なみだ

普段の仕事において涙が出そうになることがあるのだな、そう感じた。
悔しさを噛み締めるような気持ちからでもなく、自分をふがいなく思い落胆する気持ちからでもない。
そしてそうしようとしたわけでもないのに相手の気持ちが自分の中に流れ込んできたような、気持ちが重なったような気がして、一瞬涙腺が熱くなるのを感じたのだ。
自分でも驚いて、思わず熱を帯びはじめてから、その熱がひいていく時間に浸ってしまった。
今はまず、悔しがるよりも、落胆するよりも、次につなげようという意志に高揚を覚えるよりも過去を振り返って自己の成長を収穫するよりも先にやるべきこと、やりたいことがあると思っている。
涙腺が熱くなったその瞬間は、自身のキャリアや成長よりも大切なことがあるということを確信させてくれた瞬間でもあったように思う。