問題解決の実学

問題解決の実学
たまにお話を伺う機会のある斉藤顕一さんが初めて一人で書かれた本(以前の問題解決の本は大前研一さんとの共著)。彼の考え方がそのまままとめられた一冊だと思う。
続きは後日。
—続き(10/11)—
彼は、書籍の中で一貫して”継続的に業績を向上させる3つの力”を発揮することの重要性とその方法をといている。また、導入としてProblem Solvingについて説いている。3つの力とは、
1. 引き上げる力: 事実ベースの分析による戦略的取り組みの決定
2. 押し上げる力: 施策実現に必要なスキルやインフラの構築
3. 推進させる力: 企業を変革させようとする意識の醸成
読んでいて最も強く感じるのは、彼も本の中で言っているが、”フレームワークや理論といったものは、実際に成果をあげた人のみが、「重みのある言葉で表現できる」代物である”ということ。
この本自体、目新しいフレームワークや理論が展開されているわけではなく、むしろシンプルに”継続的に業績を向上させる”というIssueに答える内容になっている。それでもこの本、そして斉藤さん本人から発せられる言葉には一貫性があり、実際にこの考え方、やり方で結果を出してきた事実に裏付けられている。
重みがある。
Projectに参画していても、論理的な正しさは頭で理解させるところにまでしかアプローチすることはできず、その先、心の納得であり感動でありにアプローチするには論理的に正しい主張を裏付ける具体的な事実・経験、そして文字や言葉表にでてこない意志・熱意が必要不可欠だと感じている。
重みを持つことが目的にはならないが、自分自身も”結果として”重みを持てるような、そんな経験を積み重ねていきたいと思う。

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