プレゼン資料をつくるときすぐ使える2冊

この2冊をおさえればプレゼン資料の見栄えを良くできる。資料の見栄えが醜くて読まれない、見られない、価値が伝わらない、という事象は回避できる。
プレゼンテーションも資料もシンプルなほどよい。

プレゼンテーションをシンプルにしようとすれば自然とその構造の無駄をなくそうとする。行ったり戻ったりをなくそうとする。

資料をシンプルにしようとすれば自然とその資料・ページで言いたいメッセージをシンプルにしようとする。メッセージをシンプルにしようとすれば自然と何が本当に自分が言いたいことなのか研ぎ澄まそうとする。

その過程で、シンプルでない構造がどれだけ聴き手を混乱させ、コンテンツの価値を毀損しているかを知る。

シンプルでない資料がどれだけ自分の伝えたいメッセージの邪魔をし、コンテンツの価値を毀損しているかを知る。

構造でありデザインを良くすることは聴き手に対する最低限の敬意であり礼儀だ。

敬意を払い、礼儀をなすだけでは価値はうめない。

しかし価値があっても相手に敬意を払わず、礼儀を欠いて損をするケースは多いのではないか。

ノンデザイナーズ・デザインブック [フルカラー新装増補版]
Robin Williams (著), 吉川 典秀 (翻訳)

プレゼンテーションZen 第2版
ガー・レイノルズ (著), Garr Reynolds (著), 熊谷 小百合 (翻訳)

「プレゼン資料をつくるときすぐ使える2冊」への6件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    "プレゼンテーションも資料もシンプルなほどよい"には、全く賛成します。
    一方、一点ご教示いただきたいことがあります。純粋に質問として、です。

    以前、新事業を創る社内のプログラムがありました。数年続いており、毎年、承認者(経営陣数名)が、どうも事業プランの真価を深く捉えられておらず、表面的な部分で事業の継続可否を判断しているように見受けられました。

    それであれば、いい印象(楽しそうだ、"表面的に"よく練られている)を与え、承認プロセスの通過可能性を高めようと考え、パワーポイントでアニメーションやカラーを多用して、デザイン性の高いプレゼン資料を仕上げた、という経験があります。

    結果的に、こういうデザイン性の高い資料を作った方が、高く評価されてしまっていました。

    "デザイン性が高い"と、"シンプル"は矛盾してしまうと思うのですが、それでも尚、シンプルを追求すべきなのでしょうか??もしくは、聞き手によって使い分けた方がいいのでしょうか??
    場面として、上述の様なプレゼン、コンサルのクライアントへのプレゼン、を想定しています。

    *ここで言うデザイン性、と言うのは、楽しさを増すようなアニメーションやカラーを指します。

  2. SECRET: 0
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    すいません、興味深かったのでついコメントさせていただきます。(sagadさんのMBAアプリカントさんへのコメント、ぜひお待ちしております)

    >"デザイン性が高い"と、"シンプル"は矛盾してしまう
    相反しないと思います。例えば、楽しさを増すようなアニメーションやカラーを使用して、メッセージがシンプルに伝わる内容にすればよいのではと。

    >聞き手によって使い分けた方がいいのでしょうか
    これはそうだと思います。プレゼンに限らず、メールも文書も会話の仕方もそうかなあと日々実感しております。

    >承認者(経営陣数名)が、どうも事業プランの真価を
    > 深く捉えられておらず、表面的な部分で事業の継続可否を判断している
    本当にそうかどうかは?(経営陣がなぜその立場に立てているかを考えつつ、)そのとき高い評価を得た理由は、提案内容そのものがよかった(と承認者が判断した)からではと思います。

  3. SECRET: 0
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    #字数制限の都合で複数に分けて書きます。

    こんにちは。頂いた件、自分の考えを書きました。ご参考になれば幸いです。

    ・資料は聞き手によって変わるものだと考えています
    得たい結果は同じでも、相手が異なれば伝えるべきメッセージ、その表現方法、伝える順番が異なるためです。数字を好むのかビジュアルを好むのかテキストを好むのか。トップダウンで結果から理解したいのかボトムアップでディテイルから理解したいのか、等。

  4. SECRET: 0
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    ・加えて、企業が新規事業を創る際には資料の前にクリアすべきことがあると考えています

    企業としての仕組み、意思決定者、評価される側、それぞれにプレゼンテーションの場であり資料の前に問題を抱えられているケースがあります。

    一例ですが、

    なんとなくで、単発で、新規事業のタネを探し評価している
    思いつき(楽しそうとか)で判断している
    継続・撤退といった意思決定の基準・ポイントなく走りだす

    といったことがあります。すると、以下の様なことが想定されます。

    企業の仕組みとして
    いつまでに新規事業からどれだけの(期待)価値を得られなくてはならないのかが不明確なので、どの程度の価値のある新規事業の機会をいくつ前に進めるべきなのかがわからない。
    意思決定プロセスが段階的でなく、一旦投資したら次は収益で評価しようとする等、新規事業を実験し選り分けながら育てるという思想・メカニズムがないので、育つまえに撤収してしまう、逆にずるずると投資を続けてしまう、といったことが起こる

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    MBA受験、応援いたしております ;)

    masa_36さんも、コメントをありがとうございます!

  6. SECRET: 0
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    sagadさん、masa_36さん、コメントありがとうございます。
    とても勉強になりました。

    シンプルに、の意味を深く捉えることが出来ました。シーン毎に、聞き手ごとに、受け取りやすいプレゼンは異なっており、いかに伝わりやすいプレゼンにするか、を達成する為のプレゼン、を"シンプル"と解釈しました。
    この解釈がシンプルでなくなってしまっています…。
    "シンプル≠オブジェクト(文字・fig)を減らす"

    少し議論がずれてしまいますが・・・。
    パワポで、矢印にアニメーションをつける場合、受け手の視線を動かしたい向きに、ベクトル動かす、という様な、細かいが大事なポイントを、軽く見ているような資料をよく見かけますね。
    同じ矢印+アニメーション、であっても、このポイントを抑えているか否かで、"シンプル"なのか、"無駄なアニメーション"なのか、別れるところだと思います。

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