成績のために発言するのではない / I will challenge = 頑張りますではない

今の2nd TermにはCompetitive Strategyというクラスがある。その名前の通りの内容のクラス。ポーターのポジショニング戦略をベースにしている。古典的といえば古典的な内容だ。自分のこれまでの仕事と重なるテーマが多く、自然と言いたいことも増える。
話を逸らす。経営戦略の考え方について、そもそもどういう考え方があるのかの全体像をおさえられたい場合、次の本を一読されると良いと思う。

戦略サファリ―戦略マネジメント・ガイドブック
ヘンリー ミンツバーグ (著), ジョセフ ランペル (著), ブルース アルストランド (著), Henry Mintzberg (原著), Joseph Lampel (原著), Bruce Ahlstrand (原著), 斎藤 嘉則 (翻訳), 奥沢 朋美 (翻訳), 木村 充 (翻訳), 山口 あけも (翻訳)

話を戻す。一方で、内容の抽象度の高さも手伝ってか議論であったり何かしらの意見を述べることは非常に活発だ。手を挙げてもなかなか自分にスポットがあたらない。議論で自然と流れが変わらなければぐっと方向転換をかけることもあるし、議論をより深いものにするために、当初の問いではなく誰かの意見やこれまでの議論を踏まえてどう考えるのか、と踏み込んでくることもある。
そんな中で自分の意見を言いたくて手を挙げていると、往々にして当たる直前に議論の流れが変わったり、問が変わったりする。加えて、今の自分ではまだ議論の全てを追いきる(理解しきる)ことができていない。
結果、スポットがあたった時には自分の意見がその流れとずれていたり、自分がそもそも問をとり違えていて浮いた発言をしてしまうこともある。そこで自分の認識の誤りに気づいた時に柔軟にそれを踏まえた意見に変更するだけの余裕もなかったりする。
せっかくの発言の機会をそうやって逃すのはもったいない、あまり浮いた発言をしていると当てられる確率も下がる気がする(議論を限られた時間のなかでコントロールして示唆を出さねばならない教授の立場からしたら当然)。
ということで教授に相談に行く。どうすればもっとうまくクラスの議論に貢献できるだろうかと。
教授にその話をするとすぐ幾つかのアドバイスや評価が出てくる。

・このクラスはディスカッション以外にも貢献する機会がある(プロジェクトもあるしレポートもあるし試験もある)それぞれの準備の過程でもクラスメイト、チームメイトに貢献できることは忘れないでいてね
・限られた時間のなかで、バランスよく皆のが意見を言えるようにしようと思うと、手を挙げていると分かっていても(君の席の位置からして目に入れないほうが難しい)あてられないときというのはでてきてしまう
・今も貢献していると思うよ。君が手を挙げていることは今言ったとおりわかっているし、言葉数は多くなくてもいいことを言ってくれていると思っているよ。

ひとつ目は確かにその通りだと気づいた。ふたつ目とみっつ目は考えた。
貢献できていたんだとわかったことは嬉しい。そうなるとフォーカスするのは自分の考えを限られた時間のなかでもっと議論のテーブルに並べたいということだ、人の考えに関して(限定的な理解であっても)自分のポジションを明確にとるということだ。成績の話にもなったが、成績を上げるために発言するわけではないのだ。
これまでのクラスでの学びや、先日終わった中間試験でのレポートに関しても少々議論をして時間を終えた。
クラスでもっと頑張ろうと思い、いただいたアドバイスをサマリして最後に
“I will challenge !”
と言ったら
“いや。時にはじっと黙って相手の意見に耳を傾けることも大切なんだよ”
という話になり、これ自分の英語が良くないな、と思いながら気持ちを訂正して伝えて退出した。
話の流れ上、challenge = 意見をぶつける(くってっかかる)、のようなニュアンスで伝わってしまったかと。リスニングもそうだけど、話すにしても適切な言葉を使って行きたいと強く感じた次第。

コメントを残す