OL涼子の株式ダイアリー―恋もストップ高!
Amazonから購入して読んだ。ピンクの表紙・タイトルが若干オフィスで読むことを妨げるのだけど、まあおかまいなし。たまに隙間時間を使って読んでいた。ちなみに、ある文書を仕上げるために、視点・ワーディング+言葉遣い・表現方法等の参考にとSPAをオフィスで見ていたときは周りの視線が若干気になった…(^^;)仕事です、仕事。
こういう簡単な本を読んで、今頭の中に(おそらく)蓄えている知識をもう少し普段意図して引き出せるようになろうということでM&Aに続いて次は株式。本の中では具体的な投資についてどうすべきだというようなことは一切語られていないのだけど、日常生活における株式投資をやっている人の視点、というのが簡単に、かつ物語として具体的に書かれているのが良い。
全体のメッセージは、投資先を決定するきっかけって言うのは日常生活の中にいくつも転がっている。だけど投資を専門にやっている人とは持っている情報も異なるし、勝てるものではない。そのあたり勘違いしないでほしい。というところかなと思う。
#なんとなくか、登場する男子2人は作者たちを重ねているように思える。
カテゴリー: Book
教える側の考え
ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか
年末年始の時間を使って最後に読んだ一冊。大企業の経営企画室の若手スティーブに、チャオという老人が利益を生み出す仕組み(利益モデル)を教える形で話が進み、その過程を追うことで利益モデルを理解できるようになっている。
書籍の中で紹介されている23の利益モデルについてはすでに知っているものもあればこれまでの考えを、異なる視点でわかりやすくまとめているものもあり面白かった。その内容に負けないくらいに目を引いたのがこの物語にでてくるチャオという老人のものの教え方、基本的な考え方だった。ランダムにざっと振り返ると以下のようなものがある。
●何事も数字で考えろ、仮の数字をおいて大体の規模を掴め。数字で遊ぶ習慣をつけなさい。
●学習には4つのレベルがある、自覚(Awareness)、当惑(Awkwardness)、適用(Application)、一体化(Assimilation)だ。
●最初の48時間でできるだけの情報を頭の中に詰め込む。無理やりでもここで情報を詰め込むと不十分ながら知識の骨格が出来上がる。その後の経験にその知識が結びつき、時間とともに進化していく。
●ビジネスについて知りたいなら、(本やレポート等で間接的にではなく)ビジネスを直に観察しなくてはならない。一番重要なのは顧客と話すこと。
●落胆は進歩の最大の敵だ。
●過去に逃した機会のことを考える必要はない。これから自分に訪れる機会に集中しろ。一番いいのは最初の機械に集中することだ。
●難問を解こうとするな。遊びのつもりで取り組め。
●できの悪い生徒はいない。いるのはできの悪い教師だけだ。
また、学習する利益モデルの順番は似たものが続かないようにあえてばらばらに並べられている(似ている、という認識で理解したつもりになるのを防ぐため)。また各利益モデルを学習する上で紹介される本や情報源も色の異なるものを並べていて考えが偏るのを防ぐようになっている。
利益モデルを学習するとともに、教える立場にいる人間がどういうときに何をどのように考えて対応してるのかを知ることにも役立ったと思う。
螺旋的発展
ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
これからの時代(生理的、安全、所属といった欲求は満たされており、承認や自己実現の欲求を満たすために生きる時代)において、これまでもてはやされてきた左脳主導思考ではなく右脳主導思考が大切だと主張し、ハイ・コンセプト / ハイ・タッチという考え方に基づいて6つの行動指針を説明している。
ハイ・コンセプトとは、パターンやチャンスを見出す能力、芸術的で感情面に訴える美を生み出す能力、人を納得させる話のできる能力、一見ばらばらな概念を組み合わせて何か新しい構想や概念を生み出す能力などのこと。ハイ・タッチとは、他人と共感する能力、人間関係の機微を感じ取る能力、自らに喜びを見出し、また、他の人々が喜びを見つける手助けをする能力、そしてごく日常的な出来事についてもその目的や意義を追求する能力などのこと。
そして、ここで説明されている右脳主導思考のための6つの行動指針とは、(”機能”だけでなく)”デザイン”、(”議論”よりは)”物語”、(”個別”よりも)”全体のシンフォニー”、(”論理”ではなく)”共感”、(”まじめ”だけではなく)”遊び心”、(”もの”よりも)”生きがい”。
続きは後日。。
株式市場とM&A
図解 株式市場とM&A
仕事のことを気にせずのんびりできるこの時期、実家へ読みたい本を5冊程度持ち帰ってきている。そしてそろそろ今年一年を振り返ろうかなと思いつつ、今日読んだのがこれ。2時間くらいあれば一読できる内容。投資銀行青春白書と同じく、保田さんが書かれている。
”あなた”と呼ばれる主人公がカフェを起業し成長していく過程で経験する資本政策について、株式分割や他社の買収さらには敵対的買収(?)について簡単な流れや基礎知識を押さえることができる。FinanceにしてもAccountingにしても、本格的に学ぶ中でもしくは学ぶ前に、”具体的に身の回りで考えるとどういうときにこの知識やスキルは使えるんだろ?”っていうのを忘れずに実感を持って学習したい、おカネ周りの実経験を持たない人にはいい内容だと思う。物語の流れ自体もなかなか良い(最後すきです)。
ここの知識についてはGMSで身に付けていたと思うのだけど、この本を読んでいて改めて考えるのは学習の仕方について。ケーススタディと自分の当事者意識の重要性についてだ。結論から言うと、何かを学び始めるときに、その分野において経験がない場合は、わかりやすい、かつ自分が入り込んで主人公と重なって話を進めていける物語(ケース)から始め、その後その疑似体験を中心に各シーンで必要になる専門的な知識の細部を学習していくのがいい。その中で自分の目的意識と活用シーンが具体的に描けている人はそのシミュレーションの中で細部を学習していけばいい。
なんでこう思ったのか自分で考えてみたのだけどおそらく”ゴールを具体的に、正しく描き、それを維持しながら学習に臨むことができる”からだろう。
一番避けたいのは、例えば漠然とFinanceの知識が必要だと思いたち、やる気をもって”やるからには基礎から体系的に身に付けたい!”と有名MBAのテキストとして採用されているような書籍を購入し、1ページ目からかじりついて30ページ目あたりでおなかいっぱいになってしまうケースだ。
ケーススタディは上記のような事態を確実に回避する。ケースの主人公にとっては具体的な目的があるのかが明確になっている。1ページ目からかじりついてたら目的に答えるにはあまりに非効率的だと気づくことができる。また目的に答えることがゴールだというように、その背景も含めてゴールを具体的に正しく把握することができる。また、物語の流れをきらないために、登場するレクチャーというか具体的に知識を教える部分は必要最小限のレベル・スコープにおそらく絞られているので、目的意識を維持しながら物語を進めていくことができる。
これからも読みやすく流れをつかめるソースと、そのここの流れを詳細に教えてくれるソースを組み合わせて知識を吸収していくことができればと思う。
#もう1つ感じたことがあった。おそらく”図解”と言うほど図は使われていない。
企業統合
企業統合―あるPCメーカー、成功の舞台裏
ポストM&A、M&Aが行われた後のフェーズでどのようなことが起こっているのか。プロセス・システム・人等の側面からの企業統合について小説形式で書いた書籍。
ある日突然、事業部が他企業に買収されたという話を聞く。それと同時に3ヶ月(100日間)で企業統合を終えろという指令が下る。それをConsultantを使って協力しながら実行していく。
読んでいて感じるのは、まだちょっと自分に経験が不足しているのか、もしくは感受性が低いのかな、ということ。ポストM&Aといっても、ここに書かれたようなやり方から得られるのはProject Management(Program Management)の手法ではないかと感じられたからだ。一部はChange ManagementやCBMの方法論も含まれているけど。しかもそれらはポストM&Aに限った話ではない。
で、この理解のGAPを埋めるのが経験なのかなと。実際にM&A後の企業統合時に生じる利害関係のぶつかり合いや文化の違いのぶつかり合いを体で感じるか、感受性を高くして当事者意識を持って本を読めたらまた違う解釈ができるのかなと思う。とてもわかりやすく書かれていてさらりと読み終わってしまうのだけど、ここからどれだけのことを学べるかは自分次第(^^)
この会社(事業部)はおそらく買収した会社の日本法人として立ち上がったと思うのだけど、日本の中にも買収先の法人があったとして、物理的に同じ組織に人が混ざり合う時にはもっと難しい問題が生じてくるのだと想像する。コンサルティング、システム構築と同様、M&Aが価値を生むのは合併した後どのように1+1の答えを大きくできるかにかかってくる。くっついた時点ですべての価値が出るという話ではない。
あ、あと1つ。今回のProjectに自分がConsultant側で参画したときに、周りのステークホルダー心情をどのように察し、どのように調整していくことができるのか、そう考えるとConsultantが発する言葉や彼らが考えた行動の優先順位から学ぶことは多い。そう考えると、M&Aという単語をはずしてみると、そしてConsultantという立場から見ると、学んだことは多いかな。