起きていることはすべて正しい

起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術
勝間 和代 (著)
タイトルだけみて購入を決めた。自分が常々心がけて意識していることだったので。
詳細は後ほど。
[2008/12/31 10:50更新]
自分の好きな言葉(というか考え方というか)がそのまんまタイトルになっていたことに驚いて購入して読んでみた。自分がこの言葉というか考え方というかが好きなのは、シンプルで正しいから、そして自分を高めるのに適しているからだ。起きていること、起きたことは事実だ、そして事実は正しい。
起きていることを否定しても何も変わらない。起きていることが正しいと受け容れることで客観的に自分についての判断が可能になる。そしてGAPが生まれた理由を明確にして、どこに手を打つべきだったのかを考えて次の結果を変えるアプローチをすることができる。そうして過去の自分では辿り着けなかった結果に辿り着ける可能性を高めていける。
実際の本は、まず構成がシンプルにまとめられていて読みやすい(他の著作同様)。また自分にとって曖昧に流していた気付きについて明確に言及されているところがいくつかありためになった。自分で曖昧に思っているのと、他人から言われるのとではインパクトが違う(自分の解釈に自信がないということのあらわれなのかもしれない)。
読んでいて印象深かった言葉をいくつか抜粋する。

P.32
メンタル筋力を計るよい方法として、相手が「言ったことをやるかどうか」、言ったことを期限までにやるかどうか、を見るといいでしょう。

P.46
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」

P.59
【メンタル筋力を強くする心構え7か条】
その1. うれしがりすぎない、悲しがりすぎない
その2. 現状を多面的な視点から受け入れる
その3. メンタル筋力がつよい友人とつき合う
その4. 利他の精神を養う
その5. 小さな成功体験を積み重ねる
その6. 失敗の芽をあらかじめ摘んでおく
その7. 能動的に考える時間を増やす

P.120
どうしたらこの瞬間を最も自分の大事な目標に対して、最大活用することができるのか、を常に呼吸するように考える癖をつける

P.160
1%の本質に近づく技術の基本は、何と言っても「捨てること」「やらないことを決めること」です。
「捨てないと拾えない」ことの大事さにきづくことが、自分の能力を最大限に発揮する貴重なステップになります。

P.210
「捨てられない人は、圧倒的にインプットの量が足りない」というのが私の考えです。大量の情報のインプットの中で、捨てて、されに捨てて、その結果としてインプット5対アウトプット5が実現できます。

P.282
ここで言う「わがまま」はあくまで、自分の能力を最大限に発揮できるよう、自分のパーソナル資産配分に優先順位をつけて周りと調和しながら、その優先配分が気持ちよく行えるよう、常に工夫を繰り返すこと

P.286
「わがままである」ことはあくまでも物事を前に動かすときに発揮されるのであり、「気配りが足りない」ということとは根本的に違う

P.304
本当に自信がある人は、一見謙虚です。
しかし、その謙虚さの中にも、相手との交渉の中でここだけは譲れないという優先順位があり、交渉する中で、自分の意見を相手に気持ちよく提案しながら話すことができます。

P.306
何かお互いにとって問題が生じた場合に、情報を包み隠さずに共有し、互いに知恵を出し合って、共同で問題を解決していこうという発想です。
(中略)
逆に、アサーティブに振舞うことができない人は、ある意味自分自身が切羽詰っていて、問題解決をする能力や相手との交渉力に乏しい人と言い換えることもできるでしょう。
アサーティブの基本は、相手に対する思いやりとしても説明できます。

コメントを残す