初期の目的を達成できれば

実家に戻ってきて一週間。バルセロナへ持っていく荷物/送る荷物/実家に置いておく荷物の準備もほぼ終わる。今は、読み切れていない本を読み、スペイン語の勉強をし、一部クラスの予習をしながら、家族であり地元の友達との時間を過ごしている。

仕事を離れて5週間程度。充電もでき、新たなチャレンジに自分を尽くしたいという飢えも強くなっている。

これまで築いてきた環境を離れる、関係を変えることへの幾つかの感情は、仄かに、でも消えること無く自分の中にある。これまでの自分のパターンから、この感情が大きくなり、整理をつけるのは環境が変わった後だ。新しい環境に身をおいて初めて気づくこともいくらでもある。それらに整理をつけながら新しい環境に自分を馴染ませる。便利なもので全てを解釈し置き場を見つけなくとも、保留するという選択肢もあるし、なにより自分のキャパシティを超えたら無自覚に忘れるという選択肢(ではないか)もある。

新たなチャレンジを前にして、沢山の方々から激励のメッセージをいただいた。本当にありがたく拝読し、解釈をさせていただいた。その中の1つについてここに文字にして残す。尊敬するパートナー、今は事業部のエグゼクティブになられている方からの、短いが濃密なメッセージだ。

何かにチャレンジすることは良いことです。ただし、初期の目的を達成できればの話です。いつでも応援しています。

何よりその人の背中を追いかけていたからこそ、口から発せられる言葉だけでなく実際の行動を目の当たりにし、一部共にしてきたからこそ、このメッセージの重みを感じる。

”何かにチャレンジすることは良いことだ”

その通りだと思う。自分の考えるチャレンジとは、”その時の自分でできるかどうかわからないことをやってみる”ということだ。水が流れるのを止めた途端に淀み始めるように、人もチャレンジを止めた途端にその人生は淀み始めると考えている。チャレンジが大きい必要はない、社会的に目立つ必要もない、他人に讃えられる必要もない。ただ、自分が既に”できた”ことの範囲に定住しないというだけだ。

人がチャレンジする姿をみても良いことだと感じられる。赤ちゃんがハイハイするのも、立つのも、歩くのも、子供になりはじめておつかいに行くのも、全てチャレンジだ。立ち上がろうとして何度も失敗する姿、そしてようやく立ち上がれた姿、それらは人がチャレンジし、失敗を重ねてもくじけず立ち向かい、達成する一連の姿と同じだと思う。

オトナになり、できることが増え、その組み合わせで生きられる安心を知り、できないことを見つける・挑み続けられることは減るかもしれない。それだからこそ一層、チャレンジを見つけ、それをし続ける姿は良いものに感じる、眩しく感じる。そんな事しなくても生きていけるのに、と流れることをやめ、淀み、安住(ともいえないかな)している姿とは比べるよしもない。

”ただし(チャレンジを良いことと言えるのは)初期の目的を達成できればの話だ”

チャレンジは良いことだ、でもチャレンジすること自体は目的には成り得ない。という事だと受け止めている。幾つものチャレンジをし続けることを否定するものではない。ただ、チャレンジをたくさんしたい!だからチャレンジする!という話ではないだろう、その先に目指す何かがあるからこそのチャレンジ達なんだろうという話だ。そしてそれはチャレンジを始めた時点で、内容も粒度も違うかもしれないけど、自分の中に目的として持っていたものなのだろう、それを忘れるな、必達だと。

この言葉が自分に響くのは自分とそのパートナーの特徴のコントラストが強いからだ。

自分は、良く言えばプロセスを楽しむのが得意で柔軟。悪く言えば初期の目的を忘れやすい。

パートナーは、目的達成に必要な戦略と行動を描き最短距離を走る。行動のフィードバックから次の行動・必要に応じて戦略を変える。どのような形であれ目的は達成する / 次につなげる。

タイプの違う人からの言葉というのはとてもありがたいものだ。そして僕は、このパートナーが実際に初期の目的を、不測の事態に陥ろうが何だろうが、達成させようとする姿、する姿を見ている。そうした、行動に裏付けられたメッセージというのは重い。そしてこうした行動を共にした方からのメッセージは、自分に、単に言葉としての意味ならず、その背景にある行動様式も想起させてくれる。

今回の自分のチャレンジにも勿論目的がある。本格的にチャレンジを始めるまえにupdateして、達成したい。

”いつでも応援している”

素直に嬉しい :D こういった言葉は大事だ。実際に1日24時間応援してくれているのか?という話ではなくて、そういう”気持ち”であり、固く言えば”覚悟”でメッセージを送っているということが大事なのだ。

チャレンジをし続ける上で無くしてはならないもの、それはチャレンジしようと思い続ける意志だ。

既に書いたようにチャレンジ自体が目的ではない。その先を見据える”志”がある。それはチャレンジしようと思い続けることを支える強い味方だ。しかし人はそんなに強くない。少なくとも今の僕は強くない。チャレンジがうまく行かなかったら、(目的達成の手段なのだから変えればいいだけのはずなのに)気落ちしてしまうこともあるだろうし、自分の志さえ強く持てなくなってしまうこともあると思う。一度の失敗ならまだしも何度も失敗を重ねたら。

少しでも”いけそう!”という感覚をつかめたら、他のすべての部分で失敗してもまた立ち上がって前に進められる。いけそう!という感覚が自分の意志を強くするからだ。

そうでないとき、他者からの支えというのは、自分の意志を強める素晴らしいエネルギーになる。人間弱っているときというのは、少しの支えであってもそこから大きなエネルギーを得られるよう、感度が高まっている(だから普段なら ? と思うことにも騙されたりもするのだが)。だからほんの一言であっても素晴らしい支えになるのだ。

なので、メールの最後にひと言添えられた”いつでも応援している”という言葉であったり、”自分のできることは全てする。何かあったらいつでも言ってくれ”というような言葉は、その厳密な実現可能性とは関係なく、本当に嬉しいものであり素晴らしいものなのだ。

短いひと言からも、自分の価値観を改めて認識し、足りない部分を知り、自分のチャレンジへのエネルギーをもらえる。こうしたつながりというのはかけがえの無いものであるし、大切にしていきたいと強く思う。

TOEFLで105upのためにしたことと学習を通じての所感

TOEFLのスコアは、初めて受けた時が42、ベストは106だった。各セクションのベストは、(()内は106取得時のスコア)

R 30 (27)
L 29 (29)
S 24 (23)
W 30 (27)

だった。42の時のスコアは正確には覚えていないが、

R 10
L 08
S 12
W 12

程度だったと思う。この時は自分にひいた。以下に自分がしたことを書いていくがその前に簡単に自分の特徴を2つ書く。

1. 海外生活の経験がない
2. テストは苦手

僕は海外で生活した経験がない。ここ2年程度新興国へ行く機会は増えたが、人生で海外で過ごした時間は全て足して13週間程度だ。TOEFL受験中は3-6週間程度だった。英語での生活はおろか、生の英語を聞くという経験、そこで自分が話すという経験は皆無だった。

僕はテストは苦手だ。テクニックを使って正解に辿り着くというアプローチが苦手。例えば現国で言えば、文章の構造のパターンはどういうものがあって、各パターンにおいて筆者の言いたいことはどこに書いてある云々のような。

なので、以下はそういったテクニックを駆使して短期間でスコアを上げるというものではない。海外生活の経験はないしテストは苦手だけどスコアを上げたいという人にfitするかもしれない。おそらく最短距離でスコアを出す方法ではない。が、小手先ではない英語の地力は伸びると考える。

■■まず単語

まず単語。ここが十分でないと読めない。聞けても意味がわからない。発音できても意味がわからない。書けない。

使ったもの

TOEFLテスト英単語3800 (TOEFL iBT大戦略シリーズ)
これで完璧!TOEFLテスト続基本ボキャブラリー2000語
TOEFLテスト基本ボキャブラリー2000語
iKnow
iKnow(iPhoneアプリ)
キク★英単語TOEFL【頻出編】
TOEFLボキャビル

使い方

・TOEFLテスト英単語3800は1日数ページと決め暗記していった。
・TOEFLテスト基本ボキャブラリーは”続編”から手をつけた。続編の中に基本編の単語もマークされているからだ。1日3-4パッセージずつ読み、単語を暗記していった。知らない単語が多かった場合は”続編”でない方へ戻った。
・iKnowはPCとiPhoneアプリで利用した。TOEFLとGMATと名のつく単語リストを全て覚えていった。忘れた頃に過去の単語を出してくれるので助かる。主に隙間時間で。歩いてる時間、電車に乗っている時間、休憩時間、食事時、PC再起動している時、トイレの中等々
・TOEFLボキャビルとキク★英単語TOEFLもiKnowと同様。iKnowがiPhoneに満足に対応したのが学習終盤だったのでこちらで代替していた。

所感

・短期間で一気に覚えてしまうのが良いと思う。が、僕は日々100前後の単語を覚えようとすることを継続するにとどまった。単に時間がとれなかったことと、集中力が続かなかったことに起因する。
・TOEFLの全パート(特にRSW)で分からない単語に遭遇しても類推するとか、知らなくてもある程度何とかできる解法に頼るより、覚えてしまった方が結果として早かったと感じる。

■Readingは毎日少なくとも10ページ読む

結局は日々の地道な読書がスコアを押し上げ、安定させてくれる。

使ったもの

AGOS
Official Guide
The Chrysanthemum And the Sword: Patterns of Japanese Culture
Justice: What’s the Right Thing to Do?
Economist

使い方

・AGOSでReadingの構成、問題の種類、それぞれの攻略法をまず学ぶ(テクニックは使えるに越したことはない)
・AGOSのPracticeとOfficial Guideで練習
・1日少なくとも10ページ(洋書5ページ、Economist5ページ)読む(知らない単語は調べて覚える)(僕は音読していた)

所感

・特にThe Chrysanthemum And the Swordは難しい。僕は2回読んだ。TOEFLのPassageを易しいと感じるようになった。結局そうなるとテクニック云々の問題ではなくなる。
・単語/イディオムの問題で分からないものがあるうちは、単語学習を継続し語彙を増やし続けるのがいい。満点をとるつもりで臨むことになると思うが、単語は知らないと解けない。考えてもどうにもしがたい問題を、記憶してないだけで落とすのは勿体無い。逆にここがスラスラとけると勢いに乗れる。
・最後の問題(6つの選択肢から3つ選ぶパターンのもの)は、Passageを読まずに解く練習をすると良い。問を厳密に把握して選択肢を吟味すると2つ程度は明らかに違うものが見つけられる。その時点で部分点はとれる。本試験の際にも、本文へ戻って読むよりまずは、問を厳密に理解して選択肢を吟味することに時間を割くのが良い。

■Liteningはわからない。済みません。

結局、25-6はコンスタントに取れるようになったものの、29はおそらく偶然。点数を(不十分だが)上げるのにも、安定させるのにも、最も時間がかかった。
使ったもの

AGOS
YES
Official Guide
Podcasts (地力: BusinessWeek, CNN Complete Update, The Discovery Files, HBR IdeaCast, McKinsey Quarterly, TEDTalks, Wall Street Journal. 分野別: A Moment of Science, 60-Seconds Science)

使い方

・AGOSはReadingと同様。
・YESは詳細に聴く力の鍛錬(dictation)と、文法力を聴くことに活かす練
・AGOS、YES、Official Guideでそれぞれ練習
・隙間時間にPodcastを聞きながらシャドウイング。Podcastは純粋にListeningの練習目的と、分野別の学習目的ものもがあった(科学によっているが)。漫然と聞いてもスコアは一切伸びない。常にShadowingをしていた。発音の練習にもなる。

所感

・練習は細かく、本試験はおおまかに聴くのが良いと思う。YESもそうだが、学習時はdetailまで一言一句聞けるようになる心づもりで練習を重ねた。一方で本試験ではおおまかに聴くことに徹した。
・メモは結構とってて良いと思う。おおまかに聴こうとすると、聞いているつもりがぼーっとしていることもしばしば。それを防ぐために僕はメモを結構とった
・選択肢を読む練習をする。初期は特に、選択肢の理解に結構時間を要する。なので問題の種類別にどういった設問が出るのかパターンを覚え、問題文と選択肢を早く理解する練習をした。

■■SW

SWの学習のポイントはシンプルだ。まず型を覚える。次に密にフィードバックをもらいながら練習し続ける。以上だ。型がないと限られた時間で自分の理解を表現し切ることは難しい。型を覚えて練習していてもフィードバックがもらえなければその良し悪しが分からない。そのうち前に進んでいるのかどうかさえわからなくなる。

■SpeakingはE4TG。以上。

使ったもの

AGOS
E4TG
Rarejob

使い方

・AGOSでSpeakingセクションの問題を理解する。
・実際に本試験で使う全てを得たのはE4TGからであった。戦略の理解も型もコンテンツも練習もフィードバックも。
・RarejobではE4TGでの練習を継続した。

所感

・E4TGと学習すればOK。それに尽きる。4-5人で練習する。recorderに向かって自分の答えを録音し、Donaldがそれを皆の前で再生し、採点・レビューをしていく。戦略も型も勿論教えてもらえる。加えてE4TGが良いのは、各問への回答について、Donaldが採点し良いと認めたものをシェアしてもらえるところだ。これがなぜ良いのか。人の答えを参考にして自分の答えをよりよいものにできるから?そうではない。人が答える内容を聞くことで”それでいいんだ”と思えること、具体的に自分のgoalを設定できることだ。答えの中には、スピードが決して早くないもの、発音が決してキレイでないもの、文法が誤っているもの、焦りが伝わってくるもの、色々ある。でもそれらは一定以上のスコアのでる答えなのだ。そういったものに触れることで、

”なるほど、それでいいんだ

と思えることが最大の良い所だ(失礼ともとれる表現を済みません。E4TGの方で気分を害した方おられましたら心よりお詫び致します)。ネイティブみたいに話せる一切の必要がないのだ。
・RarejobではE4TGでつくった自分の回答をチェックし、再度練習していた。RarejobでもTOEFL Speakingのコースがあり型であったりレビューのポイントがあるが、それは横においてもらった。事情を説明すると柔軟に対応してくれた。

■WritingはAGOSとJack。以上。

使ったもの

AGOS
Jack

使い方

・AGOSでWritingセクションの問題を理解する。Integratedの型を覚えた(Advanced)。
・Jackで練習(Independent)。確か48hoursでフィードバックが帰ってくるので、2日に1度練習した。型はJackとAGOSのものを併せて使った(Reasonの数をAGOSに倣った)。

所感

・IntegratedはAGOSのAdvancedの型をスラスラと書ける程覚えれば後はReadingとListeningの問題。
・IndependentはJackでひたすら練習する。SWの学習のポイントの通りで、如何に効率良くフィードバックをもらい改善し続けるかがポイント。短いサイクルでフィードバックのもらえるJackは非常に有用と考える。本試験でReasonを3つ考えるのはプレッシャーを感じるので、2つにしていた。
・Jackは厳しいと言われるがそれは人の受け止め方次第。自分のアウトプットの質を高めるのに直結しない話や振る舞いは流せばいい。ただ個人的にはこの厳しさは嫌いではなかった(以前指摘した点が活かされていないとレビューのコメントなしで書きなおせと返ってくる、修正の指摘に加えて”小中学生の英語が使えるようになりたいならこれでいいけど、お前は大学院に入りたいんじゃないのか?”等のコメントが寄せられる。などなど)
・得意で汎用的なコンテンツのパターンをもつと良い。Writingは事実でなくて良い。だから自分の主張をロジカルにサポートする理由がつくれれば良い。自分の場合はコンサルティングの話だった。agree/disagree何にせよサポートの一つに、例えば、”自分はコンサルタントだ、過去にxx業界でxxのプロジェクトを経験した(テーマを併せる)。調査・分析を通じてわかったのは、xx%の人がagree/disagreeであるということだ or xxとxxに相関に強い相関が認められた/なかったということだ。従いこのファクトは自分の主張をサポートする”という具合。事実でなくとも、自分が土地勘のある経験であればディテイルを変えて詳細に書くことは容易い。また定量的な情報も組み込み易いので理由としても強力であるようにつくれる。

■■TOEFL学習を振り返って

初めてTOEFLを受けて42だった時、自分が100、105を超えられる想像なんていうのは全くできていなかった。そしてそんな想像は今もできていない。限られた時間の中で、パラレルで準備を進めながら日々もがいているうちに気がつけばゴールテープを切っていた。そんな感じだ。自分のできた!できなかった!の感覚とスコアは乖離していることが多いし。

そしてTOEFLをクリアしても、インタビューに臨めば自分のListening、Speakingの程度はすぐに知れる。インタビューをクリアしてもケースディスカッションに臨めば自分のListeningもSpeakingも一瞬で不足していると気づける。ましてや留学を決めて日常で英語を使いはじめれば、自分が学習してきた英語が如何に狭い分野の、”整った”米国英語に閉じていたのかを感じざるを得ない。

山を登れば登るほど更なる高みがみえ、現在地とのGAPも広がる。一方で日々の努力は嘘をつかない。努力の限り、自覚する余裕がなくても、プレッシャーが自分を過小評価させても、実力が伸びている事実は変わらないはずだ。

効率的に目標を達成する(スコアメイク然り)ことを忘れてはならないが、効率的にしたいと臨むあまり、(往々にして時間のかかる)正攻法の学習を避けるのは上策ではない。時間がなくなるほど、時間を要する打ち手を避けたくなる。結果、正攻法で学習し直すより小手先のテクニックで何とかしようとしたくなる。

殆どのケースでなんともならないのに、だ。

いつだって、何をはじめるにしたって、”今”より早いタイミングはないのに、だ。

これからも英語の学習は、形をかえるにせよ続けていきたい。

そしてスペイン語も、頑張り始めたい。まさに0からのスタートなのだけども。苦しさも知っているけど、上達する楽しさも自分は知っているはずだ。

9月からバルセロナのMBA、IESEへ入ることにしました。自分が留学準備の過程で得られたものを総括します。

openにする。この秋からバルセロナのMBA、IESEへ通う。昨日社内でもopenにした。4月にofferもらってからこれまで、本当に沢山の方に祝っていただき、叱咤激励のメッセージをいただいてきた。どれだけ感謝をしても足りない。一方で、一旦最後となる中国でのプロジェクトやVISAを始めとするいくつかの準備に集中したこと、また自身の至らなさから報告を遅くした方、十分にお世話になった感謝を伝えきれていない方がいると自覚している。時間が空くことになっても、感謝の意を伝えさせていただきたい。

以下に、自分が留学に向けて過ごした期間、そこから得られたものを振り返りたい。

準備には2-3年を要した。その期間に得られたことは多い。なぜなら自分にとって、留学準備期間では、日頃得られない3つの経験があったからだ。1つは決められた試験(TOEFL、GMAT)による自身の学習効率の定点観測、1つはEssayを練る過程で自分の人生をつぶさに振り返り、点と点をつなぎ、自分の物語を紡ぎあげること、1つは仕事と学習をバランスすることだった。

最近でこそ海外で働く機会を増やしているが、わずか2年前までは人生での海外滞在時間は3週間だった。大学時代のバックパックの旅行も含めてだ。仕事で英語を使うことはなかった、殊会話においては。

学習開始時の自分の英語力をスコアでみると、TOEIC830、初TOEFLのスコアは確か42。最終的には106(27 29 23 27)がベストスコアだった。各セクションのベストスコアを足せば113(30 29 24 30)になる。

この間、試験の度に、次に向けてRLSWのどれに、どういった方法で、どれだけの時間を投入するのかを考え、実行し、次の試験のスコアをみて、を繰り返す。これまで見えていなかった自身の英語における得て・不得手がわかってくるし、そもそも学習する上での適したスタイル・時間帯といったものまで見えてくる。過去の受験でこういったことは既に理解されている人は多いかもしれない。が、自分の場合は今回見えたことが多い。GMATの話しは割愛 ;p

コンサルタントとして生きるようになってからキャリアの観点ではプロジェクト毎に自分の価値を振り返り、どこが強みなのか、弱みなのか、成長に向けてどのようなアクションが必要なのかは整理し考えているつもりでいた。

しかしEssayを考えるに際してはより長い時間軸(生まれてから今まで)で、より広い視野(プライベートの、人としての、強み弱み嗜好)で自身の人生を振り返り、自分が本当に実現したいことを見出す。わかっているつもりのことも、言葉で表現しようとすると出てこない。自分で素晴らしいと思っていた経験も、文字にしてみると些細な事のように映る。本当に自分の人生はその程度のものだったのか、もっと適切に、ヴィヴィッドに、他の誰でもない世界にひとりだけの自分を表現できないのか。それをひたすらに考え続けた。

今考えると、それを通じて自分が手に入れたものは、Essayだけではなくて、心の静けさ、穏やかにして力強い覚悟であったと感じている。自分の人生を振り返り自分の物語を見出す活動は、自分のルーツを理解することに繋がる。瞬間瞬間に自分の頭をよぎる目標ではなく、自分の人生における行動に裏打ちされた自分の生きたい未来に光をあてることにつながる。

勿論これからも生きている限り変化はある、大きいチャレンジを目の前にしたら静けさだ力強い覚悟だなんて話はそっちのけになることも容易に想像がつく。それでも、この活動を経て、自分の内面は以前にもまして静かに、力強くなったと感じている。

仕事の学習をバランスすることは難しかった。精神的に。僕はコンサルタントという生き方は自分の100%をもってクライアントの成長に資することだと思っている。大袈裟かもしれない。それが体現できてるかといえばまだあまりに未熟だ。それでも志すところはこれだ。なので、留学準備の過程で、浮気をしているような感覚に囚われることが多々あった。浮気したことないのだけど。もう一度言っておこう。僕は、浮気を、したことはない、のだけど。きっと浮気というのはこういう感覚なのだろうな、という想定に過ぎないのだけど。想定に過ぎない、のだけど。

物理的に時間をクライアントに対してではなく自身の学習へ割くわけだから、その時間をクライアントに対して投じればもっと価値が出せるのではないかと考えることが多々あった。罪悪感を持っているときに自分の”あら”を見つけることは容易い。この仕事を続けるべきかどうかを考えた瞬間も少しだけあった。

クライアントとのエンゲージメントがあり、その中でのアウトプットがあり、それを出すことが目的であり、そのために自分がどれだけ参画するべきかを決め仕事をしている。1日24時間使うかどうかは自分の意志だし、もっと言えば自分のパフォーマンスが高ければ不要だろう。使う時間の長さと価値だって正比例の関係にはないだろう。と頭では考えていた。が、気持ちはそれに従わなかった。

最終的に自分がとった行動はシンプルだったと思う。四の五の言わずやるべきことは全部やる、やるべきでないことは絶対にやらない。という意思決定。そして自分の仕事は自分でつくる、という意思決定だ。

何度も自分の頭の中に登場するし、ブログでもtwitterでも書いた記憶があるが、やはり正念場では腹を据えてど真ん中に突っ込むのがいいと思う。そして、やるべきことに集中する、自分がやるべきでないと考えることは絶対にやらない。それが最もしやすい環境は自分が仕事をつくり、自分がそれをリードすることだ。

開き直りだとも思っている。自分が勝手に覚悟を決めてつくる仕事=クライアントに対する最大貢献なのか?という問いは頭の中に常にあった。クライアントに尽くすと言いながら自分都合を優先してるじゃないかという考えがよぎったこともあった。それでもその時は、これが自分の全力だ、自分は逃げない・腰を引かない、なんとかする、というコミットメント(なのだろうか)のもとにひたすらに自分の信じる道を進んだ。

勿論独りよがりではなくて、クライアントと共に。

ベストかどうか、自分の軌跡を振り返れば考えるところはいくらでもある。それでもきっと良かったと思いたい。

やるべきことは全てやるべきだし、やるべきでないと考えるものは、その限り絶対にしない。当たり前なのだけど、それを行動しきる大切さを身をもって学んだ。

最後に、この過程で得られた最大の気づきは、自分独りでできることはあまりに限られているということ、そして無私の心で全力で何事かに当たっている限り、いざとなれば絶対に助けてくれる誰かが現れる、ということだ。

この数年を振り返ると、自分一人で成し遂げられたと言えるものはない。これまで書いた内容と矛盾するかもしれないが、どれだけ覚悟を固くして深夜に家に帰りそこからその日の学習終えようとしても寝てしまうことがある。プロジェクトをマネージャとして3つ持ちながら走り続けて時には”留学準備”という言葉さえ頭から消えてしまうこともあった。

そんな時に自分を奮い立たせてくれるのは他でもない、同じく留学を志す方々の頑張りだった。他人は他人、自分は自分、と思っていても、自分と同様に苦しい環境でもがきながらも志を折らずにいる仲間の存在は本当に大きかった。そして勿論、プロジェクトの中で自分が留学をしようとしているという話をした時に、それを応援してくれて、プロジェクトを共に走ってくれたコンサルタント仲間の存在も大きい。自分のペースメークをして、Essayに限らず仕事の悩みを聞いてくださったカウンセラーの存在だってあるし、一足先に留学している仲間の活躍だってある。

自分独りでは志を立て続けることさえままならないということを知った。
そして、その気持は自分が驕ることを戒め、謙虚に、真摯に周りの方々へ接するよう自分を仕向けてくれた。クライアントの成長に100%資するのだ、いざとなったら自分でなんとかするのだという根拠のないコミットメントと自信、一方で独りでできることは限られていて、仲間がいてはじめて成し遂げられる仕事に向かっているという自分の実力不足の自覚と謙虚さが内側に同居した状態だったと思う。

そうやっていると、本当にありがたいことに、ピンチに陥った時に手を差し伸べてくれる、肩を貸してくれる方というのがいつも現れてくださった。

それをあてにすることは許されないし、他責で物事を考えはしない。ひたすら感謝だ。恩返しができる自分になりたいと望むし、自分も自分と同じような状況に置かれている人がいた時に手を差し伸べられる強さを持ちたいと望む。

強くなければ自分が望む人生を生きられないし、自分が力になりたいと思う相手にそうすることさえ叶わない。

これから先の展望はまた整理をしていきたい。ただ、いずれにしても僕は強くなりたい。

GMS経営戦略パーティ

水曜日は年に1度のGMS経営戦略のパーティ。ATKの梅澤さんに鍛えられた面々が集まる場だ。毎回趣向を凝らしたコンテンツになっていてとても濃密で、楽しい時間が過ごせる。今年のメインイベントはパネルディスカッション。梅澤さんをファシリテーターとして迎え、3名のパネラーがそれぞれの企業のグローバル戦略についてプレゼン、会場あわせて議論を戦わせるというものだ。それぞれが準備に準備を重ねたマテリアルで話す。それに対して梅澤さんの鋭いツッコミが入る(ファシリテーターだったのだろうか?なんて思ったり)。
仕事とはまた違う場でこうした議論ができるというのはとても嬉しいし、こういったつながりはとても大切だと思う。
印象的だったのは梅澤さんからの言葉(ディテイル間違っているかもしれないが大筋はこのようなメッセージだった。

”今年に入ってからも何度か内需型産業のグローバル展開についてのディスカッションをする機会はある。そんな中で、使う資料はほとんど去年の今頃と変わっていない。課題認識としては皆が持っていて共感するが、まだ変わることができていないのだ。これは他人の話ではなく、個々に集まっている個々人にとっての話である。自分たちが変わらなくてはならない、変えなくてはならない。昨年、そして今年ディスカッションした内容が、来年のパーティでは1歩でも2歩でも前に進んだ内容になっていてほしい。”

このパーティに限らず、梅澤さんから受ける刺激は多い。翻って自分をもっと磨かねばと思う。

不戦敗でいいのか

先週の金曜日は久しぶりにGMSの経営戦略の先生含めて歴代の受講生で集まる。全部で50名近くの方が参加されていた。先生自身が戦略コンサルファームを引っ張られている立場にあるということも手伝い、自分の中で勝手にRole Modelとして捉えている。久しぶりにお会いして、パーティの中でプレゼンテーションいただいたのがグローバルの環境とその中における日本企業の課題について。
ロジックやチャート云々ではなく(勿論相変わらずの切れ味なのだが)、端々に彼の魂が込められているのを感じ、それがメッセージとして伝わってくる。グローバルの各産業における日本企業への叱咤であり、グローバルにおける日本への叱咤。そして彼が彼らを支える意志。
その中で特に印象に残っているのが、”不戦敗”という言葉。
成長するためには数々のチャレンジが必要になる。
それが難しいのもわかる。
方向性が見えたとしてもその一歩を踏み出すのがいかに大変かわかる。
この環境でその方向に進めば正解が待ってる、なんて話はないのだし。
でも、それでもアクションを起こさないと勝てないことは確かなのだ。
不確実な中でリスクをとりながらその勝ちを目指すのか、リスクをとらずに現状に体よく適応するに甘んじて不戦敗となるのを待つのか。
しっかりと相手の気持ちをわかりたい。状況を理解したい。
その上で、前者の選択をする、確からしい勝ち筋をみつける、途中で取り返しのつかない転び方をしないよう一緒に走る / 鍛える。
そこに資する存在でありたい。
そして自分の人生においても、不戦敗という道を選ばずに歩んで行きたい。
書いてみると相変わらず自分を子供っぽく感じるのだが、こう思う。