不都合な真実

不都合な真実
いつだったろうか、金曜日に仕事を終えてからなんとなく近くの本屋へ立ち寄りそこで手にした一冊。視野を広げたかったのか、普段のビジネスとは違う視点が欲しかったのか、はたまたグラフィックの美しさに惹かれたのか。。。
詳細の調査に基づいた事実をバックグラウンドに、わかりやすく鋭いメッセージと美しい/わかりやすいグラフィックスによって構成されている素晴らしい本だと思う。また著者であるゴアの、息子の事故を契機とした自分の人生における価値観の変化にもスポットライトが当たっていて興味深い。
友達だったりから仕事上の話を聞いたりキャリアの話を聞いたりしていると、所属している組織の中で”茹でがえる”になることに対する漠然とした不安が自己研鑽へのインセンティブになっているケースが結構ある。僕も昔そういうことを感じていたことを覚えている。
では、その所属している組織というのを”地球”として捉えたときに自分たちは”茹でがえる”になることへの不安を抱くことができているだろうか、文字通り時々刻々と温度を上げ続けている地球の中で自分たちが何をするべきかというところに思考をめぐらせることができているだろうか。
なにもしゃちほこばらずとも日々の生活の中で気をつけられることはいくらでもある(本の中でもいくつか紹介されている(アイドリングをやめるとか、シャワーではなくお風呂の水を使うとか本当に日常の中でできることだ))。それをやることの大切さを理解できているだろうか/実践できているだろうか。
何も崇高なビジョンや価値観を持つ必要はないのだけど、自分が生きていくうえで、どこに所属しているのか。そこに所属している上で果たすべき義務は何か?自分ができる貢献は何か?
仕事やキャリアだけに囚われることなく、広く感じ・行動に移していきたいと思った。

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