国家の品格

国家の品格
自分にとっては面白い内容だったし価値ある本であったと思う。中には偏った考え方や論理の飛躍もあったけど、まあそれはそれ。そんなに気にするものでもないと思うし、筆者も自覚して書いているのだと思う。
文学・宗教・歴史といった内容については論理の飛躍や強引な展開は読んでいて分かるものの、では具体的に自分はどう考えるのか、それを主張するだけのバックボーンを持っていなかった。後、ひっかかるところは本筋とは関係の無いところであった。
日本・日本人の素晴らしさと、自分が持っている(はずである)趣を愉しむ心を思い出すことができたと思う。
社会人になってからこれまで、仕事に必要な知識や、自分が今後使いたい知識は身に着けようとしてきたけど、もっと幅を広げて、日本の文化というものを愉しめるようになろう、と思えた。
最近、といっても2週間くらい前だけど、夜外に出たときに空気のにおいが変わってきていたり、雰囲気が変わってきていたりしてる、ということにふと気づいたときがあった。季節の変わり目特有のにおいであり雰囲気である。
何故か冬から春に遷り変わるときと、秋から冬に遷り変わるときのこのにおい/雰囲気はとても切なく、さびしく感じる。
なぜか。
それに対するこたえを特定することはなくても、ただそういうことを感じられる感性というものを大切にして、それを成長させていくこと。その大切さと愉しさというものを思い出させ、それができることの価値というものを改めて自覚することができたと感じる。
国際人になるために必要なものは、英語よりもまず本当の”日本人”としての自分。
これは賛成(^^)

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