HAPPIER

HAPPIER―幸福も成功も手にするシークレット・メソッド ハーバード大学人気No.1講義
タル・ベン・シャハー (著), 坂本 貢一 (翻訳)
続きは後ほど(観想力もありますね。済みません)
[2008/2/22 21:20更新]
気が付けば2週間半程度の時間が過ぎている。バタバタしていると時間が経つのはあっという間だ。
読み終えたときの感覚と学びを思い出すべく線をひいた、端を折り曲げたページを辿る。
この本が素晴らしい点は、幸せに生きるための考え方に則って生きる/一時的な行為ではなく習慣として自分のものにすることを助けるエクササイズが充実しているところだ。
ここでは、幸せに生きるための考え方と私が印象的だった内容をいくつか紹介したい。
そもそも幸せとは何かと考えた時に、一般的な幸せモデルを4つの象限に切って表現している。
悲観型人間は人生を常に悲観的にとらえ、現在を楽しむことも、未来に希望を抱くことも出来ないでいる人間。
快楽型人間は、目の前の喜びのみを追いかけ、自分の行動が招くかもしれない未来の悪い結果には目をやらない。
出世競争型人間は、常に未来を優先し、現在の喜びを犠牲にして未来の喜びを目指す。
至福型人間は、現在の活動を楽しみ、その活動が未来の喜びにもつながっているということを知りながら心安らかに生きる。
上記のモデルから、本書の中では幸せを”未来の利益(意義)と現在の利益(喜び)の双方の同時体験”と定義している。
次は幸せになる6つの秘訣。

幸せになる6つの秘訣
1. 自分に人間として生きる許可を与える
2. 幸せは、意義と喜びが交差する場所に横たわっている
3. 幸せは、社会的地位や預金残高などにではなく、心の状態に依存している
4. 生活を単純にする
5. 心と体の密接な結びつきを忘れない
6. 可能な限り頻繁に感謝を表明する

意義を感じるものであってもそれを体験している”今”に喜びを感じなければそれは幸せにはつながらない。”今”に喜びを感じても将来に意義のない経験であればそれもまた幸せにはつながらないというわけだ。勿論アップダウンはある。一時的につらくても意義にしたがって頑張る時もあれば、一時的に今の喜びを優先することもあるのだと思う。
全てが自分の意図するとおりになる人生というものはないと思う。大切なのは意義と喜びのバランスを崩さないことではなく、崩してもそれを一時的なものにとどめバランスの取れた状態に戻せる力だと思う。