一流の仕事術

デキる人は皆やっている一流の仕事術
浜口 直太 (著)
いただいた本に手をつけ始める。まずはこれ。正しく決める力しかり超凡思考しかり、こういった本は自分の仕事のやり方を振り返りただすのにとても役立つ(振り返ってただすだけではパフォーマンスはあがらないが)。
読んでいると、目に留まるのは内容もさることながらページの折り目。いつ頃この本を読まれていたのかはわからないし、その折り目の意図も明確には書かれていないのだけど、その内容とパートナーのスタイルを重ねてみる。
なるほどと納得できる点が多くて面白い。
ただ、もしパートナーのスタイルがこの本を読んでから意識してつくられたものなのだとしたら、その素直さ、自分のものにするはやさ、結果を出してステップアップするはやさは普通ではないと感じる。
この本には成功術として50程度のポイントが載っているが、成功に必要なものはそういった術1つ1つを使えるようになることではなくて、術のもう一段二段深いレイヤーにあるのだと思う。とってもシンプルでいて不変のもの。

P.35
講演をするときは、わざわざ参加者の皆さんは、講演者としてのあなたの話を聞きに来てくれているのですから、おどおどせず、それこそ『自分くらいその分野で権威はいないぞ!』と自己暗示をかけて堂々と話した方が、参加者からは感謝されます。一方、講演を聞くときは、逆に『自分くらいその分野で無知な人はいない』と思うくらい謙虚な気持ちで一生懸命聞き学ぶ姿勢が、参加する意義を深め、人間としても成長させます。

P.46
「やめたい」「やめなければいけない」と思いつつ、ついつい自分に負けて、悪い習慣をダラダラ続けてしまうと、後ろめたさがつきまとい、生活していても楽しくありません。絶えず「負け意識」「ダメ人間感覚」がつきまといます。つまりどんどん自分自身に対する自信が持てなくなるのです。

P.94
熟考とは長時間考えることではなく、深く集中して考えること。短時間に深く考え、結論を出し、迅速に行動に移す。

P.101
私はあるときから、一日を一生として捉え始めました。(略)あ朝、目覚めによって「生」を受け、夜、眠りに入るときに、「死」を迎えます。(略)この考え方でいくと、生きている間、つまり朝起きてから夜寝るまでの間に、やるべきことをすべてやらなければ、充実した一日(一生)を送れないことを意味します。

P.152
自分が変わろうとしたとき、初めて相手も変わろうとしてくれる。

超凡思考

超凡思考
岩瀬 大輔 (著), 伊藤 真 (著)
(amazon等で思うようなイメージを見つけられないと自分で撮ります)
昨日の正しく決める力に続いて、シンプルで素直なメッセージが込められたとても読みやすい一冊。内容を通じてこんなTipsが役に立ちそうだとかすぐに使えそうだという話はあまり感じない(これは個人の意識の問題か)。ただ素直に、なるほど岩瀬さんであり伊藤さんでありはこういったものの考え方をしてこられたのか、ということが伝わってくる。
他人が成功した/発見したノウハウやナレッジをインプットしたり使ってみたりすることよりも、自分をもっと知る、その自分がうまくいった/いかなかったところから自分を最大限活用するためのやり方に自分で気づく、それを試しす、結果から己を知る、次を考え試す、という自分らしい成長サイクルを継続してまわしていこうというメッセージを感じる。
下には抜粋していないけど、個人的には岩瀬さんの話の中にある”素直にオープンに人をほめよう”、”(学生の頃のように)青く熱く夢を語ろう”という話がとても好きだ。
もともとオープンでいたい性質だし(口が軽いわけじゃないのだけど、自分が思ったことや考えたことは全部アウトプットしたくなる性質)、熱く夢を語るっていうのは、仲間から聞くのも話すのも好きだし。でもこれらっていうのは、普段の仕事の中では自覚のないうちに閉じ込めてしまったり我慢してしまったりしているところがあったのかなという気もするし。
もっと自分というものを大切に扱わないといけないなと思った。
印象に残ってた言葉を一部以下に抜粋。

P.54
諦めたらそこでおしまいですが、諦めなければ何かが必ず始まります。その違いを自覚できるかどうかでしょう。

P.55
誰もが読んでいる新聞を、自分の仕事につなげるように動けるか。行動力が全てを支配しているといっても過言ではありません。実行するかしないか、その意思があるかどうかで、大きな差が開くものなのです。

P.82
顧客に差し出す重要な資料であるにもかかわらず、ゆがんだままコピーを取っても平気な人は、雑な仕事しかできません。小さな仕事をおろそかにするような人は、決して大きな仕事はできないのです。

P.86
努力をしても結果が出ないと嘆く人がいますが、果たして決断をしているでしょうか。自分でデッドラインを課しているでしょうか。決断をすることなく、ただ自己満足の世界に浸ってはいないでしょうか。

P.144
何事も定着こそ大切だ

P.178
話をするとは、役を演じることと似ているかもしれません。相手の求めているものを与えるために、学者、易者、医者、役者、芸者、父母という具体的に六つの役割が話し手には求められています。

P.208
知との向き合い方、知との格闘の仕方を身につけないと、自分を見失ってしまう。その点だけ理解できれば、子どもも大人も、後は自分でその方法を考えていくはずです。あくまで自分が主体ということを忘れない。

P.219
私はよく、学生に知的貪欲さと知的正直さの話をします。もっと知りたいという好奇心。そして知らない自分を自覚する正直さ。この両方の要素がないと人は成長しません。

正しく決める力

正しく決める力―「大事なコト」から考え、話し、実行する一番シンプルな方法
三谷 宏治 (著)
久しぶりによんだ三谷さんの著作。文字も詰まっている印象は受けない。言葉遣いは平易で絵も多くとっても読みやすいしサクサク読めると思っていたもののそう簡単にはいかない。一貫して、身近でイメージしやすい数々の具体例をもって、タイトルどおりの内容を主張されると尚一層のこと、自分の正しく決める力について振り返らざるを得ない(いや、そもそもその力を身に付ける/磨きなおすための読書だという話はあるのだけど)。
そして気がつく。”ないな”と。
いや仕事においてはそれなりにあるつもりでいる(要継続的研鑽)。でも自分のキャリアであり人生でありを振り返ったときに、offの自分に、自分の人生というものに対して、正しく決める力はあるだろうかと問いかけると胸を張ってyesとは言えない。短期的・一時的な欲求に対して合理的に振舞っているに過ぎないと思える。
そんな今の自分は結局室内犬型とケージ鶏舎型の狭間にプロットされるような生活(P.239参照)を送っているに過ぎないのではないかという考えが頭をよぎる。ちょうど自分でうっすらと自覚していたことであり、軌道修正しつつあったことだけにあまりにストレートに自分に響くマトリックスだった(プロット対象は子育てだったような気もするが。。)。
というように、自分にとっては仕事においてどうというより日々の生き方において、シンプルに足を止めて、考えさせてくれる一冊であると思う。それにしても、身近な例というか経験を丁寧に眺めて、中身を解いて、メッセージされる三谷さんの感性と洞察力には相変わらず尊敬の念を覚える。
#お笑い好き、小さい頃から”頭の体操”やなぞなぞ、クイズが大好きで片っ端からやっていたこと、ものを考えるのが好きという観点から、本の中に登場するアーファンティの小噺やフランスの学校の授業の話は、この本のメッセージを抜きにして面白く、興味深かった。
印象に残った言葉を以下に一部抜粋。

P.35
成功の答えも、失敗の答えも、「差」にあるのではない。必ず「大事なコト」の中に潜んでいる。必ず、だ。

P.62
ただ考えていても、大事なコトは決まらない。大事かどうかは、数字で示せるように測ること。

P.88
作業でも分類でもない、分析だ。ちゃんとメッセージ(○○が一番大事!)があるのだ。

P.120
ただし、ブロック(ある前提、とか)だけを投げつけないこと。ブロックとブロックのつながりにこそ意味がある。だから、ブロック同士のつながりや、全体の構造をちゃんと伝えること。

P.124
・聞くことから逃げない、ちゃんとまじめに聞く
・大事なことから逃げない、ちゃんと大事なコトから問う
・問われたことから逃げない、ちゃんと正面から答える

P.127
質問自体が体をなしていないのに、なんで答えようとするのか。質問者も意図があるならなぜそれをハッキリ言わないのか。意図と違う答えが返ってきたなら、なぜそこを突っ込まないのか。

P.144
想像力。これを鍛えるには、読書と会話と妄想しかない。

P.177
アヒル曲線とはそういうこと。資源を3割削れば成果はゼロになる。肝心な資源投入をケチれば、良い意思決定をしても、結局成果はゼロになる。

くらやみの速さはどれくらい

くらやみの速さはどれくらい
エリザベス・ムーン (著), 小尾 芙佐 (翻訳)
[2/18 00:23 update]
こちらのブログで紹介されていたので手にした。5-6年前になるだろうか。『アルジャーノンに花束を』を読んでいたので、それと比較されているこの本も読みたいと思い。
読み終わると複雑な気持ちになる。それは物語の終りを迎える主人公にとっては幸せであっても、その過程にいた彼なら、その周りで過程に存在した人間なら、幸せだという気持ちだけを抱くことはないんだろうな、という状況が発生するからだ。終りを迎える主人公はそういった過程を忘れいているのか、わかっていてもスッキリ解釈・受容し終わっているというか、そこに至るまでの段階を一気に飛ばすか済ますかしてしまっている(周囲がそれから受容しなくてはならない、主人公との関係を変化させなくてはならないというのに)からだ。物語の最後に至るまでの過程における主人公を、彼の悩みや思考を理解・共感していくにつれて、そんな彼でいることが彼らしさであり、1つの幸せであるのではないかと思ってしまうからだ。
一歩ひいてみると、描写、特に主人公の内面の描写が秀逸。彼の心の機微、彼ならではの迷いや思考が細やかに描かれている。

タクシー王子

タクシー王子、東京を往く。―日本交通・三代目若社長「新人ドライバー日誌」
川鍋 一朗 (著)
この本を知ったきっかけは、Google Readerに登録しているこちらのブログで紹介されていて面白そうだったから。
いざ読んでみると、読みやすいし面白い。人柄がそのまんま文章になったような印象を受ける。マッキンゼーにいた時代もあったとのことだけど、想像するにFact&Logicで戦うというよりは、お客様に好かれて、隣にたって一緒に頑張りぬいていくというスタンス(に結果としてなっていそう)という感じ。
視点を変えるとやっていることはすごいと思う。
Top Managementの立場で1ヶ月タクシードライバーに専念するというのもさることながら、その1ヶ月でのタクシードライバーとしてのピュアな学びの量、成長のカーブも実はすごいんじゃないかと思える。明確に記述されていないけど経営者として現場を知るという面からも彼だからこそこの期間で得られた量・質の気づきってあったんだろうと思わせる。
仕事上様々な現場を理解する・そこにいる方と行動を共にするというのはあるのだけど、限られた時間、自分もじっくりそこに使って、かといって偏りすぎず、結果につなげるように振舞うことができるといいなと思う。
後、なんだかんだでタクシードライバーを楽しんでいるというのも一貫して伝わってくる。たまにいる、何をやっても楽しそうにしているひと、その人がやると何でも楽しそうに見える人。
他人からどうみられるかはさておき、やるなら何でも楽しみたいなって思う。