伝えたいメッセージ

最近はひょんなことから色々な人にInterviewする機会に恵まれている。何かしら秀でた方、優秀な方に時間をとっていただいて、色々と話を聞かせてもらう。話の内容も刺激に満ちているし、自分として素直にディスカッションができるし、結果として何らかの”つながり”も生まれたりするわけで本当に嬉しい機会だ。Prj workの合間を縫ってスケジュールを調整したり、Interviewの内容を記事に仕上げたりするのには、そもそもの準備の段階から色々と時間をかけるのだけど、それでもやはり楽しかったら何とかしてしまう。時間もつくれている。
そんな中、先週は特に大事なInterviewがあった。そしてその大事なInterviewに限って、諸般の事情から、そのインタビュー記事を読むオーディエンス、彼らが望ンでいるメッセージ、本人が伝えたいメッセージ(仮説)等々、定義の不十分な状態で臨んだ。ただ、個人的にも非常に興味のある方だったし、めったに無い機会なので、なんていうんだろう。デジタル録音機?のようなものを持ってInterviewに臨んだ。
Interviewはとても楽しかった。その人の志の高さ、迫力ある話に1時間のところを1.5時間ほどにわたって浸ることができた。質問は自然に生まれてきたし、そもそも質問する必要が無いほど詳細に、そして具体的に話て下さった。1.5時間後、同席した他のメンバーもほっと胸をなでおろした。
そこから時間を見て記事を仕上げていくのだけど、そこで事件は起こった。ベタといえばベタなのだけど、例のデジタル録音機?が機能していなかったのだ。傾聴に集中していたため議事はとっていない。残っているのは横でサポートしてくれたメンバーのキーワードレベルのメモ書きのみ(本当にキーワードしか書いてなかった(^^;))。それと記憶だけが頼りの状態に陥った。
勿論焦った。これどうしよう、と。ただ、絶対にやりたくなかったのは、相手が口にした”言葉”を思い出そうとすることに囚われて、その裏にある本当に伝えたいメッセージを見逃してしまうことだった。(普段の仕事でもいえることだと思うのだけど、目的を見ないで目先のことにだけ囚われてつくられアウトプットというのは本当にひどい。)だから、キーワードを参考に、まず一通り頭の中にある言葉をアウトプットして、そこからは彼が言いたかったことは何かを明確にすることに集中した。彼はこんなことを伝えたかったのではないか、あんなことを伝えたかったのではないか。そうしたメッセージに対する仮説が、彼の言葉を芋づる式に引っ張り出してくれた。そして不思議と彼のメッセージをはずしている気は全くしなかった。自分が(勝手に)彼に共鳴していたからだろうか。最終的には、なぜかどこかで”彼のメッセージはこれだ”と自信を持っている自分がいた。
Reviewしてもらうために、記事のdraftを送る。
返事が帰ってきた。
”ざっと見たけどすごく良くできてる。驚いた。雑誌の取材でもほとんどが書き直しをお願いしているのだけど、本当に驚いた。もうちょっと細かく見たいから少し待って下さい。”
と。勿論まだ手直しする部分はあると自覚してるのだけど、何か相手を、普段よりも深く理解することができていた気がしてそれが嬉しかった。後日、”仕事、間違えてないよね?”と冗談半分でいわれたのだけど、あくまで自分はConsultantでいきたい。
…Consultantの適性は無い、ということ?もしかして…(^^;)
自分でも直した方が良いと思ってはいるのだけど、キモチによってPerformanceが大きく振れてしまう。今回のようにできることもあればその逆もあり…まだまだ甘いと思いつつもおそらく人間誰しもそういうものだとも思う。キモチをおさえて一定のPerformanceを、なんて人間らしくないことを考えず、自分をうまくのせていくための方法を考えていきたい。なにかとひねくれてるけど。