春眠不覚暁

12-3年ぶりに筆を手にした。僕は左利きでほぼ全てのことを左でこなすのだけど、習字だけは右で習っていた。(ナイフとフォークはどっちがどっち利きなのかよくわかっていないのですが、気づかないうちに時々によって持ち手が逆です。)
初めて習字というものと出会ったときは衝撃的だった。左手をどうやって使えばうまくかけるのか。どうしようか考えているうちに当時の先生の目にとまった。筆は右手で使うものだ、ということで無理やり右手で持たされる。…手の動かし方がわからない…。その1時間が苦痛だったことを覚えている。思い通りに動かせないし、頑張っても周りのほうが上手だし、赤筆でめちゃくちゃ直されるし…。
親に相談したのか経緯は覚えていない。母親と一緒に習字を習いに家から少し離れたお寺に週に一回通い始めていた。ペン習字も右でやらせるべきか、という話が先生の間でされてるのを小耳に挟んだときは、ほんとカンベン…と思ったのを覚えている(習字も、名前を書くときは左手で書く。下手だけど右で書くよりはまだうまいかなと。)。それでも何年かの時を経て、確か5段あたりまでは進んだ。
そんな習字との出会いから何年経つんだろう。筆をおいてからは最初に書いたとおり。12-3年くらい経っていると思う。久しぶりに書いてみると面白い。紙のスペースの使い方や筆の流し方、いろいろと忘れてることの多いこと。
でも気持ちが良かった。
どちらかというとまだ左脳を使うことが多い今の仕事(右脳のひらめきもちゃんと左脳で裏付けてあげないと思いつきのアイディアでやっていけるものではないので)、こうして芸術の世界に踏み入れてみると、普段使う脳の部位がは役割を終え、普段とは違う部位が待ってましたとばかりに働き出してくれているような気がして、それがとても心地よかった。頭がすっきりした。
また少し続けてみようかな、なんて思う。久しぶりだからかすごい頭が気持ちよかったし(^^)

「春眠不覚暁」への2件のフィードバック

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    素敵な字。とても綺麗。
    春眠暁を覚えず。早く春がきてほしいです。

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    sadaさん、
    ありがとうございます。最近寒いですし、春、待ち遠しいですね(^^)

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