ウィニング 勝利の経営

最近隙間時間を使用してこの本を読んでいた。面白いもので、隙間時間も使おうと思うと結構器用に使えるものである。音楽も聴きたい曲がいくつかあったので、隙間時間の使い方は大きく2通り。本を読むか音楽を聴くかである。
本の感想も勿論書きたいのだがまず、隙間時間の使い方について少し書こう。
僕は隙間時間を大きく2つに分けていた。動いている時間か止まっている時間かである(隙間時間=移動時間 + 食事後のひととき)。なので、音楽を聴きながら家を出て駅のホームまで行く。そこで電車がすくにこないのであれば音楽をとめて本を取り出す。電車に乗り、乗り換えまで本を読む。乗り換えの駅を降りるときに本を片付け音楽をつける。次のホームで待つときは…の繰り返しである。こうして文字にしてみるとせわしないというか、こまごましすぎて結果として二兎を追ってしまって一兎も得られていないのではないか、と思われるがそんなこともない。十分に二兎を得ることができていると思う。
大切なのは気持ちのスイッチングコストをいかに削減するかではないかと思う。それこそ”習慣化”させることができればスイッチングに対して気持ち負荷(コスト)は殆どかからないだろうし自然にこなしていけるだろう。
二兎追うことにCommitして、どういう状況でどっちを集中して追うのかをルール化できれば終えるのだと思う。二兎追うものは一兎も得ず、それはどっちをどう追っていいのか分からなくなってしまって、スイッチングコストがどんどんかさみ、追いかける源泉となる気持ちが疲れてしまうからだろう。
で、本の感想(^^)
とても楽しい出会いであったと思う。僕はジャック・ウェルチの本を初めて読んだのだが、考え方は原則に基づき、非常にシンプルで、そして一貫性・整合性がとれている。彼のような考え方は僕は好きだ。印象的であった言葉をいくつか記したい。
●言うべきことを言わなければ、いいアイデアや迅速な行動が邪魔され、優秀な社員が会社に貢献しようとするのをやめてしまう。こいつが会社を殺す。
●リーダーの成功とは他人を成長させることである。
●リーダーはビジョンが生き生きと生命の息吹を持つようにしなくてはならない。
●ネクラにならないこと。ユーモアのセンスを持ち、一緒にいて楽しい人になろう。退屈な人間、陰気くさい人間になるな。偉ぶるな。最も始末の悪いのは威張ることだ。自分のことをまじめに考えすぎているな、と思ったら自分の頭をピシャッと叩け。
…等々拾い出すとたくさん出てくる。
(特に最後の言葉…さて何発叩いてやろうか…(^^;))
こうして読んでみると、様々な理論が書かれた本を読むのもいいが、それはリファレンス程度にとどめて、こうしたすばらしい人間の自叙伝等、人が自分の言葉で自分の考えを語っている本を読むことはよりいいことだと感じる。こういう本を読んだほうが”出会えた”という感覚が強くなる。

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