プロフェッショナル養成講座

プロフェッショナル養成講座。最近ばたばたとしていて自分が何をどこまでできているのか/いないのかを把握しきれなくなっている中で一度基本を確認しておきたいなと思って手にした一冊。現実でもがいている分過去に目にした内容でもより具体的に自分のこととして感じられているような気がした。読んでいて最も新鮮に感じたのはEQに関する記事だった。本の中では、”職場におけるEQの5つの因子”として以下をあげている(記事のサマリ)。
面白い?のはこういったEQの高さが必ずしも高い評価を得る要素になっていないということ。たとえば感情の自己統制ができ、思慮深く、あいまいさを判断する能力があったり、悪い衝動にノーといえる清廉潔白さは能力として認識されることが少ない。自分の感情を統制できることが”煮え切らない”と映ってしまったり、考え抜いた上で判断する人は情熱が欠如している人物だと思われたりすることが往々にしてある。
1. 自己認識
2. 自己統制
3. 動機づけ
4. 共感
5. ソーシャル・スキル

自己認識とは、自分の感情、長所・短所、欲求、衝動を深く理解すること。

これができる人は必要以上に深刻になることも無ければ、楽観的になりすぎることもない。自分自身に正直で他人にも正直。自己認識ができる人の決定はその人の価値観とかみ合っている。
これに欠ける人は自分が本当は何を大事にしているのかに目を向けず、揺れる心に引きずられ、判断ミスを犯しがち。
自己統制とは、感情の虜になることから救ってくれる因子。
これができる人は、もちろん不機嫌になったり情緒的な衝動に駆られることはあるが、それをコンとろるするすべを心得ている/利用する方法を見つけることができる。
動機付けは、自分自身が行動する意欲・原動力をつくりあげること。
優れたマネージャをみると、動機付けは巨額の報酬・名誉ある役職・一流企業に勤める社会的評価といった外的要因ではなく、”達成感”を得るために何かをしたいという欲求によってなされていることが多い。
共感とは、他人の感情を黙って受け入れることでもあらゆる人たちを喜ばせようとすることでもない。合理的な意思決定をする際に部下や社員の気持ちを思いやること。
共感の持てる人は、ちょっとしたしぐさに現れる心の機微を敏感に感じ取り、言葉の裏にあるメッセージを聞き取ることができる。
ソーシャル・スキルとは単なる人当たりの良さの問題ではなく、むしろ意図的な人当たりの良さ。
ソーシャル・スキルに優れた人は人脈が広い傾向がある。あらゆるタイプの人と見解の一致を見出すコツ、親和関係を築くコツを知っている。重要なことは一人では達成できないものだという認識で仕事をしているということ。
自分も含めてだが、人を見ていると何かしらの背景があって、起こっている現実を捕らえる視点でありそのインパクトの大きさが変ってくるのだなと感じる。例えば、
1. 過去に論理的思考の塊のような先輩コンサルに散々叩かれ、自身の論理的思考力弱さ・必要性を痛感する
2. 普段から自分・他人の論理性に対する感度が鋭くなる
このときにそれ以外の感度が相対的に低くなっていること、コミュニケーションの目的は論理的に正しくあることが全てではないということを自覚し、コントロールしないとコミュニケーションがうまくいかなくなる。
3. そこにこだわってしまうあまりコミュニケーションにおける論理構造以外からの情報の感度が鈍る
4. 論理的でない人とのコミュニケーションに耐えられなくなる/論理構造の議論から抜けられなくなる
何かしらの本を読んでインパクトを受ける、プロジェクトの中で徹底的にぶつかり合ってインパクトを受ける、それらはとても良いことだと思うが、自分がどのような刺激を受け、優先順位が変ったとしてもそれは相手には関係ないし、何事に対してもその優先順位が正しいわけではない。
このあたり、ちゃんと整理して学習と実践をしていきたい。

「プロフェッショナル養成講座」への2件のフィードバック

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    ほほー。いろんな雑誌がありますね~☆
    不定期いうのが気に入りました(笑)

  2. SECRET: 0
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    そうなんですよー。最近気分転換の目的も兼ねて適当に面白そうな本を読んでみているのですがいろいろあります。感想を書こうと思いつつタイトルだけのEntryが増えてしまっているのですが(^^;

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