行動から学ぶ哲学

HBR4月号のBRAIN FOODの1つ、”BCG流チーム・ビルディング”が関心をひいた。
簡単にまとめると、

心に残るアドバイスというものは人の言葉ではなくて行動に宿っているものだ。だから他人の行動を観察し、行動を良く見てその哲学を理解して、それを自分流で取り入れていくことが大切だ。

という話だ。
そして具体的に、そうして行動から得られたアドバイスとして、敢えてでこぼこした(それぞれが異なった部分でとがっている)チームをつくること。その中で、各人がとく意図する仕事に取り組むように導き、その能力を最大限周囲に見える形で発揮できるように支援することの大切さをあげている。
チームで仕事をする時にはそれぞれが異なるバックグラウンドと仕事に対する動機付けをもっていることがほとんどだ。だからその中ではお互いに理解しがたい言動があったりもするし衝突もある。
そんなときに、1つ1つの言動に対して過敏に反応する前に、まずその言動の裏にある哲学を理解する必要があると思う。本人が自覚していなくとも、一貫性がないように見えても、その言動の裏にはどこかで一貫して繋がる当人の哲学があるのだから。
それを理解して、多様性を持ったチームから、誰しもが誰しもからできるだけ多くのアドバイスをもらって成長することができれば良いと思う。
そしてチームの中でそれぞれがそれぞれだからこそできることに集中できる環境とそれを認めあう文化をつくることができれば良いと思う。
チームのメンバーの立場からもマネージャの立場からも学びのある内容だった。