組織の進化

マッキンゼー 組織の進化 自立する個人と開かれた組織
面白い考え方が幾つかあったので抜粋。
RCL(Real Change Leader):
組織の変革・改革の中で最も難しい”人を変える”ことの成功の鍵を握る中間層あるいは現場のラインマネージャの中で、その変革・改革を成功へ導けるリーダーのこと
□RCLは扇の要である。RCLは市場の現実、経営陣の願望、社員の能力を結びつける役割を果たす
RCLは、社員のやる気を最も引き出すのは市場であるということを心得ており、市場の真実を見極めようとし、現実の姿から決して目をそらさない。そして発見したありのままの事実を自分の言葉で語る。頻繁に顧客と話をし、競合先の動向を自分の目で確かめる。集めた情報や知識を活用して、周囲の人間を鼓舞する。
□RCLは全方位型の影響力を持つ。上司、部下、同僚いずれにも影響を及ぼし、変わろう、換わりたいという気にさせる。
RCLは変革・改革に価値を認める限りは、経営幹部に楯突くことも飛ばされることも恐れない。全方位型の影響力は、意識や気構えだけに由来するのではない。まずは自分自身が変わる勇気を持ち、新しいスキルを身に付け、左遷等のリスクを覚悟すると共に、様々な手段や方法を自在に使いこなす技も身に付ける。
□RCLは問題に弾力的に取り組む。様々な手段を応用するだけでなく、状況にあわせて絶えず修正し、改善していく。RCLは標準的な手法をそのまま適用することはしない。目の前の状況には何が有効かを常に探し求め、他の経験から学んだテクニックで補う、やり方を変える、手直しする等を繰り返す。
□RCLは自分のスタイルにこだわらない。ちょうど野球のスイッチヒッターのように、リーダーシップを巧みに切り替える。RCLは自分流のやり方が必ずしもベストではないことをわきまえている。
RCLに見られる資質
□現状をもっと良くしようという熱意
□既存の権威や規範に立ち向かう勇気
□既成の縛りを破る決断力
□高いモチベーション
□周囲の人間に対する配慮
□ユーモアのセンス

プレッシャー管理のセオリー

実践・プレッシャー管理のセオリー
先週金曜日のセミナーの際にいただいた本を読んでみた(参加者全員に配られた上、全て裏表紙に著者の直筆サインがされている。これならいつ読み返してもセミナーの内容も含めて思い出せると思う。ありがたい(^^))。
基本的には既にセミナーで聞いた内容。違う点は2つ。1つは実例とケーススタディを交えてもう一段深く掘り下げられていること、1つは内容が網羅的に展開されていること。
高杉さんがセミナー話されていたのと同様、本書の内容も全体的にロジックの飛躍を避けて、丁寧に展開されていてわかりやすいものになっていた。
印象に残った部分があったので以下に抜粋する。
–3つの受容–
無条件の自己受容
●ありのままの自分を現実として受け入れること。
●自分を不完全な存在として認めること。
無条件の他者の受容
●ありのままの他者を受け入れること。
●相手を好きになるとか、その行為を許すことではない。
●不完全な他者を現実として認めること。
無条件の状況の受容
●好む好まざるにかかわらず、不完全な状況をそれ自体事実として受け入れること。
●あきらめにつながるどころか、状況の改善の着手に繋がる大事な出発点。
●そもそも問題の存在を受け入れなければ、解決のスタートラインに立てない。

文字にされてみるとごく当たり前な上記も、日常生活の中では当たり前として実践できていないことに気づかされる。仕事においてもプライベートにおいても。
今のうちに気づくことができてよかった。

商売の原点

商売の原点。最近日本の経営者の本を読んでいて、その中の一冊。一冊全体を通して繰り返し書かれているのは”基本を徹底すること”がいかに重要であるかということ。
本の中では基本四原則として、以下の4つが挙げられている。
1. 品揃え
 お客様が欲しいときに欲しい品がある状態を常に保つ
2. 鮮度管理
 商品が常に最も美味しく食べられる状態でお客様に届ける
3. クリンリネス(清潔)
 お客様が店舗に入ったときに、次また来たくなる様な清潔感
4. フレンドリーサービス
 感じのいい接客。お客様のニーズ・ウォンツを満たすリコメンド等接客
後は上記基本の原則の継続的な徹底。
実施する上では常に緻密な仮説・検証し、肌感覚でお客様の気持ちを分かるようになること。決して過去の成功体験をそのまま使い続けるような真似はしないこと。各人が各人の責任を果たし、信頼関係を持って関係者(仕入先、本部、フランチャイザー等)と繋がることの実現を強調している。
そしてその他仕事について、リーダーシップについて等も触れられており、面白い。
コンサルタントという職業にも触れてあった。コンサルティングというのは、相手に納得してもらってその行動が変わった時に初めて仕事をしたことになる、と。
相手に納得されないアウトプット、納得されても相手の行動を変えないアウトプットに価値は無いと。
その通りだと思う。
そして補足するならば、相手に納得してもらうために、相手に行動を変えてもらうためにアウトプットのメッセージを内容を歪めるというのは避けるべきだと僕は考えている。メッセージの伝え方、アクションの取り方、そのアクションの支援の方法等、メッセージングとそのオプションを変える分にはまったく問題ないし、むしろここで納得と変化を得るために最大限努力しなくてはならないのだが、そのメッセージの内容そのものを変えてしまうのは、その内容が正しいと信じるに足る根拠がある限りやってはならない。
話は少々変わるが、考えれば考える程、知識を吸収すればするほど、現実の変化に必要な要素をを考えたときの考えること・知識を吸収することが、小さいものであるように思えてくる。
もっと大事なものがある。

国家の品格

国家の品格
自分にとっては面白い内容だったし価値ある本であったと思う。中には偏った考え方や論理の飛躍もあったけど、まあそれはそれ。そんなに気にするものでもないと思うし、筆者も自覚して書いているのだと思う。
文学・宗教・歴史といった内容については論理の飛躍や強引な展開は読んでいて分かるものの、では具体的に自分はどう考えるのか、それを主張するだけのバックボーンを持っていなかった。後、ひっかかるところは本筋とは関係の無いところであった。
日本・日本人の素晴らしさと、自分が持っている(はずである)趣を愉しむ心を思い出すことができたと思う。
社会人になってからこれまで、仕事に必要な知識や、自分が今後使いたい知識は身に着けようとしてきたけど、もっと幅を広げて、日本の文化というものを愉しめるようになろう、と思えた。
最近、といっても2週間くらい前だけど、夜外に出たときに空気のにおいが変わってきていたり、雰囲気が変わってきていたりしてる、ということにふと気づいたときがあった。季節の変わり目特有のにおいであり雰囲気である。
何故か冬から春に遷り変わるときと、秋から冬に遷り変わるときのこのにおい/雰囲気はとても切なく、さびしく感じる。
なぜか。
それに対するこたえを特定することはなくても、ただそういうことを感じられる感性というものを大切にして、それを成長させていくこと。その大切さと愉しさというものを思い出させ、それができることの価値というものを改めて自覚することができたと感じる。
国際人になるために必要なものは、英語よりもまず本当の”日本人”としての自分。
これは賛成(^^)

使える弁証法

使える 弁証法
今日読み終えた。内容については大きい気付きが1つあった。
それは、矛盾が変化の原動力になるということ。矛盾を受容れない、すなわち「割り切る」ことは魂の弱さであるということ。
本の中で例示されていた「短期的利益の追求」と「長期的利益の追求」の矛盾や、「利益の追求」と「社会貢献の追求」の矛盾については、今の時代だからかもしれないが自分としては矛盾に感じられない。それは既にこれらが矛盾した存在ではなく、互いに密に関連しあう(内包しあったというのだろうか)関係に発展しているからだと思う。
長期的利益と短期的利益の問題については、いつの時点でどれだけのキャッシュが必要になるか、というところで優先順位をつけて選択していくのだろうし、利益と社会貢献についても、社会貢献を軽視する企業が今の世の中で利益を上げ続けることは困難だろう。勿論、短期的に利益を上げる手段が、自社の理念やビジョンに反する手段しかありえない、という場合には、その矛盾に対して葛藤を抱くことになると思うが。
安易な解釈、強引な解釈になるかもしれないが、矛盾を受容れない、「割り切り」は魂の弱さである、というのは、ロジックの整合性が取れていないと決断できない/行動に移せない、ということであったり、自分の中で100%agreeと言えない限り、いや、100%agreeということを事実を積み上げて自分に証明できない限りagreeできない/選択できないということであったりを指しているのではないかと思うのだ。
その結果の行動としては2つのパターンがあると考える。
1. 矛盾してるから動かない
2. 矛盾してるから割り切って無理やり動く
1の場合は主体的な変化は無い、もしくは起こりにくい。
なぜなら矛盾を受容れた上で動かないという決断をしているのならその後の変化も感じることができるし、その上で自身も動き出せるかもしれない。しかし矛盾に葛藤しながらその場にじっとしているというのは、体は動かない上、外界の変化を感じるアンテナも感度が下がっていると考えられるからだ。
だから主体的な変化は無い、もしくは起こりにくい。加えて外界の変化を感じることで、矛盾を受容れる、もしくは結果として矛盾で無くするような変化を自身に生じさせることは難しい。
2の場合は主体的な変化は一時的にあるが、本で言う”螺旋的な発展”は望めない可能性が高い。
なぜなら矛盾を割り切ることを選択しているため、”割り切った”上での直線的な行動を取る可能性が高いし、自分に割り切らせることに囚われて、外界の変化にあわせる、曲線的な行動を取ることができない可能性が高いからだ。
矛盾を割り切らずに受容れて、その上で活動を続けることで、その矛盾の中を行ったり来たりしながら活動を続けることで、その矛盾を統べる変化を生じさせることができる。
…と長々と書いてきたけど、ただの本の解釈で終わりそうなのでこの辺で自分の言葉を使う。
要するに、
1. 自分の中で”これだけは譲れない”という自分の存在意義をちゃんと掴む
2. 後はバランス感覚
若干乱暴な気もするけどこれだけの気がする。
悩みっぱなしでじーっと動かないのも×
それを恐れて無理やり割り切って融通が利かず直線的に突っ走るのも×
100%白とも黒ともいえないけど、それでも動いてみる。矛盾したり、間違ったりしてるかもしれないけど、世の中100%正しい人なんていないわけで、そんな完璧主義は捨てて動いてみる。
違うと思ったり、これ以上いったら危なそうだな、って感じたら違う方向に動いてみる。
悩むことと足を止めることは必ずしも直接関係しているわけではないし、一歩目を間違えたらその後も間違えないといけないこともない。
自分として手放してはいけない最低限のものだけを握り締めて、バランスを取りながら動き続ける。
そんなある種当たり前のことを継続してやることが、結果としての継続的な成長に繋がるのではないかと思うのだ。
バランスを取りながら歩き回るんだから直線的な成長なんてできない。でもちょっとずつでも変わっていく。振り返ってみると螺旋と呼べるのか何なのか分からないが曲がりくねった、傾きも一様でない下り坂が広がっている。
そんなものではないだろうか。

コンサルティングに例えると、
事実が不足してるからって前に進まないで考え込むのは×
仮説を無理やり立てて、それを結論だと無理やり思い込んで、事実を無視してしがみつくのも×
手元にある事実だけで何らかの仮説を立てて検証する(進む)
それが正しかったらその方向でより深く掘っていけばいい。誤っていたらそれも糧にして次の仮説を立てる。そして検証する。軌道修正を繰り返して(バランスを取りながら)進む。
手放してはいけないのはProjectの目的でありその先にあるClientの目的。
こんなところだろうか。