世界一やさしい問題解決の授業

世界一やさしい問題解決の授業。最近、ポジションが徐々に変りつつあり、考えることの幅も深さも求められる中で頭の中が整理しきれずに無理やり走っているところがあった(走れてるのかもがいてるだけなのかもわからないかも、というくらいだ)。
そんな中、一度基本に立ち返ろうと思って手に取った一冊。クリティカル・シンキングの一連の流れとポイントが、わかりやすく、小学校のケーススタディを通して書かれている。さらさらと読めるし、ポイントはおさえられてるし、子供に限らず大人にとっても価値のある本だと思う。
頭で理解する。知ってる/知ってないっていうレベルで解釈するならさらっと読み終わって”で?”で終わってしまうのかもしれない。
実際に試行錯誤を繰り返し、複雑性の高い問題をロジックでシンプルに整理しきれない、してみると何かキモの部分もぼやけてしまっているような気がする。というような状態にいる中でさらっと読み返してみると、てっとりばやく基本の部分を思い出させてくれる。
プロジェクトを進める中で、相手に物事を伝える、そして相手に主体的に動いてもらうために”小学5年生に説明するつもりで話をしろ”といわれることがある(もちろん相手による/目的による)。それをやろうとすると簡単にはいかなかったりする。
小難しい言葉遣いで自分の理解のあいまいな部分を隠してしまっていないか
その後具体的に行動してもらうのに何を何処まで理解してもらえればいいのか?
その過程で集中力を切らさず、かといって他人事のように考えられずに自分のこととして学習してもらうにはどうやって当事者意識を継続的に持ってもらえるのか?
これらの問いかけに具体的にこの本が答えてくれるわけではないのだけど、頭の整理・シンプルで核心をはずさないメッセージングというのをじかに感じることができる。

コメントを残す