クライアントの視線とプロとしてのこだわり – 5年前のプロジェクトから学ぶ

ブログの記事につけていたタグは移行できなかったので時間をみつけてはコツコツとつけ直している。過去のエントリーが1200近くあるので時間がかかる。しかしその過程で過去のエントリーを読んでいると忘れていた自分の学びを振り返ったり、思い出に触れたりとなかなか良い時間が過ごせたりする。

いくつも目にとまる中で、改めてここに残したいと思ったのがこのエントリーだった。

おわりとはじまりと

今でもこれが誰との、どんな場所での、どういう雰囲気での会話だったのか鮮明に思い出せる。今読んでも改めて自分の胸に刻みたいと思わせるのは自分が成長していないからだろうか。今彼とまたプロジェクトに臨むことがあったら、もっとインパクトのある、価値のある仕事ができるだろうか。

奇しくも今はこの時から5年が過ぎている。彼と同じ年齢になる。

これをきっかけに思い返せば、本当にたくさんの、素晴らしい方々のお世話になってここまでやってきた。その方々へ恩返しというのはおこがましいが、自分が新たに会う仲間であり、自分の後進でありへ返して行きたいと思う次第。

結果にこだわれ。結果さえ出せばいいとは考えるな。

仕事で第一義にこだわるべきは結果だ。過程ではない手段でもない。結果だ。

しかし結果さえ出せばいいという考え方は違う。結果を出すことにこだわっていたら自ずと手段にも配慮をする。チームの組み方もそうリレーションの築き方もそうコミュニケーションの取り方もそう。なぜなら一人で出せる結果、他人と関係のない結果はごく限られているからだ。こだわるべき結果は個人のパフォーマンスのみに依存するものではないからだ。世の中に出したいインパクトであり、ビジョンの実現であり、それは多くの人がいて初めて成り立つものだからだ。

一方で結果さえ出せばいいという考え方は個人のパフォーマンスに閉じた考え方であることが多い。往々にしてその考え方は個人を離れたところでの結果を損なう。自分のみにこだわり自分の好きにふるまいアウトプットをだしてもそれを引き継ぐ人がいないからだ。それを喜ぶ人がいないからだ。

自分が出したい結果が大きいほど、必要なものを考え、それらを大切にしなくてはならない。そして、自分の出したい結果が大きい程、必要なもの、大切にするべきものは案外多い。自分が結果を出したシーンを思い浮かべた時にそこに他人がひとりでもいればそれだけで大切にするべきものは自分だけではなくなる。