恋人と別れるような

今日で仕事納め。今年は仕事納めとプロジェクトの区切りが同じタイミングになった。こうしてキレイに仕事が納まるのも珍しい気がする。社会人になって初めてじゃないだろうか。なので年末年始は少しゆっくり過ごしたい。
プロジェクトの区切りは恋人との別れのような、ひとり立ちする子供を見送るような(相手は子供ではないが)、僕をそんなような気持ちにさせる。勿論これが今生の別れ等という話ではないのだが。
クライアントの成長・成功は常に気になることだし、これまでの時間の中で僕の存在が相手にとってどれほど意味のあるものだったのかというのも気になる。思い起こせばロジックでは片付けられないことも多々あった(こっちのほうが断然多いような気もする)。
ロジック云々を吹き飛ばしてしまうような情熱のこもった、人を惹きつけてやまないメッセージもあれば、つい感情的になってしまう議論もあった。さまざまな活動の結果目頭を熱くするようなこともあった。自分の無力さに打ちひしがれることもあれば、何日間の徹夜も吹き飛んでしまうような幸せを感じた瞬間もあった。
色鮮やかだ。
思い返せば素晴らしいクライアント、メンバーに恵まれていたのだと思う。クライアントに恵まれるという言葉は適切ではないかもしれないが、クライアントから刺激を受けて成長することは実際にあることだと思っている。
一人のコンサルタントとして自分のパフォーマンスの最大化ではなく、チームとしてのパフォーマンスの最大化を常に意識してきたつもりでいる。自分のパフォーマンスは自分でコントロールできる(といいつつモチベーションだったりのメンタルが不安定な時期もあった)が、チームのパフォーマンスは全て自分の思い通りとはいかない。それぞれの動機があり持っている強み/弱みがある。どういった価値観を持っているのか、何がその人を動かすインセンティブになっているのか、その人が強みを発揮できる領域はどこか。いろいろと思考を巡らせながらの日々だった。
自分が成長してるかなんて振り返る余裕も無い時間を過ごしてきた。このゆっくり過ごせる年末年始でじっくりと2007という時間とその中で積み上げた経験を咀嚼したいと思う。

指一本の執念が勝負を決める

指一本の執念が勝負を決める
いつだったろうか、会社は頭から腐るを読んで強烈なインパクトを受け、それがきっかけで手にした一冊。(そして今会社は頭から腐るのEntryを見るとまだ詳細を書いていなかったことに気づく…。このEntryで合わせて書きたい)。
内容は”会社は頭から腐る”の内容を平易にしたように感じた。
そう考えながら初めて読んだ時にひいた自分のボールペンの線をなぞってページをめくっていくと改めてまた期が引き締まるのを感じた。その中で最も深く僕に刻まれた言葉はこの3つだ。

戦場でびゅんびゅん弾が飛んでくるところに立つと、本気で戦う気のないやつなてすぐ見透かすことができる。そういうやつは怖くもなんともないですよ。絶対俺の命はこいつなんかに取れないなと思いますから。
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だから若い人たちにも、徹底的にカッコつけて、ガチンコ勝負にこだわってほしい。そのための努力は惜しんではいけない。
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最後に勝つのは、いつまでも粘り強く、自分で考え抜いて正しいと判断したプロセスを踏みしめ、成功に向けて飽くなき追求をし、その途中で出会う困難にも耐え抜き続けた人間である。

なぜこれらの本(指一本の執念が勝負を決める / 会社は頭から腐る)から圧倒的なインパクトを受けるのか、突き詰めるとその理由は冨山さんの熱く高い意志が込められた彼自身の言葉で、現場で実際に戦い結果を出してきた経験に裏付けられた言葉で語られていることに尽きると思う。
観戦しているリポーターが話しているのではなく、その戦いを実際にくぐり抜けて来た本人が語っているのだ。そしてそこには決して冷めることのない、熱く高い意志が存在するのだ。
過去の自分を振り返るとどうしようもなく後悔したくなる場面もいくつもある。しかし過去に対する後悔だけで終わるのなら、それを引きずって現在を悲観するだけなら、やはりそこには何の価値も無いのだと思う。
自分らしいカッコよさ、カッコつけ方を考えて、改めてこだわるべきところに絞って徹底的にこだわっていきたい。

からだの内側に気を向ける

この夏から始めたジム通いも仕事がピークを迎えるにつれて足が遠ざかり、家でのトレーニングから最終的には日々30分-1時間程度のウォーキングになっていた。体重を増やすのがあまりにたやすい忘年会シーズン、僕は週末にWii Fitを購入した。ジムに行く時間が取れなくても家で、隙間時間で、楽しく体を動かすことができればなあと考えてのことであり、また純粋にゲームがしたかったという気持ちもある(後者大)。
いざやってみると楽しいだけで済まされるものではなかった。
その気になれば全身筋肉痛になることもできるし、ゲーム中に足がつるという事態も引き起こせる。Wii Sportsでも筋肉痛になる程全力でプレイしていたので多少の疲れや筋肉痛はなるものだろうと思っていたが、全身なるとは、足がつるとは、ゲームで途中でギブアップしかけるとは想定していなかった。
3分間パンチを繰り出し続けることが、6分間フラフープをまわし続けることが、スノーボードで旗の間を滑走していくことがこれほどまでにタフなことだとは今まで気づかなかった(パンチはWii Sportsのボクシングとはまた一味違う)。
隙間時間に体を動かして、息を荒げながら机に戻る自分を”これどうなの?”と思いつつも、心なしか軽く感じられる体が心地よくもある。
何より感じるのは普段体を動かす際に、体の重心の位置、それが移動する過程を感じるようになったことではないだろうか。
メニューの中にはヨガもあるのだが、これをゆっくりやっていると心身共にリラックスできて、集中力も高まるように感じられる。自分の重心がいかにぶれているか/安定しているかを教えてくれるし、呼吸法の良し悪しもアドバイスしてくれる。
これまで考えることの中で自分のからだに意図を巡らせてくれる。
Wii Fit、楽しい面白いにとどまらない、自分の体をコントロールするよきパートナーとしての役割を果たしてくれていると感じている。

クリスマス・パーティ

今日はグループのクリスマス・パーティ。普段から顔を合わせてる人もいれば初めて顔を合わせる人もいる。普段の飲み会にしてもそうなのだけど僕は人の動きを観察するのが好きで、つい端っこのほうから人間模様を観察することに時間の多くをつかう。
今日もそんな感じでいたらひょんなことからゲームに参戦することに。頭を使うものでもなかったので楽しんで参加することができた。結果は準優勝(^^)チーム代表で参加だったので申し訳ない気持ちもありつつ楽しめたので良かった。
最近疲れていたので行こうか行くまいか考えていたのだけど行ってよかった。一人でゆっくりとした時間を過ごすのもいいが、大勢の中に入って、周りを見つついろんな人と話をしてぱぁーっとするのもいいものだ。
この3連休は仕事もあるが、ゆっくり過ごしたいと思う。

どの側面にライトをあてる?

プロジェクトと並行して、記者としてコンサルタントをインタビューしてその記事を作成していたりもする。これがなかなか時間を割く仕事なのだが面白い。

・ターゲット読者は誰なのか?
・記者として伝えたいメッセージ(仮説)は何なのか?
・そのためにインタビューの中で何を明らかにすればよいのか?
・そして記事作成時、どのように書けばそのメッセージが際立つのか?(ストーリーラインは?デザインは?)
*勿論実際のインタビューの中でインタビュイーに楽しく自然体で語ってもらうこと大切です(^^)

また別途レビューを書くが今読んでいる”超文章法”が随所に思い出される(これは名著だと思う。文章の書き方・言葉の遣い方は職業上いろいろと学ぶことが多いし気をつけているつもりだが(Blogは範囲外)、それでも超文章法からは新たに学ぶ点が多い)。
まだまだまだ、魅力的な文章を書く腕前にはいたらないが、インタビュイーに嬉しく、ターゲット読者に嬉しい、そんなライトのあて方ができるようになればと思っている。