リーダーとは

移動の電車で読む本が尽きてしまったので、乗り込む前にコンビニで手にした一冊。
その中で心に刺さったのがリーダーシップに関するドラッガーの言葉。

真のリーダーは、妥協を受け入れる前に、何が正しく、望ましいかを考え抜く。リーダーの仕事は、明快な音を出すトランペットになることである
—『プロフェッショナルの条件』より

以前、サーバントリーダーシップ入門を読んで以来リーダーシップについて考えいてた。
リーダーとはそれ単体では存在しない。
その人につき従う人がいること。
それがリーダーの定義だ。そのつき従う人がつき従う理由に、その理由のうち従う対象が及ぼしている影響、そこにリーダーシップが何からなっているのかを見るのだろう。
その根本にあるのは、リーダーの言うことが真意であるという確信を持てること。対象の真摯さに対する確信である。
本の中ではそれは、賢さに支えられるものではなく、一貫性に支えられるものだとしている。
いかなる環境におかれても一貫して揺るがないものを持ち付けることが出来る時、それに賛同するものがその対象に真を見出してそれを信じ従う。
その行動の中にリーダーシップは現象として現れるのだ。
先日読み終えたジェネラルルージュの凱旋にあったセリフを思い出した。以下に一部修正し掲載する。
まだ読まれていない方はとばしていただければと思う。
リーダーシップと言う現象はリーダーにとってもフォロアーにとっても、ある意味至福の経験ではないだろうか。

「君にはわからないだろう。救急現場は神でなければ裁けないのだ。そして、あの時、ワシはコイツの中に神を見てしまった。」
「ああいう場があって、あの時の流れの中で、たまたまほんの一瞬、神がコイツの肩の上に舞いおりた、ただそれだけのことだ。」
「ワシはあの時、初めて知った。神の指図で動くことが、あれほどまでの愉悦を伴うものだということを・・・・・・」
「ワシのプライドや肩書きなんて、そうした瞬間には、すべてすっ飛んでしまうくらい、ささやかで他愛もないものなんだ」

今日見た空

今日は朝曇っていた。青と白がこれまで撮ってきた写真のように映えるその空が一面灰色の濃淡に覆われる。写真にはおさめなかったが結構な迫力だった。
仕事を終えて外に出る。
そこには雲もない、かといって澄んだ青空もない。
うっすらとしたもやに、雪が溶け始めた山へ沈みかけた夕日がにじんでいた。

なぜあの人は人前で話すのがうまいのか

なぜあの人は人前で話すのがうまいのか
中谷彰宏 (著)

中谷さんの著書に初めて触れたのは就職活動のときの”面達”だった。
久しぶりに手にしたこの本、素晴らしい。なぜなら1つ1つが具体的で心・頭だけでなく体を動かして実践できるものだから。勿論内容もシンプルにコミュニケーションの土台となる、聞き手への優しさ・好奇心のレベルから考えられてまとめられている。

どうすればもっと相手を理解できる?

どうすればもっと自分を伝えられる?

どうすれば共にする時間をもっと素晴らしいものにできる?

これからもこの問い対する自分らしい解を考えて、実践して、修正し続けていくのだと思う。

その時にこの本はそばにおいておきたい。そんな一冊だ。