素直でReliableなやつ

1stから3rd Term、1年生は一貫して同じチームメンバーで勉強する。チームアサインメントに取り組む。全チーム個別に2nd yearの学生が1名相談役としてアサインされるのに加え、教授が1名メンターとしてアサインされる。
その教授は、恐らく各Termに2回程、1 on 1で会話する時間をつくってくれる。勿論こちらからお願いしてそれより多くの時間をもらうこともできるのだと思う。それでもこうして教授の方から定期的に声をかけてくださるというのはとても嬉しいことだ。
2nd Termが始まってまもなくにスケジュール調整の依頼のメールが来て20分程話をした。

1st Termの成績はどうだったか?(彼は把握しているので自分の期待と比べてどうだったか)
2nd Termのクラスはどうか?
Class Participationはできているか?
Termはうまくやれているか?

そんな話をランチ前にゆっくりとする。そんな中で面白かった話が2つあった。

Class Participationはできているか?この質問は前回会話をした後どうかという話だ。前回、クラスで思うように発言ができないと感じることがあるという相談をしていたので。

”1st Termと比べたらできるようになりました。でもまだ十分じゃないと思う。引き続き頑張ります”

と答えた。

”僕のしたアドバイスは役立っているかい?手を挙げながら、キーワードだけでも、自分の言いたいことをノートにメモしておくというやつ”

と言われたので正直にこたえる。

”役に立っています。確かに手を挙げながら、キーワードを書いておくとスポットライトがあたった時に自分が言いたいことを言いやすいです。でも今新たな問題にぶつかっています。キーワードを書くことに集中していると、急に当てられた時に、前の人の発言に対してどう思うか?とか質問が変わっていることがあって、そうなるとうまく対応できないことがあります。でも、前と比べたらやりやすくなっています”

教授は笑う。

”確かにそのとおりだ。手を挙げながら自分の言いたいことを書く、けどそれと同時にディスカッションも追いかけていないといけないからね。あると思う。にしてもね、初めてだよ、私のこのアドバイスを素直に聞いて、実践している学生は”

そう聞いて僕も笑った。実際に役に立つアドバイスなのでそれが本気か冗談かは問題ではない。加えて恐らく冗談ではない。僕に対しても個別に言うだけでなく、クラスで全体に対して同じことを言われていたと思うし。
自分の素直なところが面白いなと思えた。素直なところが良いところだというフィードバックはコンサルタントになってからも何度か受けたことがあった。僕は素直ではない自分も知っているので、自分が素直だと素直に思えない。でも、いいと思ったこと、納得したことはそのまま受け入れるってこれ当たり前ではないかと思う。
その辺り、自分の意識が至らない点多いのでこうして気づかされる経験というのは楽しい。確かに特段疑うこともなく、よさそうだと思ってやってみて、いいと思って続けて、新しい壁にぶつかって、としていた。

次にチームワークの話。チームはうまくやれているか?という話に対して僕は胸を張ってYesとこたえられる。本当に恵まれていると思う。ただそんな恵まれた環境にいると浮き彫りになるのが自分は存在価値を持てているのか、という点だ。そこを正直に話をした。

”うまくやれていると思います。ただ問題は自分の貢献が少ないことだと思っています。ただ、徐々にポジションがとれてきつつある感覚はあります。イシューを明確にして、ロジックを組んで、後レポートだったりプレゼンの資料をつくる質とスピードでは認められつつあって。それでもまだ不十分だと感じています。ディスカッションの中身に入るとやはりまだ内容を追い切れないときがあります”

教授は微笑みながら話してくれた。

”他のチームメンバーはね、君のことをReliableなんだと口を揃えて言っているよ。これは素晴らしいことだよ。Reliableというのは何か特定の知識があるとか、技術があるとか、そういうことで得られるものではないのだから。いざ人からReliableだと思われようとしたとして、それは簡単にできることではないよ”

嬉しかった。勿論皆人としてもチャーミングである一方で尊敬できる仲間だから言葉をうまく選んでReliableという形容にたどり着いたのかもしれない。目立ったものがないから。とは言え、嬉しかった。
自分の仕事を振り返った時も、結局自分の価値はそこにあったのかもしれないと思う。何か特定の領域で突出した知識を持っているとか、レアな技術を持っているとか、そういうことはないから。ただ、仲間にしてもクライアントの方にしても会話する中で、何がイシューなのかを考えて、仮説を考えて、どういう構造・順序でアプローチすれば検証して次に進められるか考えて、走って、走るさなか何があってもどうすれば目的を達せられるかをひたすら考えて動き続けて、で、結局なんとかする。最後の結局なんとかするというところで価値が出せてきたのだと思う。それは頭の良さとか、特定の知識や技術とは別の話になると思うが、常に切れ味抜群の分析ができずとも、筋の良い仮説を立てられずとも、知識や技術は必要最小限のものしか持ち合わせていなくても、結局なんとかする、なんとか結果を出して次に進める。
自分て今に限らずそうだったなと改めて思えて。自分でそれが強みだとは言えないのだけど。
なぜなら自分の至らなさは十分にわかっていると同時に、Reliabilityが自分のどこから生じるものなのか解明しきれていないから。相手が自分を認めてくれているそのキーワードだけに甘えるようになったらそこで自分の成長はとまり、その甘えは相手にすぐに伝わるものだと思うから。
ただ、チームにコミットする姿勢と、何とかする力、Reliabilityは認められていたというのが嬉しかった。
研鑽を続けたい。

自分のプレゼンテーションを振り返る

僕はプレゼンテーションには2種類あると捉えている。ひとつはエンターテイメント系のプレゼン、ひとつはレポート系のプレゼン。きれていないけどこんな感じではないかと思う。前者のイメージはスティーブ・ジョブズのプレゼン。後者のイメージはコンサルタントの報告会でのプレゼン。
伝えたいメッセージがあり、プレゼンの後に聴き手に起こしてもらいたいアクションがあるという点で両者は同じだ。しかし、方法は大きく異なる。
エンターテイメント系のプレゼンで必要なのは、聴衆を惹きこむ掴みであり、ダイナミックで象徴的な文字・数字・イメージであり、時に照明や音楽をも巻き込んだ演出であり、何よりそれらが織りなすひとつのストーリーだ。無味乾燥な構造・ロジック・ファクトでは訴えかけられない、伝たわったと感じてもらえないものがある。伝わらない時点でどのようなロジックもファクトも無価値だ。一切の無駄なく、紡いだストーリーを相手に伝える。
レポート系のプレゼンで必要なのは、全体の構造・ロジックであり、メッセージが十分に分解され、その各パートが定性・定量的な事実で支えられており、要するに何であるのかが一貫して明瞭になっていることだ。ダイナミックで象徴的な文字・数字・イメージだけでは何が言いたいのかわからない、相手の解釈がぶれる、照明や音楽は、全体の構造・ロジックと関係がないのであれば無価値、むしろノイズでしかない。一切の無駄なく、研ぎ澄ましたメッセージを事実とともに伝える。
結局どっちがいい悪いなんて話ではない。それは聴衆に依存するからだ。
だからプレゼンテーションをする際にまず第一に知らねばならないことは聴衆が誰かだ(プレゼンをする時点で自分が伝えたいことは明確に自覚している前提)。そこなしにプレゼンテーションはつくらないほうが良い。
という聴衆に関する前提が与えられて、テーマが設定されて、プレゼンをするというコミュニケーションのクラスがこの2nd Termにある。チームでプレゼンテーションをするのだが、その様子はビデオ撮影され、その場でも他のクラスメイトやコーチからのフィードバックが得られるが、後から自分で自分のプレゼンを見て復習することもできる。
自分のプレゼンを見ていて思うのは、レポート系プレゼンに偏っているということだ。
チームプレゼンなので持ち時間は短く、用意する資料も決して難しい話ではない。また、チームのプレゼンテーションのメッセージや資料の一貫性は自分の関心の範囲外に置いているのでそこはいい。自分のメッセージとそれを支える自分の資料と自分のパフォーマンスにフォーカスしている。
このクラスは一貫してエンターテイメント系のプレゼンテーションを是としており、そこは僕は一貫してdisagreeなのだが、それと自分に必要なプレゼンテーションの幅の話は別。
明確なメッセージとロジックはあるとして、加えてジェスチャーや声の抑揚をつけて、アイコンタクトを個々人とじっくりとって、語りかけるようにプレゼンをしているイメージでいたのだけど、全然小さい。中途半端。
もっと大げさに表現して行かないと自分の理想のプレゼンテーションには届かない。エンターテイメント系のプレゼンテーションが求められるシチュエーションになったら尚更だ。
これはとても貴重な気づきだ。その他にも客観的に自分、そして自分のチームのプレゼンテーションを見て改めて学ぶことは多い。
勿論英語がもっとできたらいいと思う。ただ、それはプレゼンテーションのできそのものを制限しない。即興的な質疑であったりが生じた際にレスポンスに時間を要するがそれでしかない。ストーリーであれロジックであれは英語力云々の前に自分のものになっているはずなのだ、プレゼンを実際に行う前に。
プレゼンテーション、磨いていきたい

30%過ぎ

今日で2nd Termの中間試験が終わった。プログラムの全体の30%が終わったことになる。はやい。
1st Termと比べて覚えることより考えることの比重が増えていることもありやりやすい。過去の経験に頼ってそれなりにこなすことは苦労ないが、それだけではここにいる意味がない。もっと自分を追い詰めていかないとなと思う次第。
チャレンジ増やしていかないとな。
今日は羽をやすめる。夜ご飯はタパスのおいしいレストランを予約したのでそこへ。週末はひとまずジムで体を動かそう。

行動があなたのPassionでありValuesでありを示す

MBAの過程にいる多くの人がインターンシップを行う。学生からすれば卒業後のキャリア形成の活動のひとつであり、企業からすれば採用前に学生の適性を見極めるプロセスのひとつだ。その採用に際して企業からリクルーターがキャンパスに来ることは多い。採用基準に関してリクルーターの多くが口にするのが、PassionでありValuesのフィットだ。
大事だと思う。SkillよりもWillのフィットが大切だ。
ではそのWillをどのようにして測るのか。
それは過去の行動と今のパフォーマンスからだ。
ポテンシャルも大切だ。そう思う。
ではポテンシャルをどのようにして見極めるのか。
それは過去の行動と今のパフォーマンスからだ。
言葉でしか支えられていないPassionにもValuesにも一切の説得力がない。それらが本物であれば、それに従ってしてきた行動があるはずだ。出してきた結果があるはずだ。もしくは、少なくとも、それに従うために重ねてきた準備があり、不十分でも今だせるパフォーマンスがあるはずだ。
PassionでありValuesでありを持ってから時間が経っているのならば上記。行動の全てがうまくいっている必要はない。失敗があればそこから何を学び、どのように軌道修正をかけ、次の行動をとったのかを示せるはずだ。これがインターンシップの面接の場であれば、それらを経て、どういう理由でインターンシップが必要なのか説明できるはずだ。
PassionでありValuesでありを持ったのがごく最近の事であるなら、例えば、過去の自分のPassionは何であったか、それに従って何をしてきたか、何を通じて新たなPassionを得たのか、それを体現するために必要なものは何か、そのためにどのような行動をとる必要があるのか、その中でインターンシップをその企業でやることがいかに重要であるのか説明できるはずだ。
面接の場での印象も大切だ。が、その印象を醸すものは本物のPassionでありValuesでありだ。面接の前ににわかに準備した、履歴書に書いたいくつかの経験と結びつけた取ってつけたようなものではないだろう。
PassionとかValuesが大切だということは簡単だ。それを体良くまとめて話すことも簡単だろう。しかし実際にそれを測るには企業側は相手の人生を理解する必要があるし、学生は自分の人生の重要なシーンを、限られた時間で、ヴィヴィッドに伝える必要がある。
それらを自覚し、それに従いながら人生を送ってきた人にとっては簡単なことであるかもしれない。が、自覚なく、自分のそれらを我慢して他の都合を優先して生きてきた人がいたとして、いつの間にか自分のそれらを自覚せずに周りの期待に沿って生きてきた人がいたとして、組織を離れた個人として、自分の人生に筋を通すPassionでありValuesでありを見出すことは恐らく簡単なことではない。
一方でとても貴重な経験だ。
キャリアに関する話を聞いていてふと感じたことを書いた次第。

オペレーションマネジメント、プロジェクトマネジメントを理解するために10年近く前に読んだ4冊

2nd TermにはOperation Managementがある。今となっては一般的になっているTheory of Constraintに始まり、プロダクトやサービスを提供するOperationとその管理手法を学ぶ。特にProject Managementに関しては、キャリアの始まりがSIのProject Management(といっても小規模であり、PMの方のもとで学ぶ日々)だったのでPMBOK -Project Management Body Of Knowledgeで学んだ内容を思い出す点が多い。

Operation Managementの基礎を理解するのに、過去に読んだいくつかの本が参考になると感じたので以下に紹介する。読んでいた期間が短い(2002-2004)。8年以上が過ぎている。今はより良い書籍があるかもしれないが、自身が実際に手にとった本の中で役だったものを紹介する。

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
エリヤフ・ゴールドラット (著), 三本木 亮 (翻訳)

ストーリーを通してTOCをわかりやすく理解できる。具体的に現場で何が起こるのか、どうやってボトルネックを見つけるのか、どう解消するのか、解消するとどうなるのか。記憶が曖昧だが、工場等の管理手法(評価指標をどう設定するべきか)に関してもこの本は言及していた記憶がある。

クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?
エリヤフ ゴールドラット (著), 三本木 亮 (著)

TOCをプロジェクトマネジメントへ適用した話。TOCではプロセスに焦点があてられているが、こちらではプロジェクトに従事するリソース(人)も含めてどのように捉え、管理するべきかが言及されている。

ゆとりの法則 – 誰も書かなかったプロジェクト管理の誤解
トム・デマルコ (著), 伊豆原 弓 (翻訳)

これはプロジェクト型組織のなかで働く人に焦点をあてていたと思う。パフォーマンスを下げないために、計画通り進捗させるためにどういう管理の仕方が良いのかが具体的に書かれていた記憶がある。その背景に組織の中での力関係や当事者が背負うプレッシャー、パフォーマンスが下がっている際にその現象の裏側で何が起こっているのか等。

熊とワルツを – リスクを愉しむプロジェクト管理
トム・デマルコ (著), ティモシー・リスター (著), 伊豆原 弓 (翻訳)

リスク管理に焦点をあてた話。確かリスクの捉え方定量化の仕方、リスクと踊る価値について触れられていた。

上記を読めば骨子がおさえられるとは言い切れない。基本は業務経験の中、PMBOKを学ぶ中で身につけていったし、PMNOKの分野と上記書籍の分野を対応付けて考えても抜けているところは多くある。しかし、勘所をストーリー仕立てでわかりやすく説明しているのは上記ではないかと思う。

今回上記を確認するために、読書に関して自分の過去を振り返った。アマゾンの履歴と自分のブログと。アマゾンで購入した書籍は700冊程度だったが、時系列で過去に遡って行くと、自分の興味のある分野の遷移、プロジェクトの分野が見てとれて面白い。一方で一覧することができないのが不便に感じた。ブログは、始めたのが2004年頃だったと思うので、その前に読んだ書籍に関しては自分のレビューは見つけられず。