[書評] 非学歴エリート

生活のセットアップを進めている。落ち着いたら自身がIESE MBAを通じて得たものをまとめようと思いながら、落ち着く前であっても隙があればを読む。これまで満足に触れられていなかった和書で興味を抱いていたものを手にする。

タイトルはさておき、内容はoverachieveし続けるために筆者が何を考えどう行動してきたのかをまとめたものだ。書かれているtipsに、これまでにない何かが散りばめられているということはない(そもそもtipsの新しい古いは価値の大小とは無関係であり、実践し得られた結果がその人にとってのtipsの価値なのだが)。

ただ、単にtipsを紹介している書籍と一線を画するのは、ここに書かれている全ては筆者が実行し結果を出してきたものであり、選択の結果どのような経験をしてきたのかが本人の言葉で具体的に書かれていることだ。

個人的に改めて強く頷いたのは次の点だった。

P. 23 「個」としての目標。これが大切なのです。

P. 37 これが「浮遊層」です。彼らは、自分自身の目標と信念がなく、いつもふわふわ漂っています。他人の言葉や流行に左右され、端から見てよさそうなものには、考えなしに飛びつきます。そして、自分の信念がないので批判されるとすぐに落ち込みます。

自分とはまったく関係のない流行のビジネス書を読んだり、セミナーに顔を出して知識のつまみ食いをしたり、人脈交流会に顔を出してムダに知り合いを増やしたり、一見すると積極的なのですが、目的地がどこにもないのです。

P.71 本当に個性とは格好ではなく、行き方であり志です。仕事においてそれが持てない人生ほどつまらないものはありません。

P. 236 成功とは「個性が開花すること」です。

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