仮説思考

仮説思考
仮説検証型思考の本。
仮の答えを、情報をインプットする前にまず考えろ(決めろ)ということを主張している。その重要性は言うまでもないとして、重要なことは、検証した結果間違っていたときにどれだけ潔く自分の仮説、Projectの仮説を否定して次に進めるかだと思う。
で、そう考えると大切になってくるのは”テンポ”だ。
●テンポが悪いと仮説を1度検証するだけで終わってしまう。
潔く仮説を捨てられない背景にあるのは、政治的な話を抜くと、大体が”その仮説が正しくあって欲しいという祈り”と”その仮説が間違っていたらどうしようという不安”からなっていると思う。
その二つを拭い去れずに走るから、間違っている可能性が0であることはまずない”仮説”を”正解”であってほしい、あるべきだと自分に思い込ませようとしてしまい、実際にそうあらせようとする。まず仮説を立てることに時間を使う。そしてその時間に比例して二つの思いは強くなっていく(仮説が”かわいく”なっていく。)。
その思の大きさが仮説を捨てないという選択肢につながり、何とかして仮説を正しいといってくれる事実、解釈を探す。
時間も大幅に使い、徐々に自分の中で誤りを認め始めるものの、今度は時間的に後戻りできるポイントがどんどん近くなっていく(無くなっていく)。
結果、誤った解を導出する。
●テンポが良いと仮説をくるくると検証し、進化させていける。
潔く仮説が捨てられない背景にあるものは当たり前ながら同じだが、大事なのはその解釈。まず本当に大切なのは最初に立てた仮説があっていることではない。最終的により価値の高い結論を導き出すことだ。そして不安になるべきは仮説を間違えることではない。最後まで仮説を間違え続けてそれに対して答えて活動を終えてしまうことだ。
まず上記の認識に立つ。
だから何でもいいから仮説を立てる。自分の中で思いつきでも何でも仮説を立てたら、その仮説を検証する観点で情報をインプットし、たたく。誤りに気付くタイミングは今よりいいタイミングはない(過去に気付くことは不可能)。したがって徹底的に叩く。進化させる。
そして検証。大事なのはあっているか/あっていないか、だけではない。あっているのなら次のステップにどのように繋がるのか、あっていないのなら具体的にどこが間違っていて、次に考えられる仮説は何であるのかを、当初と同様ざくっと立てる。
時間についての問題は、勿論期間とその活動の目的にもよるが時間が近づく中で収束させてしまう。固まっているところは深掘、固まっていないところは掘る深さを浅くしてどうすべきかのAction Planとしておいておく。(もちろん固める/掘る順番は優先順位の高いもの順である。)
これで少なくとも、何が間違えているのかは、検証して誤っていた仮説については明確に言えるし、進化させる中でより正解に高い解を出すことができる。
後大事なのは、全体から部分にくだること。MECEを意識すること。くらいだと思う。勿論簡単ではないけど。
頭の整理ができた気がするので良かった。

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