経営学

小倉昌男 経営学
いつだったのか忘れてしまったが読み終えた(^^;)その内容を振り返りたい。
読み終わってしばらく経つのだが、心に残っている内容は1つ。
”経営者に必要なものは3つ、高い倫理観、徹底的な論理的思考力、お客様への使命感である”
というただ1つだ。本の内容の全てがこの3つの要素に則って構成されていて、そしてそれらは当たり前ながら全て実践されているものである。上記の言葉は外から学んだものではない、借り物の言葉ではない、全て自分が体現してきた結果が生み出した言葉なのだと思う。
上記3つが大切であると言っている筆者が、本の中で倫理観を損ねるような意思決定をしたか?論理的思考力を使わない感覚的な意思決定をしたか?お客様の使命感を感じることなく売り手の都合でビジネスを展開したときがあったか?
全て答えは”否”。
常に、お客様、株主、取引先、従業員に対してフェアに、誠実に向き合い、
ビジネスの本質を突くまで徹底的に考え抜き、その中で仮説検証を繰り返しながら業態化し、自社の強みと弱み、それらが外部環境とお互いにどういった影響を及ぼしあうのかを認識した上でビジネスを進め、
そのビジネスの中では、”サービスが先、利益は後”、”安全第一、営業第二”というように明確に自社としての優先順位であり、持つべき価値観というのを貫いてきた。
今の自分として3つの順番を考えると以下だろう。
1. お客様への使命感
自分たちのお客様は誰で、自分たちは彼らに対してどのような使命を負いたい、そして全うし続けたいのだろうか、というのを定義する。
2. 高い倫理観
1で定義した使命を貫く姿勢だ。企業が継続的に活動する上で、それを支えうるだけの利益を上げ続けなくてはならないのは言うまでもないが、ここでいえば、あくまで”サービスが先、利益は後”を貫く。短期的な利益のためにサービスを後回しにしてはならない。
3. 徹底的な論理的思考
思いやり、真心といったものが大切だ、ということは言うまでも無い。しかしビジネスで意思決定をしていくのに、情緒的に物事を決めていては経営はできない。選択するべきものと同時に捨てるべきものを明確にし、計画を練る。
計画を実施するうえでは、その実行に対する与件、与件が変化した際の行動への影響を考え、それを検証する前提で実施する。検証結果が仮説と違えばそこからまた新たな仮説を構築し、方向を変えて次に進む。その継続である。
この3つは経営者に限らず、プロとして価値を生み出そうとする人間全てにとって必須だな、と思う(3つ目は職業によっては必須ではないのかもしれないけど)。
胸に刻んで行動に結び付けていきたい(^^)