恋人と別れるような

今日で仕事納め。今年は仕事納めとプロジェクトの区切りが同じタイミングになった。こうしてキレイに仕事が納まるのも珍しい気がする。社会人になって初めてじゃないだろうか。なので年末年始は少しゆっくり過ごしたい。
プロジェクトの区切りは恋人との別れのような、ひとり立ちする子供を見送るような(相手は子供ではないが)、僕をそんなような気持ちにさせる。勿論これが今生の別れ等という話ではないのだが。
クライアントの成長・成功は常に気になることだし、これまでの時間の中で僕の存在が相手にとってどれほど意味のあるものだったのかというのも気になる。思い起こせばロジックでは片付けられないことも多々あった(こっちのほうが断然多いような気もする)。
ロジック云々を吹き飛ばしてしまうような情熱のこもった、人を惹きつけてやまないメッセージもあれば、つい感情的になってしまう議論もあった。さまざまな活動の結果目頭を熱くするようなこともあった。自分の無力さに打ちひしがれることもあれば、何日間の徹夜も吹き飛んでしまうような幸せを感じた瞬間もあった。
色鮮やかだ。
思い返せば素晴らしいクライアント、メンバーに恵まれていたのだと思う。クライアントに恵まれるという言葉は適切ではないかもしれないが、クライアントから刺激を受けて成長することは実際にあることだと思っている。
一人のコンサルタントとして自分のパフォーマンスの最大化ではなく、チームとしてのパフォーマンスの最大化を常に意識してきたつもりでいる。自分のパフォーマンスは自分でコントロールできる(といいつつモチベーションだったりのメンタルが不安定な時期もあった)が、チームのパフォーマンスは全て自分の思い通りとはいかない。それぞれの動機があり持っている強み/弱みがある。どういった価値観を持っているのか、何がその人を動かすインセンティブになっているのか、その人が強みを発揮できる領域はどこか。いろいろと思考を巡らせながらの日々だった。
自分が成長してるかなんて振り返る余裕も無い時間を過ごしてきた。このゆっくり過ごせる年末年始でじっくりと2007という時間とその中で積み上げた経験を咀嚼したいと思う。