなければ、温かな会話や感情も無意味である。

平凡な仕事に対しては、ほめることはもちろん、許すこともあってはならない。

優れた者ほど間違いは多い。それだけ新しいことを試みるからである。
(中略)
間違いをしたことのないものは凡庸である。いかにして間違いを発見し、いかにしてそれを早く直すかを知らない

人をマネジメントすることは、仕事をマーケティングすることである。マーケティングの出発点は、こちらが何を望むかではない。相手が何を望むか、相手にとっての価値、目的、成果は何かである

妥協には二つの種類がある。一つは古いことわざの『半切れのパンでも、ないよりはまし』であり、もう一つはソロモン王の裁きの『半分の赤ん坊は、いないより悪い』である。

本質における一致、行動における自由、あらゆることにおける信頼

手術はするかしないかである。同じように、決定も行うか行わないかである。半分の行動はない。

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