What I Wish I Knew When I Was 20

What I Wish I Knew When I Was 20: A Crash Course on Making Your Place in the World
Tina Seelig (著)
最近本を読む時間を減らしているわ、洋書を読むようになって日本語よりは時間がかかるわで読み終えた本の数を見ると減少著しい。それでも面白いものは面白い。この本は2-3ヶ月程度前に少々話題になった『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』の原著。英語も難しくなく表現もスマートなのでいい程良い英語のエクササイズにもなると思う。
さて、20歳を超えて久しいのだけど、この本に書いてある内容は言われてみればそうだよなとうなずけたりどこかで考え方自体は聞いたことあるというものが多い。ただそれは20歳の時に限らず知っておきたかった話であり、そして今後歳を重ねる上でも忘れずに自分の心であり身体に刻んでおきたいものだ。

P.30
Problems are abundant, just waiting for those willing to find inventive solutions. This takes acute observation, coordinated teamwork, the ability to execute a plan, a willingness to learn from failure, and creative problem solving. But the first requirement is having the attitude that the problem can be solved.

P.48
Don’t ask permission, but beg for forgiveness.

P.98
You are not your company. You are not your product. It is real easy to think you are and it is real easy to get wrapped up in it… But if you fail, or even if you are successful, it is not you. Your company may fail, your product may fail, but you aren’t the failure.

P.125
every day you should act like a foreign traveler by being acutely aware of your environment. In everyday life we tend to put on blinders and cruise down well-worn paths, rarely stopping to look around. But as a traveler in a foreign country, you see the world with fresh eyes and dramatically increase the density of your experiences.

P.153
Successful team players understand what drives each person on the team and look for ways to make them successful. Additionally, great leaders figure out a way for everyone to play to his or her individual strengths.

P.168
There’s a significant difference between being competitive and being driven toward an objective. Being competitive implies a zero-sum game in which you succeed at someone else’s expense. Being driven involves tapping into your own passion to make things happen.

P.184
the most interesting things happen when you get off the predictable path, when you challenge assumptions, and when you give yourself permission to see the world as opportunity rich and full of possibility.

最後の授業

最後の授業 ぼくの命があるうちに
ランディ パウシュ (著), ジェフリー ザスロー (著), 矢羽野 薫 (翻訳)
この本は発売前から一部で話題になっていたと記憶している。確かtwitterで誰かがこの本に触れていたからだったと思うが気になって手にした。彼の病状や当時の余命というのは話題になっている中でわかっていた。彼のバックグラウンドでありキャラクターでありというのは全くわかっていなかった。
映像が始まる。
教授らしくない?最後の授業らしくない?(教授の服装であり、最後ということでありに思い込みがあった。が、彼はポロシャツとチノパンだった)の出で立ちに、そういうものなんだと思いを改めて見ていた。
第一声と同時に感動を覚えた。
授業が始まってすぐに感動を覚えた。余命2ヶ月余りの癌に侵された人間がこれほどエネルギッシュなものなのかと。ユーモアに溢れ、微塵も陰りを感じさせないほどに燦然と輝くものなのかと。小柄な(おそらく)彼が大きく感じられ、その声には魂が込められているように感じられ、一瞬にして彼の世界に入りこんでしまった。
そしてプレゼンテーションが圧倒的にうまい。
そう。プレゼン自体がうまい。ストーリーの構、資料の構成、スライドでつかわれている言葉。すべて配慮が行き届いているように感じた。そしておそらく数分に一度は会場を沸かせている、笑いをとっているのだ。本筋からそれるが日本の大学でこのようなプレゼンテーションを学生の前で披露する教授はあまりしらない(知っている数名はいずれも海外の大学での教授経験を持っている)ってこの講義と比べるのは少々違う。
あっという間の90分だった。
このDVDであり本は頭で何かを学ぶ類のものではない(書籍の方はDVDでの講義+その裏側が書かれている)。ただ、”今の自分が自分の限界なのか?””今の自分は本当に自分らしい人生を謳歌しているか?”という問いを強烈に自分の内側に生じさせる、自分の心を突き動かすものであると思う。
自分の夢にむかってまた走り出そうと思う。

富の未来

富の未来 上巻
富の未来 下巻
A. トフラー (著), H. トフラー (著), 山岡 洋一 (翻訳)
4年近く前の発売時に買っていたのだけど本腰いれてひらいてはいなかったこれら著作。本日ひたすら自分に情報をインプットする中でヒントになりそうな分野であったのでついに開いた。今回は目的を絞っての情報サーチだったため全体についてキチンとコメントはしない。ただ上巻にあった知識等に関する定義と、下巻にある日本についての洞察は目的関係なく興味をひいたのでそこに触れたい。

P.192
データは通常、状況から切り離された個別の項目だとされる。たとえば、「三百株」はデータである。データとそれを取り巻く状況とを組み合わせると、情報になる。たとえば、「われわれは医薬品会社Xの株式を三百株持っている」というのは情報である。
情報を組み合わせてもっと幅が広く、もっと高い水準のパターンを組み立て、それを他のパターンと関連づけたときに、知識と呼べるものになる。たとえば、「我々は医薬品会社Xの株式を三百株もっており、相場全体が上昇するなかで二ドル高くなったが、出来高は少ないし、連邦準備制度理事会が利上げする可能性が高い」というのは知識である。

(情報と知識の定義の違いが曖昧に感じるが)

P.234
何かが真実かどうかを判断する際には、少なくとも六つの競合する基準が使われている。
常識
一貫性
権威
啓示
時の試練
自然科学

P.235-250
科学と技術だけで先進的な経済が生まれるわけではない。そして知識集約型の経済で成功を収めるには、製造業だけを基盤にするわけにはいかない。先進的なサービス業も必要である。日本は、製造業の進歩を速め、世界全体で供給連鎖の速度を速めてきたが、コンピュータと情報技術、新しいビジネス・モデルと経営減速をサービス業に適用する点では、動きがはるかに遅い。
(中略)
要するに、日本の経済発展が不均衡なことから、かなりの程度の同時性のズレが生まれており、いまだに日本経済全体に歪みが生じている。製造業とサービス業でいまだに同期がとれていないのだ。
(中略)
技術系のベンチャー企業はベンチャー・キャピタルを必要とするが、日本ではこれが不足している。ベンチャー企業に適した環境のひとつは金融の民主化であり、資金調達にいくつもの道があって、それぞれが競争しあっていることが重要だ。(中略)経団連の白髪の紳士が重い腰を上げてデジタル・ニューディール構想を提唱したが、成果は上がらなかった。
(中略)
日本の集団決定方式は今後衰えていくだろう。高速の変化から圧力を受け、個性を重視する若い世代が力をつけていくからだ。
(中略)
日本はこれまでくり返し示してきたように、きわめて創造的な国であり、他国がまだ気づいてもいない問題で、小さくはあるが鮮やかな解決策を見つけだしてきた。いま山積している問題を解決するには、この創造性と新しい方法を考え実験する意欲を、もっと大きな規模で発揮する必要があるだろう。

「共感」で人を動かす話し方

ロジックだけでは思いは伝わらない! 「共感」で人を動かす話し方
菅原 美千子 (著)
昨年、パートナーからsagadの強みは人間力だと言われた。おまえは人を動かすのがうまいと。嬉しいがどうにも自覚がない。単体での力が甘いということだなと解釈している。とはいえ気になる自分の強み。こういう状態でソフト系の話にいまいちど触れてみようと手にとった本の1つがこれだった。
人を動かすのが下手な人は何人か目にしたことがあるがそれがレアなケースであって自分がうまいわけではないというのが自分の中の理解だ。ちなみに人を動かすのが下手だと思える人の特徴を次にぱっと思いつく範囲でランダムに書いてみる。全て私の独断だ。

・自分は(相手より)正しいという前提にたっている
・相手の能力を過小評価している
・性悪説に基づいて相手の反応を解釈している
・相手にレッテルを貼り、そのレンズを通して相手をみている
・相手の反応(事実)よりも自分の考え(思い込み)を優先し、その矛盾にフラストする
・目標達成は自分の仕事であり相手はその手段だと思っている
・相手の背景に関心がない(自分と関わる部分だけをみている)
・感情はノイズだと解釈する(重要性は頭で理解しているが)
・感情を併せて人に頭を下げることができない

書きながら、自分もそういう時があるなと反省する。
ということで本の内容へ。
とてもわかりやすい。平易な言葉で書かれていて、かつ具体的なところに踏み込んで書かれている。
まず最初にここから入る。

P.24
アリストテレスは、相手の行動や考え方を変えさせるためには、次の3つの要素が必要だと説きました。
①論理(ロゴス)
②感情(パトス)
③信頼(エトス)

で、特に論理以外の2つについてどのように扱えば良いのか、フレームワーク、事例、tipsが書かれている。共感を得るためのストーリーの種類・フレームワーク・組み立て方、その伝え方・事例、リーダーとしての振る舞い(部下の共感を得て動かすため)、普段の会話でのコツなどなど。
これまで手にしてきたソフト系の本の内容をわかりやすくまとめたように感じた。入門編に適した一冊ではないだろうか。
特に印象に残った部分を次に抜粋する。

P.110
信頼はどこから生まれるのでしょうか。それには3つの要件を満たす必要があります。
①その人の話を信じられる
②言行一致
③一貫性がある

P.119
リーダーとしてのファウンデーションをつくるための自分への問いかけ
・リーダーとして、これだけは必ず守るというルールを一つ挙げるとしたら?
・リーダーとして、一番大事にしたいことは?
・チームメンバーからどういうリーダーだと思ってもらいたいか?
・リーダーとして、何があってもこれだけはしない、と思うことは?
・リーダーとして、メンバーのモチベーションを上げるためにできることは?
・チームメンバーが、リーダーとしての自分に期待していることは何だろうか?
・チームでこの1年間つくり出したい成果は何だろうか?

現代の経営戦略

マッキンゼー現代の経営戦略
大前 研一 (著)
いつ頃だろうか。この本の存在を知った頃には既に絶版となっており、オークションで5-8万円程度でやりとりがなされていた。一度中身を見てみたい、と思っていたら今度は復刊。しかも1,890円。ということで偶然のタイミングにも後押しされて復刊直後に入手、ようやく読了。
この本はとても良い。大きく6つのアプローチが紹介されているがどれもが極めてオーソドックスな内容であり、奇を衒った内容は一切ない。直球。かといって一般論、論理一辺倒にならずに事例を交えながら具体的に語られている。

章立て
序章 新しい企業環境とその戦略的意味
第1章 PMS – 製品・市場戦略の効果的立て方、考え方
第2章 PPM – 戦略的経営計画の立案および実施の方法
第3章 PIP – 抜本的収益性改善のための系統的アプローチ
第4章 OVA – 競争力増加のための間接費削減法
第5章 SFM – 効率的な販売戦略展開の方法
第6章 TPM – 技術開発戦略の効率的管理
終章 戦略的組織とは?

この本にあるセミナーがMcKinseyによって催されたのが30年前。勿論古いところもあるし、使えるtoolの変化はドラスティックだ。この本は全てのチャートイメージが手書きだが今手書きでプレゼン資料をつくることはレアだと思う。仕事における調査方法にしても然り、経営管理のツールもそうだろう。KGI / KPIが自動的に収集され意思決定に必要な材料が最大限迅速に揃えられる、経営の見通しを立てて将来を予測しつつマネジメントする企業も増えているだろう。
にしてもwhatの部分はそれほど変化がない、上記各章にて説明されている手法は今でも十分に活用する価値がある。それは上記のようないくつかの部分でドラスティックな変化を経てもなお経営管理の考え方そのものにおいて変化がないからではないだろうか。
上記にある各テーマについて、自分が責任を背負って取り組むとなったときに考え方・手法について少しでも疑問のある人は読むべき1冊であると思う。