IESE MBAの文化祭 – Multi Culti

土曜日に文化祭があった。Multi Cultiという名前。会場はPoble Espanyol de Barcelona。直訳するとバルセロナのスペイン村。その中の奥まったところにある大きなテントが会場だったのだがそこにつくまでの街並み?が美しかった。

IESEへは60近くの国々から学生がやってきているが、そのうち23カ国がブースを出してそこで国々のお酒であり料理でありをサーブする。またテントの中にはライブの設備を持った舞台があって各国趣向を凝らしたパフォーマンスをする。てっきり賑やかなお祭りを想像してやってきたが、実際は想像を遥かに超えるテンション。18時から24時という開催時間を考えれば想像ができたのかもしれない。最終的にはドーム内がクラブと化していた。

その後(って午前1時過ぎ頃だろうか)、多くはクラブへ流れたと聞いた。

そんなエネルギー溢れる文化祭から感じることが幾つかあったのでランダムに書いていく。

皆が自分の出身国を楽しむ

皆が自分たちの出身国のトラディッショナルな格好をして、パフォーマンスをして、心から楽しんでいたように感じた。アゼルバイジャン出身のクラスメイトがいて、確かClass of 2014でひとりだと聞いた気がしているのだが、彼はアゼルバイジャンの国旗をマントとして纏って会場で楽しんでいた。国ではなく個人による話だが、自分がもし1人でここに来ていたら僕は日本の旗をマントにしていただろうか、とふと考えた

皆踊れる

パフォーマンスの多くはダンスを含んでいた(一部プロレスを含んでいたし、キョンシーを含んでいたし、殺陣を含んでいた)。皆上手い。勿論踊れるからステージに立っているのだと思う。それにしても。会場でリズムにのっている人も自然体。とても楽しそうだった。

皆好奇心旺盛で仲間の国を愛する

飲んだことのないお酒、食べたことのない料理。友達に薦められるまま皆チャレンジする。とあるテーブルでカラのコップを渡されたと思ったら液体がちょこっと入っていて、とても強いお酒だという。飲んでみた。確かに喉とお腹が熱くなった。アルコール度数60-70%程度とのこと。名前を忘れた。

韓国出身の若者はお祭りが始まって早々ドイツ人のクラスメイトにショットを薦められて飲んでいた。それのせいなのかはわからない。数十分後会場であったら当初着ていたチマ・チョゴリ?(少し違う気もしたがその雰囲気のキレイなドレス)ではなく普通の格好でよれよれになっていた。無事だったので何より。

酔うと平和に?騒ぐ

これは若いからなのかどうなのか。酔うと(テンションが上がるとなのかもしれない)、広いスペースがあったら肩を組んでワイワイ騒いだり、冗談でソフトにタックルをしてみたり。まあ、普通の酔っぱらいと言えば酔っぱらい。普段冷静なクラスメイトが騒いでガードマンにそっけなくいなされる姿は、”ああ、こういうの学生らしいな”、と感じさせる瞬間だった。

クラスとは違う一面が見られる。能く学び能く遊ぶ

仕事と同じように考えたらわかりやすいのかもしれない。クラスはon、他はoff。クラスでは見せないような一面がたくさん見られる。それぞれ目的を持って集まっているし、MBAでの学習であり議論でありを通じて成長するために力を注ぐ。が、遊びも皆かなりのエネルギーを注いでいるんだなと感じる。人によると思うが、自分の生活のリズムであり時間配分でありを管理できていないとここまで一生懸命学び一生懸命遊ぶというのはできないだろう。

皆とってもいいやつだと思う。そして自分は日本について知らねばと思う

いいやつばかりだと思う。ぶらぶらしていたら声をかけられてFecebookにupしてきたこれまでの写真のことを覚えていて褒めてくれたり、先日のOMOTENASHI NIGHTの感動を改めて語ってくれたり、日本が大好きだ、日本人の仲間が大好きだ、尊敬する、僕は日本から学ばなければならない、と話しかけてくれたり。ポジティブで、酔もまわっているからそういう話になっているだけなのかもしれない、誰にでも何にでも同じようなことを言うのかもしれない、そのあたりは分かっていないのだけど、そうやって言われると嬉しいのと同時に、日本の良さ、学ぶべきだと言われる点について自分がもっと学び、自覚せねばならないのではないかと思わされる。

結局1時頃に会場を後にして、それから遅めの夜ご飯を軽く食べて帰った。行って良かったと思う。