コンサルタントの「解答力」

コンサルタントの「解答力」
野口 吉昭 (著)

ボリュームも丁度良く読みやすい一冊。コミュニケーションにおけるコンテンツをつくるtipsではなくて、つくるまえにおさえるべき点とつくった後にどのようにして伝えるのか、という部分にfocusをあてている。言うは易く行なうは難しなのだけど(ってこうしてわかりやすく本にまとめるのはとても易しいことだとは言えない)、こうして言葉で読んで、頭で理解していくというのは価値がある。自分にとって特に印象的だったのは次の内容だった。

P.155
相手が「面」で主張していることをくつがえしたいときには、「面」で反論するのではなく、「点」で突いてからそれらを「線」にして「面」に展開していくのである。
大事なのは、いきなり相手の「面」を否定するのではなく、あくまで答えを肯定的に受けてから「点」を突くことだ。

これは相手の意見を覆したいというときに限らず、議論が平行線をたどりそうになったときの1つの有効な視点の動かし方だと思う。その他にも重要だと思われるいくつかの要素がわかりやすく書かれている。

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