容疑者Xの献身
東野 圭吾 (著)
映画を見る前に原作を読みたくて手にした。涙こそ流れはしなかったが、読んだ後、心の中がとても静かになる一冊だった。人としてしていいこと悪いことというのは、やはりあるのだと思う。それでも一貫した、深い献身に敬意を抱いた。
xは、愛という感情に溺れて真に相手のことを考えることを放棄するでもなく、現実的な思考で自分の感情を自分に対して覆い隠してしまうでもなく、高い次元で感情と思考が統合されている、極めて素直に合理的な人間だったのだと感じた。
勿論常識的に考えれば欠けていた何かがあったのかもしれない。感情をそのままに受け容れすぎたのかもしれない。思考に制約が無さ過ぎたのかもしれない。それでも、そうなることができるほどの何かを手にしたxには、人としての美しさを感じるし、敬意を抱く。
そのあまりに人間らしい生きる意義を見つけ、迷い無く徹底して尽くせる真っ直ぐな心と、それができる卓越した頭脳を持ったさまに対して、かな。
映画、見に行きたい。
SECRET: 0
PASS:
小説読んで、映画も見にいくんですか???
けっこう、違和感があるわん。
SECRET: 0
PASS:
がっくんは映画しか見てないけどよかったなり。
SECRET: 0
PASS:
それにしても、このブログの著者は、テレビドラマがかなり好きな、芸能ネタ好きの人のようですね。