強烈な経験を

次代のビジネスリーダーに求められる資質と経験、ということでリヴァンプの玉塚さんの講演を聴いてきた。玉塚さんは以前一度他のセミナーでお話を伺ったことがあり、そのときに聴きたい質問があった(時間切れのため聞けず)、それを確認するためにこのセミナーへ参加したのだけど、話の趣旨自体が聴きたかった問いに答える内容でありとても良い学びになったと思う。学んでばかりの自分に少々苛立ちを覚えながらもそれを生かしていくこれからにわくわくを感じたりしているのだけど。
簡単にセミナーを振り返っておきたい。
最初にくるのは玉塚さんの”アツさ”。ロジカルであるとか戦略的であるとか、そんな話の前に本人の”アツさ”がとても強く伝わってくる。ただそれは蛮勇というようなものではなく、スマートさと謙虚さによって凝縮されたものだ(だからこそ相手を引かせること無く胸に響かせることができているのだろうと思う)。この姿勢が彼の、自身の描くあるべき姿へのCommitmentの強さと曲がったことをしない、Integrityの強さを裏付ける。
で、TopManagementに必要な資質について自分の理解をもって振り返りたい。大きくは3つ。心と技と体(心技体)
●心(人間力)
 TopManagementには人間力が必要だ。それは、自社そして自身の目的を描き続け、それを絶対に成し遂げるというCommitmentの強さ。そして、その過程で自身のプリンシプルに反する行動を許さないIntegrityの強さ。そして相手の立場・気持ちを忘れない、独善的にならない思いやり。
●技(スキル)
 TopManagementには技が必要だ。それは問題を構造化し本質を見抜く技。そして問題や結果を定量化して扱う技。そうやって問題を発見し、解決する過程でステークホルダーにしっかりと伝え、理解してもらう技。特に最後は難しいし重要だ。これができなければ絵に描いた餅であり自己満足に終わってしまう。
●体(強烈な経験)
 TopManagementには強烈な経験が必要だ。それは自分の価値観を根底から揺らすような、できれば失敗の経験がいい。そこから生まれる強烈なMotivationが、TopManagementとして成長していく上で、判断を下し行動していく上で大切な糧になる。
上記3つはバランスが大事。人間力だけでも体を使った具体的な結果をだせなければ社員はついてこない。かといって自分が体を動かしてばかりで心を磨く・伝えることをしなければ、そのときもまた社員はついてこない。大志とそれへのCommitmentを宿した心、経営のために必要なスキルの蓄積と実行できる体をもって、社員が求めていることを感じ、それに応えていくことが求められる。
上記を聴いていると、玉塚さんが地で上を満たそうと今も成長されている(勿論満たしているとは思うのだけど、それでもなお上を目指している)ことがにじみ出ていることを感じざるを得ない。
彼の話しの中にもあったけど、ちょっと成長して、それまでできなかったことができるようになったことにあぐらをかいたらそれで終わり。強烈な経験から、そこより上に行くことを諦めるという選択をしたらそこで終わり。おごらずあきらめず、素直に愚直に走り続けていくことが成長の秘訣である。で、それができるためには成長への”飢え”が必要で、それは強烈な失敗経験からもたらされることが多いと。
経営者(玉塚さん)のアツさとパワーを感じ、それに高揚感を覚えるとともに、こういった方々に対してもConsultantとして価値を出していきたいと強く感じた。心技体。意識して磨いていきたい。
強烈な失敗体験は、他人の失敗やメッセージ、そしてケーススタディの中で自身の感性を働かせれば近いものが得られると思うし今後もできるだけ感性を鋭くして他人の経験を(も)吸収していきたい。
で、たまには”アツく”いきたいかな(^^)