サグラダ・ファミリア再訪 / Sagrada Familia, again

卒業前後は、MBA生活に終わりに向けて自分の内面に整理をつけ始める時期であるのと同時に旅行を詰め込みあちらこちらへ飛びまわる時期でもある。それに倣い僕もまずバルセロナを離れる前に近くをぶらぶらと動き出す。

サグラダ・ファミリアへ初めて訪れたのはIESEのインタビューのためにバルセロナを訪れた時、2年前の4月に遡る。何も知らずに中に入った時の第一印象は、

”思ったより新しいな”

だったことを鮮明に覚えている。その前にカテドラルや他の建築物を見ていたからか旧市街を歩いていたからか、僕の中に無意識に設けられた基準に照らすと、サグラダ・ファミリアはとても新しかったのだ。

その後、3-4度程訪れただろうか。そして今回はMBA生活最後になると思う。訪れる度に違う顔を覗かせるような気がしていた。工事中であるため実際に見られる場所は異なったりするのだがそういう意味ではなくて。

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違う顔を覗かせると感じるのは、訪れる日の天候や時間帯によって内部の色合いが異なるからなのかもしれないし、単純に工事が進み実際に異なるものになっているからなのかもしれない。訪れる自分の心の持ちようが異なるからかなのかもしれない。

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この2年間その気になればいつでも見られると思っていたこのサグラダ・ファミリアも、あと少ししたらもう日常の風景ではなくなる。それも手伝ってか今回は初めてエレベーターを使って塔を登った。風を冷たく感じながらも夏さながらの日差しに照らされるバルセロナを眺めた。

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先に書いたカテドラルであり他の建築物にも新築の時代はあった。将来はこのサグラダ・ファミリアもさらに数百年の歴史を持つ建築物として(既に着工後130年以上の月日が経っている)、多くの人々を迎え入れる存在になるのだと思うと感慨深い。

その時この塔から見える風景はどうなっているのか。そんなことをぼんやり考えながらのMBA生活最後のサグラダ・ファミリアであった。

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